2012年7月31日火曜日

フクロウの鳴き声

みなさまこんにちは,よしだです。

 暑い日が続いていますね。
 今日は午後8時頃に実験を終えて,すっかり暗くなった中を大学から駅に向かいました。空には,満月に近づきつつある大きな月が浮かんでいました。
 

すると,どこからともなく何やら鳴き声が。

 「ホッホッ,ホッホッ,ホッホッ,…」

 フクロウのアオバズクです。金城の森とつながっている南隣の神社の森のあたりでしょうか。仲間を呼んでいるのか,時々通る車の音にかき消されながらも,しっかりした声で鳴き続けていました。

 アオバズクはフクロウの中でもっとも生活圏に近いところに住んでいるそうですが,このまま金城周辺の森に住んでくれるのでしょうか?

2012年7月24日火曜日

今日は炭焼き

みなさまこんにちは,よしだです。

 名古屋はようやく梅雨明けらしい天気になりました。そんなよく晴れた空の下,今日は炭焼きを行いました。学生さんは試験期間中ということもあって,今回はKSCの教職員メンバーだけの参加となりました。

 先日割った竹を窯に詰め,9:30には火が入りました。最初の一時間くらいは薪をくべたり,うちわで空気を送ったりと大変ですが,窯に上昇気流ができて安定すれば余裕ができます。そこで河村先生には,炭焼き小屋の隅に竹製の棚を作っていただきました。
↑ 見事な竹の有効利用です!

 木村さんには,薪割りをしていただきました。
↑ 鉈で一刀両断!

 そして,とうもろこしやかき氷(!)などの差し入れをおいしくいただきました(みなさま,ありがとうございました!)。

 今日も順調に窯の温度が上がり,15:30に窯口を閉じて終了となりました。このまま自然消火を待って,後日竹炭を取り出します。できあがった竹炭は818日のオープンキャンパスのKSCブースで配布いたします。

2012年7月22日日曜日

シラビソの森

みなさまこんにちは,よしだです。

 まだ梅雨のような天気が続きますが,私は先週金曜日にお休みをいただいて,静岡県の大井川源流部に行ってきました。今回はそこに広がる針葉樹の森を紹介します。
 霧に包まれたシラビソ・オオシラビソの森林です。薄日が差して幻想的ですね。
 一見すると人の手の入っていない原始の森のように感じるかもしれません。しかし,大井川源流部の広大な森のほとんどが製紙会社の社有林であり,紙や材木の原料として明治時代から伐採が続けられてきました。その当時に作られた,伐採をした木材を搬出するための道の跡が現在も残っています。この写真の森は,伐採をした後に種子が発芽して成長し,再び形成されたもので,これを「天然更新」といいます。

 そう思ってみると,こんな光景もありました。伐採からそれほど時間が経っていないのでしょう。まだ若い樹木の森です。
 日本で林業といえば,ほとんどの場合スギやヒノキを苗木から育成する人工林のことを指しますが,このような森林資源の利用方法もあるのです。

 その森林の下ではこんな花に出会えました。淡いピンクの花が特徴のハクサンシャクナゲです。 あいにくの天候でしたが,美しい花は心が落ち着きます。

2012年7月18日水曜日

オープンキャンパスは大盛況!

みなさまこんにちは,よしだです。

 3日前の日曜日,金城ではオープンキャンパスが開催されました。KSCでも活動を紹介するブースを設けて,竹炭の配布などを行いました。
↑ 山のように竹炭を用意しましたが…

 こられた皆さんに竹炭を配りながら,金城が緑豊かなキャンパスであること,その保全を学生・教職員が一緒になって行っていること,全国の大学でも珍しい炭焼き窯があることなどを紹介しました。するとどうでしょう,用意した竹炭約200袋はあっという間になくなり,部室にストックしてあった竹炭を急遽持ってきて配ったのですが,これもお昼過ぎには全部なくなるほどの盛況でした。
↑ みなさん喜んで竹炭を持っていかれました

 「大学の中に炭焼き小屋があって,これはみんなで焼いたものなんですよ」というと,何より驚きがあり,そしてKSCの活動への関心も持っていただくことができました。

 さて,オープンキャンパスは大盛況でよかったのですが,竹炭のストックが底をついてしまい,次のオープンキャンパスに向けて早めに炭焼きをする必要が出てきました。それで今日は午前中みんなで竹割りをしました。
 まずはリヤカーで竹と燃料の薪を持ってきて…
↑ よいしょっと!

 炭焼き小屋の前の林の中で竹を割ります。
↑ 暑い中がんばっています!

 梅雨が明けて猛暑の一日でしたが,みんな汗だくになりながら,炭焼きおよそ2回分の竹が用意できました。
↑ お仕事が終わってピース!

 次回の炭焼きは724日(火曜日)。みなさんぜひ見学にお越しください!

3枚目の写真は文学部の木村さんに提供していただきました。ありがとうございました)

2012年7月14日土曜日

養蜂博物館


 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうは学生さんや先生方とともに瀬戸市にある養蜂博物館の見学に行ってきました。ここは大学のすぐ西側で養蜂を営んでいる井上養蜂さんが集められた,世界の養蜂道具などのコレクションを見ることができます。
 今回はコレクションだけでなく,実際の養蜂の様子も見学させていただきました。ハチに刺されないよう,網付きの帽子をかぶって広場に出ると,そこにはたくさんの巣箱が並べてあります。その中の一つを開けて中を見せてもらいました。箱の中には何枚もの板状の巣が並んでいました。

↑ かなりの至近距離です!

 多いと板の片面で2000匹ものミツバチがいるそうです(上の写真のは少なくて700匹くらい)。そのほとんどが働きバチ(メス)で,わずかなオスバチと一匹の女王バチという構成です。下の写真のほぼ中央にいる,少し大きくて赤色をしたのが女王バチです。

 ここは標高600 m程の山あいの土地で,花を咲かせて蜜源となる植物が周辺に少なかったことから,蜜源植物を周囲に植栽されたそうです。下の写真はその一つ,愛知県内ではあまりお目にかかれない「シナノキ」です。ちょうど白い花を咲かせていました。
 旧国名の信濃の国(現在の長野県)の「しなの」は,このシナノキを多く産することからこの名があると聞いたことがあります。

 見学の後はお楽しみの試食(笑)。アカシア,レンゲ,ソバ,クロガネモチ,ミカンなどの蜂蜜を食べ比べすることができます。それぞれ風味に特徴があっておいしかったです。
↑ 私の一番のお気に入りは「ミカン」でした(笑)

 梅雨の曇り空の下,自然の恵みを感じた一日となりました。

2012年7月6日金曜日

竹炭の袋詰め

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCではきょう,窯で焼いた竹炭の袋詰め作業をしました。竹炭を来週末 (7/15) のオープンキャンパスで配布するためです。
↑ 竹炭はプラスチックケース3箱分くらいありました

 まずはちゃんと炭化しているかどうかをチェックして,生焼けの竹を除外します。焼けた炭は50 g ずつ量りとってチャック袋に入れていきます。下の写真の時は晴れていましたが,作業の前後では近くに雷が落ちたり,雨がざっと降ったり,めまぐるしく天候が変わりました。

 でもみんなで話をしながら作業をするのは楽しいですね! 

 今回配布用の竹炭を200袋くらい作りました。オープンキャンパスに来られた際は,ぜひともKSCのブースにお越しください。炭焼き窯の見学ツアーもありますよ!

2012年7月5日木曜日

フモトミズナラ

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日打合せで訪問した瀬戸市の海上の森センターでは,フモトミズナラという植物を見かけました(上の写真です)。フモトミズナラは,主に東海地方に生育し,寒冷地で育つミズナラの遺存種(氷河期の生き残り)ではないかと考えられている珍しい植物です。
↑ フモトミズナラ
【よく見比べてみてください】
コナラ ↓

 下の写真のコナラと似ていますが,フモトミズナラの方が葉が大きく,葉の周囲のぎざぎざ(鋸歯と言います)が丸みを帯びて大きいこと,葉の柄の長さが短いことで区別できます。

 と言っておきながらですが,それはあくまで一般論。実際はその中間的な形態をもつものもあって,明瞭に区別できない場合もあります。金城の中にも気になっている個体があるのですが,フモトミズナラなのか?葉が巨大化したコナラなのか?と,私たち(私だけ?)を悩ませています。

2012年7月4日水曜日

人と自然の共生国際フォーラム打合せ

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうは瀬戸市の海上の森(かいしょのもり)センターに行ってきました。今年10 月に愛・地球博記念公園で行われる「第 6 回 人と自然の共生国際フォーラム」の実践活動団体に KSC が採択され,その打合せが海上の森センターで行われたのです。

 海上の森は,愛知万博の「瀬戸会場」として記憶されている方も多いでしょう。
↑ 海上の森センターです

 センターの周りは丘陵地の森が広がり,森を散策する人も見かけました。名古屋は30 度を超す真夏日でしたが,ここでは空気が涼しく感じられました。

 打合せでは採択団体の活動内容の紹介や,国際フォーラムでの発表についての意見交換が行われました(打合せの様子は残念ながら写真を撮っていませんでした)。今日出席した他の団体も,これから迎える自然共生社会に向けて,示唆に富む活動をされていると感じました。私たち KSC も展示や体験で活動を紹介しますので,1013日(土曜日)は是非ともフォーラムにお越しください。

2012年7月1日日曜日

第二回八竜緑地保全ワークショップ

 みなさまこんにちは、よしだです。

 昨日(630日、土曜日)、八竜緑地の保全に向けたワークショップが大学で行われました。526日に行われた1回のワークショップの続きで、第1回では八竜緑地を保全していく上での課題抽出を行いましたが、それを踏まえて今回は、どのような方向性を出していけばよいのか、保全のテーマを考えることを中心に話し合いをしました。

 はじめに全体の説明があり、参加者が3つのグループに分かれてそれぞれ議論をします。

 いろいろな人から出た意見を時間内にまとめ、それぞれみんなの前で発表をしました。

 グループディスカッションは一時間に満たない限られた時間でしたが、その分集中して様々な意見が出ました。9月に引き続き第3回のワークショップを行い、八竜湿地周辺の森林の維持管理計画をまとめていきます。