みなさまこんにちは,よしだです。
世間一般ではきのうが仕事納めで,今日から年末年始の休暇,ということのようですね。私もきのう,実験室の掃除をしたりしていました。
きのうは年末らしく,薬草園で実ったダイダイの実をいただきました。鏡餅の上に乗っているあれです。残念ながら実は苦くて食べることはできないのですが,お正月に彩りを添えてくれることでしょう。
自宅では,おせちの栗きんとんの色付けをするため,金城の里山で採れたクチナシの実を水につけました。しばらくするとこんな鮮やかな黄色の水になります!
もうすぐお正月ですね~。実験室から外を見ると,まだ陽ざしはあるものの,雪がときどき舞い始めました。今日は名古屋でも雪の予報となっていました。
今年一年,みなさまにとってはどんな年だったでしょうか? 私個人的には,悲しいできごとがあって,心にぽっかりと穴が開いたような感じでしたが,来年はそれを乗り越えて,充実した一年にしたいと思います。
年内の金城里山ブログの更新は今日が最後です。
一年間,ご愛読ありがとうございました。来年もまた,金城の森から,生きものや自然のおもしろさ,そしてKSCの活動の様子などを伝えていきます!
みなさまにとっても,素敵な新しい一年となりますように・・・☆
2013年12月27日金曜日
鳥の集まる二つ池
みなさまこんにちは,よしだです。
早いもので年末。少し雲の多い,寒さが身にしみる冬らしい一日となりました。「よいお年を」が普通のあいさつになりましたね。
そんな今日,大学の西隣にあるため池,「二つ池」のほとりを通りかかると,水鳥たちがいることに気がつきました。
水際の木の枝にはアオサギがじっとしていました。時々羽づくろいをしながら獲物の魚を狙っているようです。
水面にはカワウが泳ぎながら、獲物の魚を潜って探していました。
池を眺めてきたら、水面をこちらにやってくる鳥がいました。
マガモの群れです。既につがいになっているのでしょう。茶色の羽のがメス、全体的に派手な羽のがオスです。私の近くまでやってきたマガモたちは、私の方を横目で見ながら様子をうかがっています。たぶんこの池では、マガモたちにえさをあげている人がいるのでしょう。それで、人が来た→えさがもらえる→近づいてきた、ということなのでしょうね。
そんなことを知らない私は、もちろんえさなんて持っているはずもなく、ただ写真を撮るだけ。マガモたちもえさをもらえないとわかると、恨めしそうに池の中心へ去っていくのでした(笑)。
えさが少ない上に寒いこの時期、鳥たちも大変そうですね~。
早いもので年末。少し雲の多い,寒さが身にしみる冬らしい一日となりました。「よいお年を」が普通のあいさつになりましたね。
そんな今日,大学の西隣にあるため池,「二つ池」のほとりを通りかかると,水鳥たちがいることに気がつきました。
のんびりとした雰囲気のため池です
水際の木の枝にはアオサギがじっとしていました。時々羽づくろいをしながら獲物の魚を狙っているようです。
水面に視線を集中させてます!
水面にはカワウが泳ぎながら、獲物の魚を潜って探していました。
さっ、寒そう・・・
池を眺めてきたら、水面をこちらにやってくる鳥がいました。
まっすぐこっちに向かっています!
マガモの群れです。既につがいになっているのでしょう。茶色の羽のがメス、全体的に派手な羽のがオスです。私の近くまでやってきたマガモたちは、私の方を横目で見ながら様子をうかがっています。たぶんこの池では、マガモたちにえさをあげている人がいるのでしょう。それで、人が来た→えさがもらえる→近づいてきた、ということなのでしょうね。
そんなことを知らない私は、もちろんえさなんて持っているはずもなく、ただ写真を撮るだけ。マガモたちもえさをもらえないとわかると、恨めしそうに池の中心へ去っていくのでした(笑)。
「ちっ、えさ持ってないんかよ・・・」
と言ってそうです(笑)
えさが少ない上に寒いこの時期、鳥たちも大変そうですね~。
2013年12月26日木曜日
ちいさな生きもの
みなさまこんにちは,よしだです。
ここ最近,このブログでは太陽とか星とか,スケールがかなり大きい話が続いていますが,今日はとっても小さな生きもののお話をしましょう。
まずは下の写真をご覧ください。植物サンプルから種子を取り出す作業をしていたところ,種子とは違う茶色の小さなかたまりを見つけました。直径1.5 mm 程の丸い形をしています。
上の写真をトリミングして拡大してみると・・・
どうです? この小ささ!
残念ながら種の名前はわかりませんが,この大きさでもちゃんと何巻きもうずを巻いているのですよ! 何だか精密な機械部品のようにも見えますね。自然が作り出す造形にはいつも驚きがいっぱいです!
ここ最近,このブログでは太陽とか星とか,スケールがかなり大きい話が続いていますが,今日はとっても小さな生きもののお話をしましょう。
まずは下の写真をご覧ください。植物サンプルから種子を取り出す作業をしていたところ,種子とは違う茶色の小さなかたまりを見つけました。直径1.5 mm 程の丸い形をしています。
ただのごみのように見えますが・・・
上の写真をトリミングして拡大してみると・・・
なんとカタツムリです!
どうです? この小ささ!
残念ながら種の名前はわかりませんが,この大きさでもちゃんと何巻きもうずを巻いているのですよ! 何だか精密な機械部品のようにも見えますね。自然が作り出す造形にはいつも驚きがいっぱいです!
2013年12月24日火曜日
名古屋の夜景
みなさまこんにちは,よしだです。
きょうは12月24日,クリスマスイブです! 大学ではみなさんのお帰りがいつもより早いようですね(笑)。私はなぜかいつも通りなのですが(苦笑)。
さて,そんなイブの夜の景色を部屋から撮ってみました。時刻は19時ころ。西を見るとこんな夜景が見えます。結構きれいでしょ? ただし,カメラの感度の関係で実際よりもかなり明るく撮れています。里山の木々は肉眼ではほとんど見ることはできませんが,森の向こうに広がる夜景というのもいいですね!
しばらく外を眺めていたら,遠くで花火が上がり始めました。調べてみたら,名古屋港の「スター☆ライト レビュー 2013」というイベントのようです。これはかなり望遠で撮ったもので,里山の木々が少し写り込んでいますが,ちゃんと丸く見えます!
夜景も花火も自然のものではなく,このブログで取り上げる内容ではないかもしれませんが,どちらもささやかな幸せを感じました☆
きょうは12月24日,クリスマスイブです! 大学ではみなさんのお帰りがいつもより早いようですね(笑)。私はなぜかいつも通りなのですが(苦笑)。
さて,そんなイブの夜の景色を部屋から撮ってみました。時刻は19時ころ。西を見るとこんな夜景が見えます。結構きれいでしょ? ただし,カメラの感度の関係で実際よりもかなり明るく撮れています。里山の木々は肉眼ではほとんど見ることはできませんが,森の向こうに広がる夜景というのもいいですね!
しばらく外を眺めていたら,遠くで花火が上がり始めました。調べてみたら,名古屋港の「スター☆ライト レビュー 2013」というイベントのようです。これはかなり望遠で撮ったもので,里山の木々が少し写り込んでいますが,ちゃんと丸く見えます!
夜景も花火も自然のものではなく,このブログで取り上げる内容ではないかもしれませんが,どちらもささやかな幸せを感じました☆
2013年12月23日月曜日
第3回島田緑地ワークショップ
みなさまこんにちは,よしだです。
冬至らしく寒さが身にしみる天気となったきのう,天白区にある島田緑地の維持管理計画のワークショップに出席してきました。このワークショップはこれが3回目で,今回が最終回となります。今回の議論を踏まえ,将来の管理の方向性を示した「維持管理計画書」が作成されるのです。下の写真は休憩時間に中の様子を撮ったものですが,市民ボランティアの方々,市役所関係の方々など約20名が集まりました。
この維持管理計画の中でポイントとなるのは,緑地中心部にある湿地をどのように保全していくか,という点です。そこで,湿地を取り囲む周辺林の樹木が繁茂し過ぎていることから,今後樹木を徐々に伐採をしていくことになりました。樹木は根から水を吸い上げ,葉から放出する「蒸散作用」を持っていますが,樹木密度を低下させることで森林全体からの蒸散量が低下し,湿地に供給される水の量が増えることが期待できます。
このブログで何度も紹介しているように,八竜湿地で私たちは水量調査をしているため,島田緑地でも同様の調査を行い,樹木の伐採が実際どの程度水量に影響するのかを調査することになりました。伐採開始が2月とのことなので,かなり急がないといけませんが,私たちの調査の実績が他の湿地でもお役に立てられることになり,嬉しい限りです。
2013年12月20日金曜日
かがやく宵の明星
みなさまこんにちは,よしだです。
きのうは大学で「クリスマス礼拝」が行われました。夕方にはランドルフ記念講堂のカリヨンにも明かりがつけられ,いつもとは違った雰囲気でした。
残念ながらきのうは一日どんよりと雲が垂れ込め,時々雨の降るあいにくの天気でしたが,ここ最近,晴れた日の日没後には,西にひときわ明るい星を見ることができます。下の写真で,カリヨンの十字架から水平に右に進んだ名古屋の街明かりの上の方に,一点の光があるのがわかるでしょうか? 地球から最も近い星,宵の明星の金星です。
考えてみれば当たり前のことなのですが,金星は太陽の側にある(太陽系で地球よりも内側にある)ので,真夜中は見ることができません。そして,いまは地球と金星の位置関係から夕方に見えていますが,年明けしばらくすると,日の出前に東の空に見える「明けの明星」となるのだそうです。
宵の明星,明けの明星とも,わずかな明るさの空の中で一点の強い光を放つさまに,自然の不思議さと同時に,ある種の神秘さを感じざるを得ません。
きのうは大学で「クリスマス礼拝」が行われました。夕方にはランドルフ記念講堂のカリヨンにも明かりがつけられ,いつもとは違った雰囲気でした。
残念ながらきのうは一日どんよりと雲が垂れ込め,時々雨の降るあいにくの天気でしたが,ここ最近,晴れた日の日没後には,西にひときわ明るい星を見ることができます。下の写真で,カリヨンの十字架から水平に右に進んだ名古屋の街明かりの上の方に,一点の光があるのがわかるでしょうか? 地球から最も近い星,宵の明星の金星です。
普通のデジカメでもちゃんと写ります!
考えてみれば当たり前のことなのですが,金星は太陽の側にある(太陽系で地球よりも内側にある)ので,真夜中は見ることができません。そして,いまは地球と金星の位置関係から夕方に見えていますが,年明けしばらくすると,日の出前に東の空に見える「明けの明星」となるのだそうです。
宵の明星,明けの明星とも,わずかな明るさの空の中で一点の強い光を放つさまに,自然の不思議さと同時に,ある種の神秘さを感じざるを得ません。
2013年12月19日木曜日
KSC忘年会
みなさまこんにちは,よしだです。
昨日 KSC で忘年会を行いました。今年一年,さまざまなイベントなどの活動をしてきましたが,これが今年最後のイベントです。今回集まったのは全部で9名。学生さんが一人だけだったのがちょっと残念でしたが,打ち解けた雰囲気で楽しい飲み会となりました (^^)。
来年は,2月に「大学間里山交流会」という大きなイベントを開催するなど,KSCとしても忙しくなりそうです。一方で,今年は2月に犬山へハイキングに行った以外,遊びのイベントがなかったので,「来年はもうちょっとどこか行きたいね~」という話になりました。春になったらカタクリの花を見に行くとか,夏になったら本格的な山登りに行くとか,楽しい企画も考え中です(笑)。
来年もKSCにとって充実した年になりますように・・・
このブログは年内もまだまだ続くので,読んでね!(苦笑)
昨日 KSC で忘年会を行いました。今年一年,さまざまなイベントなどの活動をしてきましたが,これが今年最後のイベントです。今回集まったのは全部で9名。学生さんが一人だけだったのがちょっと残念でしたが,打ち解けた雰囲気で楽しい飲み会となりました (^^)。
来年は,2月に「大学間里山交流会」という大きなイベントを開催するなど,KSCとしても忙しくなりそうです。一方で,今年は2月に犬山へハイキングに行った以外,遊びのイベントがなかったので,「来年はもうちょっとどこか行きたいね~」という話になりました。春になったらカタクリの花を見に行くとか,夏になったら本格的な山登りに行くとか,楽しい企画も考え中です(笑)。
来年もKSCにとって充実した年になりますように・・・
このブログは年内もまだまだ続くので,読んでね!(苦笑)
2013年12月16日月曜日
みごとな幻日
みなさまこんにちは,よしだです。
またまた二つの太陽の出現です。前回13日のブログで紹介したのは上下に2つ,でしたが,今回は左右に2つです。撮ったのはきのう (16日),たまたま研究室の窓の外を見たらこの景色でした!
これは「幻日」 (げんじつ) という現象で,上空の氷の六角形の結晶が水平に並んだ時,太陽の光が曲げられて,真横に明るい光の塊ができるのだそうです(私も詳しくないので大した説明ができませんが・・・)。当然太陽の左右どちらにもできますが,今回は太陽を見て左側だけでした。とはいえ,こんなに明るい幻日はなかなか見られるものではありません。
時間が経つにつれてこの幻日もその名の通り幻のように薄くなってきました。
一枚目の時は光が強くて,太陽と同じように幻日が白っぽく見えてますが,二枚目の写真だと「幻日」は虹のように色が分かれていることがわかります。虹が七色に見えるのと同様,太陽光の屈折でこの現象は起きているのです。
しかしながら,現象の説明はともかく,自然現象はなぜ「美しい」と感じてしまうのでしょうね? このような光景を見ると,なにか素敵なことがありそうだ,とさえ思ってしまいます。
またまた二つの太陽の出現です。前回13日のブログで紹介したのは上下に2つ,でしたが,今回は左右に2つです。撮ったのはきのう (16日),たまたま研究室の窓の外を見たらこの景色でした!
画面右が本物の太陽,
左がもう一つの太陽です
(左端はランドルフ記念講堂です)
これは「幻日」 (げんじつ) という現象で,上空の氷の六角形の結晶が水平に並んだ時,太陽の光が曲げられて,真横に明るい光の塊ができるのだそうです(私も詳しくないので大した説明ができませんが・・・)。当然太陽の左右どちらにもできますが,今回は太陽を見て左側だけでした。とはいえ,こんなに明るい幻日はなかなか見られるものではありません。
時間が経つにつれてこの幻日もその名の通り幻のように薄くなってきました。
一枚目の時は光が強くて,太陽と同じように幻日が白っぽく見えてますが,二枚目の写真だと「幻日」は虹のように色が分かれていることがわかります。虹が七色に見えるのと同様,太陽光の屈折でこの現象は起きているのです。
しかしながら,現象の説明はともかく,自然現象はなぜ「美しい」と感じてしまうのでしょうね? このような光景を見ると,なにか素敵なことがありそうだ,とさえ思ってしまいます。
「里山で炭焼きを体験しよう」を実施しました
みなさまこんにちは,よしだです。
おとといの14日(土曜日),一般の方を対象とした里山学習講座「里山で炭焼きを体験しよう」を行いました。炭焼きを体験する講座は2011年から毎年一回行い,今年は大学のエクステンションプログラムでも実施しましたが,毎回人気の講座です。今回もキャンセル待ちが出るほどのお申し込みをいただきました。
炭焼きは通常火入れから窯開け(焼けた炭の取り出し)まで3日ほどかかるのですが,それを1日の講座で完結させるため,今回はまず,11月9日に行った炭焼きの竹炭を取り出すところからスタートです。展開がお料理番組的ですが致し方ありませんね(苦笑)。ちなみにこの竹炭は,参加者のみなさんで山分けしてお持ち帰りしていただきました。
竹を詰め終わってレンガで蓋をし,気密させる砂を厚くかぶせて (<これがポイント),いよいよ火入れです。炭焼き小屋の近くには,植栽されたものと思われるスギがたくさん生育しているので,その落ち葉を集めてきました。スギの落ち葉は着火が早く,焚き付けにはもってこいです。
窯に薪をくべながら,午前中は竹割りに挑戦です。本来なら,参加者のみなさんで竹を割っていただき,その竹を窯に入れて焼くのが順当だと思うのですが,これまた時間の都合でお料理番組的展開です(苦笑)。
炭焼き小屋の前には落ち葉を入れておく仕切りがあるのですが,今年落ちた葉がたくさんあったので,参加者のみなさんに集めて入れていただきました。落ち葉が厚く積まれてふかふかになり,小さなお子さんにとってはトランポリンのような遊び場のできあがり!
昼食を終えたら里山散策にお出かけです。森の中で小野先生が見つけてきた葉っぱのにおいをかいでもらいました。「これはなんという植物でしょう?」「う~ん,どこかでかいだ覚えのあるにおいだけど・・・」
正解はクスノキ。防虫剤である「ショウノウ」はこれのにおいなんですね。里山には燃料の薪や,食料となる木の実だけではない恵みがあるのです。
お昼を終えた時に,厚く盛った砂の中にサツマイモを入れておきました(^^)。里山散策から戻ってきたころにはちょうどいい感じに焼けて,焼いもでおやつです!
みんなおいしそうですね!
今回も,「炭焼き」という作業を通して人間と竹との関係,森との関係などを知っていただけたのではないかと思います。炭焼き小屋が小さいので,募集人数が10名という小ぢんまりとした学習会ですが,少しでも多くの方に,里山の恵み・営みを体験していただけたらと思います。この学習会は来年度も実施する予定にしていますので,ぜひご参加ください。
今回の写真のうち4枚は田中さんに撮っていただきました
ありがとうございました
2013年12月13日金曜日
二つの太陽?!
みなさまこんにちは,よしだです。
空の話題が続きますが,今回は日没のお話です。
写真を撮ったのは昨日のこと,よく晴れた冬空から太陽が消えようとしています。
W10号館から西には,ナゴヤドーム(写真左),テレビ塔(写真ほぼ中央),名駅のスパイラルタワー(写真右)など,名古屋の中心部が見えます。その向こうの御在所岳付近でしょうか,鈴鹿山地に太陽が沈んでいきました。山の稜線上で光っているのが本物の太陽ですが,それ以上に明るい光の塊が上空にあります!
やがてその光の塊は小さく,弱くなっていきましたが,しばらくの間,肉眼ではっきりと見ることができました。
太陽の光が空の雲に反射して明るい光になっているのかと思ったのですが,この写真を見る限り,必ずしも雲に光が反射しているわけではなさそうです。朝日や夕日が垂直に直線状に伸びる「太陽柱(あるいはサンピラー)」という現象とも違うようです。この現象はなんなのでしょうね?
やがて太陽も,もう一つの太陽も消えてしまいました。ここからは街の明るさの方が増していく時間になりますね。
空の話題が続きますが,今回は日没のお話です。
写真を撮ったのは昨日のこと,よく晴れた冬空から太陽が消えようとしています。
空が澄みきっていますね
W10号館から西には,ナゴヤドーム(写真左),テレビ塔(写真ほぼ中央),名駅のスパイラルタワー(写真右)など,名古屋の中心部が見えます。その向こうの御在所岳付近でしょうか,鈴鹿山地に太陽が沈んでいきました。山の稜線上で光っているのが本物の太陽ですが,それ以上に明るい光の塊が上空にあります!
太陽が二つになってる!
やがてその光の塊は小さく,弱くなっていきましたが,しばらくの間,肉眼ではっきりと見ることができました。
太陽の光が空の雲に反射して明るい光になっているのかと思ったのですが,この写真を見る限り,必ずしも雲に光が反射しているわけではなさそうです。朝日や夕日が垂直に直線状に伸びる「太陽柱(あるいはサンピラー)」という現象とも違うようです。この現象はなんなのでしょうね?
やがて太陽も,もう一つの太陽も消えてしまいました。ここからは街の明るさの方が増していく時間になりますね。
きょうも一日おつかれさまでした。
2013年12月12日木曜日
空のうつり変わり
みなさまこんにちは,よしだです。
おとといのことになりますが,早朝まで雨が降ったものの,日中はおおむね良い天気でした。なんだか空のうつり変わりが面白く思えたので,自分のいる研究室から写真を撮ってみました。
まずは朝の空です。
雨を降らせた雲が南東の方向に追いやられていました。雲の底がきれいに水平を保っていて,まるで街の向こうに大きな川か湖があり,その向こうに大きな山があるかのようにも見えます。逆光で撮っているのですが,太陽の光が眩しく感じられますね。
ここからは夕方の空です。
画面上から中央左に向かって,まるで道がつながっているかのように雲が続いていました。お昼間は風が強く,紅葉したコナラやアベマキは早々に葉を落としてしまいました。残った紅葉は,画面右(西)からの強い斜光線を浴びて輝いていました。
視線をもう少し西に向けてみましょう。16:18,あと20分ほどで日が沈むくらいの時間です。
日の入りまであと10分,でも太陽は,山ではなく雲の中に沈んでしまいました。やや厚い雲の切れ間から,名古屋の街並みの上にオレンジ色の光線を放っています。幻想的な瞬間です。
おとといのことになりますが,早朝まで雨が降ったものの,日中はおおむね良い天気でした。なんだか空のうつり変わりが面白く思えたので,自分のいる研究室から写真を撮ってみました。
まずは朝の空です。
雨を降らせた雲が南東の方向に追いやられていました。雲の底がきれいに水平を保っていて,まるで街の向こうに大きな川か湖があり,その向こうに大きな山があるかのようにも見えます。逆光で撮っているのですが,太陽の光が眩しく感じられますね。
ここからは夕方の空です。
画面上から中央左に向かって,まるで道がつながっているかのように雲が続いていました。お昼間は風が強く,紅葉したコナラやアベマキは早々に葉を落としてしまいました。残った紅葉は,画面右(西)からの強い斜光線を浴びて輝いていました。
視線をもう少し西に向けてみましょう。16:18,あと20分ほどで日が沈むくらいの時間です。
日の入りまであと10分,でも太陽は,山ではなく雲の中に沈んでしまいました。やや厚い雲の切れ間から,名古屋の街並みの上にオレンジ色の光線を放っています。幻想的な瞬間です。
きょう (12月12日) も雲が切れてきたので,きれいな夕焼け空が期待できそうです。一日が終わってしまうようでさみしい気もしますが,何度見ても飽きない景色ですね。
2013年12月10日火曜日
八竜湿地で水質調査のサンプリング
みなさまこんにちは,よしだです。
私ごとですが,先週から風邪をひいてしまい,熱はすぐ下がったのに喉の痛みだけが取れず,ひどいハスキーボイスに (> <)。お聞き苦しくて申し訳ありません・・・って,ブログじゃ関係ないですね(苦笑)。みなさまも気をつけてください。
さて,そんなガラガラ声のまま,きのうは八竜湿地へ水質調査のためのサンプリングを行いました。これ以上風邪を悪化させないためにかなり着込んで出かけましたが,風もなく暖かな陽気だったのは幸いでした。
しばらく晴れた日が続いていたので,いくつかの採水地点で水がなく,サンプルを得ることができませんでした。下の写真は,八竜湿地に流れ込む渓流の最上流部ですが,ほとんど干上がってしまっています。
トウカイコモウセンゴケなど,希少種が生育する「斜面湿地」の部分も,表面は乾いていたのですが,地下水はちゃんとあって採水することができました (^^)。雨が数日なくても,地下をゆっくり浸透してやってくる水があるのは頼もしいことです。
そしてこれが一番衝撃的?かもしれませんね。木の枝にカエルが刺さっていて干からびています!
これはおそらく,鳥のモズの仕業なのでしょう。いわゆるモズの早贄(はやにえ)と呼ばれる習性で,捉えた虫や小動物を木の枝に刺しておき,えさの少ない時に食べるためではないかと言われているのですが,実際はそのまま忘れ去られることが多く,何の目的でえさを刺しておくのかはよくわかっていません。カエルにはかわいそうですが,きっとモズも生きていく必要があってこのような行動をするのでしょう。
私ごとですが,先週から風邪をひいてしまい,熱はすぐ下がったのに喉の痛みだけが取れず,ひどいハスキーボイスに (> <)。お聞き苦しくて申し訳ありません・・・って,ブログじゃ関係ないですね(苦笑)。みなさまも気をつけてください。
さて,そんなガラガラ声のまま,きのうは八竜湿地へ水質調査のためのサンプリングを行いました。これ以上風邪を悪化させないためにかなり着込んで出かけましたが,風もなく暖かな陽気だったのは幸いでした。
しばらく晴れた日が続いていたので,いくつかの採水地点で水がなく,サンプルを得ることができませんでした。下の写真は,八竜湿地に流れ込む渓流の最上流部ですが,ほとんど干上がってしまっています。
水があるときは,↓ こちらの2枚目の写真のようになります
トウカイコモウセンゴケなど,希少種が生育する「斜面湿地」の部分も,表面は乾いていたのですが,地下水はちゃんとあって採水することができました (^^)。雨が数日なくても,地下をゆっくり浸透してやってくる水があるのは頼もしいことです。
下の写真も「斜面湿地」を撮ったものですが,ここは表面に水が染み出てました。中央左の塩ビ管にたまった地下水を採水するのですが,もちろん一定量の採水ができました。
ところで,採水中にまわりを見渡すと,いろいろな生き物を見ることができます。たとえば,このブログで何度も登場しているキツツキの仲間のコゲラ。なんと,木の幹にさかさまにぶら下がっています!
なんで落ちないのでしょうかね~?
こちらはいたって普通に木の幹に垂直に止まっているコゲラです。マツの樹皮をぺりぺりとむいて虫を探していました。
そしてこれが一番衝撃的?かもしれませんね。木の枝にカエルが刺さっていて干からびています!
哀れな姿に・・・
これはおそらく,鳥のモズの仕業なのでしょう。いわゆるモズの早贄(はやにえ)と呼ばれる習性で,捉えた虫や小動物を木の枝に刺しておき,えさの少ない時に食べるためではないかと言われているのですが,実際はそのまま忘れ去られることが多く,何の目的でえさを刺しておくのかはよくわかっていません。カエルにはかわいそうですが,きっとモズも生きていく必要があってこのような行動をするのでしょう。
2013年12月6日金曜日
黄色の紅葉
みなさまこんにちは,よしだです。
12月に入って学内の紅葉が一気に進んだ感じがします。金城の里山の主役はコナラ・アベマキで,これらの木々はオレンジ色に紅葉するのですが,これらに交じって黄色や赤色の紅葉もあり,とても美しい景観を作り出しています。
今回お見せする写真は少し前に八竜湿地周辺で撮ったものですが,眩しいほどの黄色に思わず立ち止まってカメラを向けました。
このきれいな葉の持ち主は「アオハダ」です。漢字で書くと「青膚」。樹皮が緑色を帯びていることからこの名前があります。
湿地や金城の自然林のなかで,黄色の紅葉をするものはまだあります。これは「タカノツメ」です。香辛料の「鷹の爪」(唐辛子の品種名)とは全く関係がなく,春には新芽が山菜として利用される植物です。写真を撮った時はまだ緑が少し残っていましたが,これも「アオハダ」同様,黄色の美しさではトップクラスと言っていいでしょう。
みなさんも,カサカサと落ち葉を踏みしめながら,紅葉を楽しんでみてはいかがでしょう?
12月に入って学内の紅葉が一気に進んだ感じがします。金城の里山の主役はコナラ・アベマキで,これらの木々はオレンジ色に紅葉するのですが,これらに交じって黄色や赤色の紅葉もあり,とても美しい景観を作り出しています。
今回お見せする写真は少し前に八竜湿地周辺で撮ったものですが,眩しいほどの黄色に思わず立ち止まってカメラを向けました。
黄色の葉のトンネルですね!
このきれいな葉の持ち主は「アオハダ」です。漢字で書くと「青膚」。樹皮が緑色を帯びていることからこの名前があります。
太陽の透過光が黄色を
引き立てていますね!
湿地や金城の自然林のなかで,黄色の紅葉をするものはまだあります。これは「タカノツメ」です。香辛料の「鷹の爪」(唐辛子の品種名)とは全く関係がなく,春には新芽が山菜として利用される植物です。写真を撮った時はまだ緑が少し残っていましたが,これも「アオハダ」同様,黄色の美しさではトップクラスと言っていいでしょう。
みなさんも,カサカサと落ち葉を踏みしめながら,紅葉を楽しんでみてはいかがでしょう?
2013年12月2日月曜日
カキの渋抜き
みなさまこんにちは,よしだです。
10日ほど前,W10号館南側に生育しているカキを食べて,渋さに完敗する事件(?)がありましたが・・・ (> <)
詳しくはこちら↓
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2013/11/blog-post_19.html
このままやられっぱなしでは気が済まない(?)ので,渋抜きをやってみることにしました。ネットで調べて,「時間はかかるが簡単でおいしくできる方法」と書いてあった,アルコールを使う方法です。
用意したのはエタノールの約50%溶液。試薬のエタノールを水で2倍に希釈したものです(苦笑)。これにどぼんとカキをひたし・・・
「ひたしてすぐに出す」,と書いてあったのですが,どれくらいひたすのがよいかわからないので,条件をそろえるため,みな1分間ひたしました(←理系的?)。
カップから出したらエタノールをふき取り,密封できるチャック袋に入れて置いておきました。
エタノールにひたして10日後となる今日,皮をむいて恐る恐る口に入れてみました・・・
あっ,あっま~い (^^)
めでたく渋が抜けたのでした!
実は私の自宅にはカキの木があって,何もしなくても普通に甘柿が取れるので,渋柿をわざわざ渋抜きをして食べるのはこれが初めて! 本当に簡単にできますね!
ということで,みなさんもお試しください。
高枝切りばさみが必要な方は,よしだまで(笑)。
10日ほど前,W10号館南側に生育しているカキを食べて,渋さに完敗する事件(?)がありましたが・・・ (> <)
詳しくはこちら↓
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2013/11/blog-post_19.html
このままやられっぱなしでは気が済まない(?)ので,渋抜きをやってみることにしました。ネットで調べて,「時間はかかるが簡単でおいしくできる方法」と書いてあった,アルコールを使う方法です。
用意したのはエタノールの約50%溶液。試薬のエタノールを水で2倍に希釈したものです(苦笑)。これにどぼんとカキをひたし・・・
ビーカーではなく,普通に
コーヒーカップを使っています(笑)
「ひたしてすぐに出す」,と書いてあったのですが,どれくらいひたすのがよいかわからないので,条件をそろえるため,みな1分間ひたしました(←理系的?)。
カップから出したらエタノールをふき取り,密封できるチャック袋に入れて置いておきました。
これで一週間放っておきます
エタノールにひたして10日後となる今日,皮をむいて恐る恐る口に入れてみました・・・
あっ,あっま~い (^^)
めでたく渋が抜けたのでした!
実は私の自宅にはカキの木があって,何もしなくても普通に甘柿が取れるので,渋柿をわざわざ渋抜きをして食べるのはこれが初めて! 本当に簡単にできますね!
ということで,みなさんもお試しください。
高枝切りばさみが必要な方は,よしだまで(笑)。
2013年11月30日土曜日
「里山でクリスマスリースを作ろう」を開催しました
みなさまこんにちは,よしだです。
冬のような冷え込みになった今日,一般の方を対象とした里山学習講座の一つ,「里山でクリスマスリースを作ろう」を開催しました。今回は当初から参加申し込み状況が順調で,最終的にはほぼ50名もの方のお申し込み(!)をいただきました。
今回の会場はW5号館の絵画デッサン室。まずはオリエンテーションで,ごあいさつ,スタッフ紹介,スケジュールのご案内などをしました。
そして外に出て,クリスマスリースの材料集めです。まず向かったのは,W5号館北側のクズ原です。クズが一面に覆って,一部では大きな木に絡みついて弱らせていたりもしますが,クズはリースの骨格を作るのにはちょうど良い材料です。
続いて大学西端の里山の森に行きました。伐採が進められてコナラ・アベマキ中心になった明るい森で,落ち葉を踏みしめながらどんぐりや松ぼっくり,ヒイラギの葉などをさがしました。
木の実も採ります。手が届かないところにある実は高枝切りばさみが大活躍! ここではソヨゴの実を取っています。
お昼を終えて午後からはいよいよリース作り。里山で集めた材料を思い思いにくっつけていきます。
スタッフもお手伝いに大忙し。下の写真は,木の枝を切って松ぼっくりツリーの台座を作っているところです。
みなさん上手に道具を使いこなしながら形を作っていました。
出来上がった作品を見せていただきました。
参加者のみなさんからは,リース作りはもちろんのこと,森の中で遊べて楽しかった,という感想もいただきました。これを機会に,もっと里山の森が身近な存在になってもらえたら,私たちもうれしいですね。
みなさま,今日はありがとうございました。
そして,おつかれさまでした。
冬のような冷え込みになった今日,一般の方を対象とした里山学習講座の一つ,「里山でクリスマスリースを作ろう」を開催しました。今回は当初から参加申し込み状況が順調で,最終的にはほぼ50名もの方のお申し込み(!)をいただきました。
今回の会場はW5号館の絵画デッサン室。まずはオリエンテーションで,ごあいさつ,スタッフ紹介,スケジュールのご案内などをしました。
そして外に出て,クリスマスリースの材料集めです。まず向かったのは,W5号館北側のクズ原です。クズが一面に覆って,一部では大きな木に絡みついて弱らせていたりもしますが,クズはリースの骨格を作るのにはちょうど良い材料です。
ここは急斜面なので,つるの採取は
大人の仕事です(笑)
続いて大学西端の里山の森に行きました。伐採が進められてコナラ・アベマキ中心になった明るい森で,落ち葉を踏みしめながらどんぐりや松ぼっくり,ヒイラギの葉などをさがしました。
森の中を自由に歩き回れるのは
なかなかない機会かもしれませんね!
木の実も採ります。手が届かないところにある実は高枝切りばさみが大活躍! ここではソヨゴの実を取っています。
ソヨゴの赤い実は大人気!
お昼を終えて午後からはいよいよリース作り。里山で集めた材料を思い思いにくっつけていきます。
みなさん楽しそうですね!
スタッフもお手伝いに大忙し。下の写真は,木の枝を切って松ぼっくりツリーの台座を作っているところです。
これが意外に腕が疲れるんです!
みなさん上手に道具を使いこなしながら形を作っていました。
みなさん真剣です!
すてきなリースの出来上がり,ですね
参加者のみなさんからは,リース作りはもちろんのこと,森の中で遊べて楽しかった,という感想もいただきました。これを機会に,もっと里山の森が身近な存在になってもらえたら,私たちもうれしいですね。
みなさま,今日はありがとうございました。
そして,おつかれさまでした。
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