2013年2月27日水曜日

雨上がりの八竜湿地

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨夜から降り出した雨は今朝10時頃まで続き,湿地にしっかりと水を与えてくれました。雨が止んですぐに湿地に向かったところ,流量計は私が確認した数回の中で最も高い水位を示していました。

 雨が降って水位が上がるのは当然と言えば当然で,降雨の量と雨上がりの時の水位(=流量)との関係を把握することももちろん大切です。しかし,このまま雨が降らないと,直線的に流量が少なくなっていくかというと,そうでもありません。ある時間を過ぎた時,地下に浸透した今回の雨の水が湧いて出てくるはずだからです。それがいつ,どれくらいの量になるのか?が把握できないだろうか,というのが今回の調査の目的の一つなのです。


 上の写真は今日の湿地の様子です。画面左下のあたりの地面が濡れて白く見えますね。この部分は水がしみ出してくる場所です。この湧き水はとても栄養分が少ない水質なのですが,これがあるからこそ,この八竜湿地で希少な植物が育まれているのです。

 

2013年2月22日金曜日

鈴鹿市役所・四日市市役所を訪問しました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日(21日)のことになりますが,三重県鈴鹿市・四日市市に行ってきました。調査地で月例のサンプリングもあるのですが,もう一つ,それぞれの市役所を訪問し,水質調査の途中経過を説明してきました。水質の現況だけでなく,水質から見て将来的にどのような保全が必要になるのかについてもお話をしてきました。どちらの市役所の担当の方も湿地の重要性をよく理解されており,保全に対して大変意欲的なのが印象に残りました。いずれの湿地でもこのような調査はこれまでされたことがないそうで,熱心に質問をされたりしていました。
鈴鹿市の金生水沼沢です
導水が止まって全体的に乾いていました
 

四日市市の御池沼沢です
ボランティアの皆さんで草刈りが行われたそうで,湿地らしくすっきりとしていました

御池沼沢の説明板です
 
上の写真の説明を読むと,とても貴重な生態系ゆえ,「永久に保存する為に」天然記念物に指定されていることがわかります。私たちの水質調査も「永久に保存」の一助になれるよう,もうしばらく調査を続けていきます。

2013年2月20日水曜日

2月の東谷山湿地の調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 今日は月例の調査で東谷山の湿地に行ってきました。昨年5月から調査を始めてちょうど10回目です。
今日の湿地の様子です

 今回は特に目新しい発見はありませんでしたが,データが積み重なってきたことで,湿地の状況がだいぶんつかめてきました。ごく簡単に言えば,植物の養分となる溶存イオンの少ない水が湧いていること,部分的には溶存イオンがやや多い水が湧いている場所もあること,年間を通して水質の変動が比較的少ないこと,などです。

 調査は3月までの予定ですから,今回を含めてあと2回となりました。データがまとまるのはそれよりもう少し先になりますが,まとまり次第きちんと報告を出したいと思います。

2013年2月18日月曜日

松ぼっくりを食べるヒガラ

 みなさまこんにちは,よしだです。
 今日の名古屋は一日雨が降り続いていますが,少し前に撮った鳥の紹介をしましょう。

 このところこのブログでよく鳥の話が出てきますが,冬は落葉樹が葉を落としているので,木の上にいる鳥を見つけやすく,観察にはとても都合がいい,というのがその理由です。

 で,今回は八竜湿地の周辺林で見つけた「ヒガラ」です。金城の里山や八竜湿地では,カラ類の中で最もよく見られるのはシジュウカラですが,ヒガラはそれとよく似ているものの一回り小さく,おなかの中央に黒い縦線がありません。

 ところで,ヒガラとよく似ている鳥に「コガラ」という鳥がいます。漢字は「小雀」であって「小柄」ではありません。たしかに小柄ではあるのですが…(笑)。見分けるポイントは,ヒガラは後頭部が白い二本線のように見えること,羽に白い二本線があることです。とは言っても,動きがとてもすばしこくて,今回私も写真判定に頼らざるを得なかったのですが…

 そんなヒガラですが,松ぼっくりが好物なのでしょうか。熱心につっついていました。
 後頭部の白い模様がまるで二本の線のようにはっきり見て取れますね。このヒガラはこの松ぼっくりがとても気に入っていたようです。器用にぶら下がっています。
 上の写真で,黒い羽のところに二本の細い白い斜めの線があるのが見えるでしょうか? これが識別ポイントなんですが,近くでじっとしてもらわないとわかりませんね。

 何羽か群れてマツにやってきたヒガラですが,こちらのヒガラは実をうまく取り出せたようです。足でしっかり押さえて食べています。
えさの乏しいこの時期,松ぼっくりはとても大切な栄養源なのですね。
 

2013年2月17日日曜日

成果報告会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 金城の里山を一般の市民の方々に知っていただくために,今年度は4回の講座を開催してきましたが,これらは「あいち森と緑づくり環境活動・学習推進事業」の助成金を愛知県からいただいております。そして今年度の事業期間が終了したことから,今日はその成果報告会が丸の内にある愛知県図書館の会議室で開催されました。
↑ 報告会開催前の会場の様子です

 昨年同様今回も成果発表することに手を挙げたのですが,発表希望団体が多かったようで,金城の発表はありませんでした。発表することになった7事例は人工林の林業体験や生きもの調査,緑のカーテン,学校での木材の利用などさまざまでした。

 一般的に環境保全活動は,下手をすると閉鎖的・排他的な集団と化して,独善的・自己満足的な思考停止状態に陥りやすく,残念ながら世間には実際そのような団体も見受けられます。しかしそれで良いはずはありませんね。

 私たちは自然の大切さ,自然の面白さをみなさんが「わかっていただける」ことが何より大切だと考えています。そのために私たち自身も勉強しますし,他の団体の事例の良い点も参考にします。「何を伝えるのか」「どう伝えるのか」を常に考えながら,より質の高い講座や体験学習をこれからも展開していきたいと思っています。

2013年2月15日金曜日

キツツキのコゲラ

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうもまた鳥の話をすることにしましょう。キツツキのコゲラです。キツツキのことを「ケラ」とも言うため,日本ではキツツキに「クマゲラ」や,以前紹介したアカゲラといった名前が付けられていますが,こちらは「小さいキツツキ」で「コゲラ」です。

 これは先週金曜日の朝に撮った写真ですが,キツツキらしく幹に縦に止まり,”コンコンコンコンコン…”とドラミングを繰り返していました。木の幹の中にいる虫を探しているようです。ちょうど学生さんや金城学院幼稚園に通うお子さんとお母さんが通りかかり,初めて見るキツツキに大よろこび! そうですよね,こんな身近なところにキツツキがいるなんて! でもコゲラは金城の里山ではおなじみの鳥の一つで,ここに住み着いているようです。それだけこの里山にまとまりのある広さがあって,なおかつ豊かであることの証でしょうか。

2013年2月14日木曜日

しいたけ菌打ち(第2回)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 風もなく穏やかな陽気となった今日,2回目のしいたけの菌打ちをしました。先日時間切れでできなかった分を片づけるためです。

 作業としては前回と全く一緒なのですが,前回紹介しなかった作業シーンがこちら!
 実は原木が炭焼き小屋から少し離れたところに積んであったのです。一本一本運ぶのはとても手間がかかるため,リヤカーで10-20本ずつ運びました。炭焼き小屋までたったの20m程とはいえ,坂を駆け上らなければならず,上の写真も「やらせ」なしの100%本気です! そして息切れが…(苦笑)。

 今回も順調に作業が進んだのですが,今度は打ち込む種駒が底をついて終了となりました。とりあえずこれまで菌を打った原木に乗って記念写真!
【ご注意】 危険ですので絶対にマネしないでください(笑)

 しいたけが収穫できるのは,菌のまわりが早ければ今年の秋ですが,通常は来年の秋です。まだまだ先ですが楽しみです!
 

2013年2月12日火曜日

KSC冬のハイキング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 寒い日が続きますが,KSCでは昨日 (2/11) ,ハイキングに行ってきました。冬にハイキングってどうなの?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが,歩けば体は暖かくなりますし,晴れれば空気が澄んでいるので景色がよく見えたり,また,冬だからこそ見られる自然,例えば冬鳥などを楽しむことができます。なのでこの時期でも決して悪くはありません。

 今回行ったのは犬山で,名鉄善師野(ぜんじの)駅を出発し,継鹿尾山(つがおさん,標高273m)に登って,犬山遊園駅・犬山城を経由して犬山駅に戻るというコースです。標高差も少なく,道も整備された安全で初心者向きです。今回は学生さんと,教職員とそのご家族で計8名の参加となりました。
善師野駅から線路沿いを歩きます

 最初は集落の中を進むのですが,もともと里山として使われていたであろう森は藪になっていたり,モウソウチクが侵入していたり…
KSCは竹やぶが無視できません(笑)

 工事で水が抜かれた池の辺りから人家がなくなり,林道から山道へと様子が変わって少しずつ標高を稼いでいきました。少々雲が多く,気温も低めですが,風もなく穏やかです。
時にはこんな登りも!

 継鹿尾山の頂上までは何回かアップダウンを繰り返し,また,山の北側に出たからか急に風も強くなりました。残念ながらアルプスや御岳を遠望することはできませんでしたが,頂上の展望台からは濃尾平野が見渡せました。確かに平らですね(当たり前ですが)。
右に小牧城,中央奥に名駅の高層ビル群,
左奥に名古屋港の工業地帯の煙突まで見えます!

 風がさえぎられるベンチでお待ちかねのお昼です。今回2台の登山用ガスバーナーが威力を発揮して,名古屋名物”どて煮”やカップラーメン,カップスープなど温かい物を食べることができました。ここまで誰も汗をかきませんでしたが,しっかり歩いているので皆たくさん食べました。
ハイキングの一番の楽しみですね!(笑)

 ここからは下り道となって,古刹である寂光院(じゃっこういん)を経由し,冷たい川風に吹かれながら木曽川沿いの道路を通って犬山遊園駅に出ました。ここもまた小学生5年か6年の時遠足で来た覚えがありますが,その時モノレールに乗った思い出が懐かしいです。あとは街中を歩いて犬山城へ。
天守にも登りました

 天守からは登ってきた継鹿尾山が望めました。お城の庭には早くも梅が咲いていました。今が最も寒い時期ですが,そうはいっても確実に春に向かっているのを感じた冬のハイキングとなりました。

 お城から続く古い街並みを散策し,駅近くのお店でおつかれさま会を開催して楽しいひとときを過ごしました。早速次のハイキングは・・・と話が出て,楽しみがまた一つ増えました。

2013年2月7日木曜日

幸運をもたらす「ウソ」

 みなさまこんにちは,よしだです。

 今朝の出勤時に,W10号館南側で鳥の群れに出会いました。ヤマガラ・シジュウカラ・コゲラなどの混群だったのですが,その中に初めて見る鳥がいました。「ウソ」です。漢字で書くと「鷽」。名前の由来は,もちろん「嘘」ではなくて,「口笛」を意味する言葉なのだそうです。

このウソ,やはり「嘘」に通じることから,これまでの災難を嘘にして幸運をもたらす鳥とみなされているのだとか。

 私もいいことあるかな???
 

2013年2月6日水曜日

流量計のひみつ?

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日から降り続いた雨も午後には上がり,夕方前からは少しずつ晴れてきました。実験やデスクワークに区切りをつけて,先日設置した八竜湿地の流量測定装置の様子を見に行ってきました。

 装置は昨日の雨量くらいでは何ともないように作ってあるので,それは問題ないのですが,意外な強敵は「落ち葉」。これが水の出口にたまるとその分だけ水をせき止めてしまい,データがおかしくなってしまうので,こまめな除去が必要です。
幸い今日は落ち葉はつまっていませんでした

 ところで,なぜ流出口が逆三角形に切り欠いてあるのか疑問に思った方はいませんか?
まず普段の流量が少ないときを考えてみましょう。水位は下の方で,三角形の頂点に近いので出口が小さくなっています。これだとちょっとした流量の変化もとらえることができます。しかし,流量が多くなった場合は,細かい変化をとらえる必要もないですし,板に大きな水圧がかかってしまうので,出口を広げて水を早く流した方が装置にとって安全です。このようなノウハウも経験豊富な福山先生だからこそ。一見何でもなさそうなことでも,そこにはちゃんと理由があるのです。
 

 

2013年2月5日火曜日

しいたけ菌打ち

 みなさまこんにちは,よしだです。

 朝から雨の一日となった昨日(4日),シイタケの菌打ちを行いました。大学では現在,旧キリスト教センター付近で新校舎の建築工事が行われ,その周辺にあった森が伐採されたため,その一部の木をいただいてシイタケの原木として使うことにしました。

 原木は長さ約 1 m, 太さ10-20 cm で,およそ100本あります。雨が降っているので原木をリヤカーで炭焼き小屋まで運び,屋根の下での作業となりました。
みなさん黙々と作業しています。
この写真は事務の木村さんに撮っていただきました。ありがとうございました。

 まずは原木 1 本につき 20 - 30 個くらい穴をあけていきます。ドリルが電動なので,穴をあけること自体は楽なのですが,どうしても腰が痛くなる姿勢になってしまいます。

 こちらはしいたけ菌が付着した木片を打ち込む駒打ち部隊(?)です。買ってきた種駒を穴に差し込み,ハンマーでたたいて埋め込んでいきます。みなさん結構上手で,どんどん作業が進んでいきます!

 13:30 にスタートして,疲労が出始めた16 時前には終わりにしました。でも打ち終わった原木は約60 本。まだ40本余りも残ってしまったため,これらは日を改めて作業することに…。

 ところで,片づけをしていたら堆肥を作るための囲いに小鳥がやってきました。時々お辞儀をしてしっぽを振るしぐさをするしぐさがかわいい鳥ですが,見た目は取りたてて特徴がなく,だれも鳥の名前がわかりませんでした。
研究室に戻って調べてみたところ,どうやらジョウビタキのメスのようです。ジョウビタキに特徴的な,羽にある白い模様がなぜか見当たらないため,私も判断できなかったのですが,それ以外の色合いやしぐさからから考えればたぶん間違いないと思います。久しぶりの肉体労働(重労働?)による疲れも,ひと時忘れさせてくれました。
 
 

2013年2月3日日曜日

八竜湿地で水量調査がはじまります

 みなさまこんにちは,よしだです。

 暖かな一日となった今日,八竜湿地で水量調査が始まりました。これまで湿地の水質を私が継続的に調査をしてきたのですが,水の質はもちろん,そもそも水があってこその湿地です。でも,湿地にいつも水がどれくらい流れ込んでいるのか,実はだれも調べていませんでした。水量を定期的に測ることは,単に水の量が分かるだけではありません。水量と季節との関係は? 降雨量との関係は? あるいは周辺林の伐採作業との関係は?といったことも明らかにできることでしょう。

 水量を測るためにはそれなりの装置とノウハウが必要です。今回,それを持っている信州大学農学部の福山先生に協力をお願いしました。実は福山先生と私は,博士課程時代に同じ研究室で研究に明け暮れたほぼ同期生です。気心知れた研究仲間でもあり,快く調査を引き受けてくださいました。

 福山先生が今回用意してくださった流量調査の装置がこれです。このコンテナを流路に設置して画面右から水を流入させ,左に開けた三角形の穴から流出させるというもの。市販品を加工して組み立てた物ですが,さまざまな工夫が施された手作りの一品(逸品?)です。

 装置を設置するため,流路を掘り下げるなど,私と2人で泥まみれ(!)の作業をしました。
 しかし,いざ設置してみると,これでは八竜湿地の流量に対応するには少し容量が小さいこと,また,流路がほぼ平坦で流入と流出の高低差が付けづらいことが判明し,作業が一時中断してしまいました。
 しばらく考えた結果この装置をあきらめ,小さなダムのような堰(せき)を作って測定することにし,急きょ車でホームセンターに行って必要な機材を調達しました。現場で加工や調整をして,完成したのがこちら!
 実にシンプルですが,木の板で流れをせき止めて高低差を作り,せき止めた水位から流量を求める仕掛けになっています。中央右手に立っているステンレスの棒が水位計で,自動で水位を測定して記録してくれる優れものです。

 水位計の調整や水位と水量との関係を実際に測ってみたりして設置作業が終わり,測定がはじまりました。この頃にはもう日が暮れようとしていました。
 これから長期にわたって測定を行う予定ですが,どんな結果が得られるか今からとても楽しみです!
 

2013年2月2日土曜日

なごや生物多様性フォーラム

 みなさまこんにちは,よしだです。

 私は昨日・おとといと大学の入学試験の試験監督でした。試験に臨む緊張感は自分も(かなり昔?)味わっているので、その心境はよくわかるのですが、受験生のみなさんが試験を終えた時、何かしらの「手応え」を感じて欲しいと思うばかりです。

 さて、久しぶりに雨の朝を迎えたきょうも、大学では入学試験の3日目でした。私は担当がなかったため、栄で開かれた「なごや生物多様性フォーラム」に参加してきました。

 「生物多様性」という言葉は、2010年に名古屋で開催された第10回生物多様性条約締約国会議、いわゆる "COP10" で急速に広まった言葉ですね。その次の会議COP11が昨年秋にインドのハイデラバードで開かれ、COP10からCOP11へどのような動きがあったのか、あるいは名古屋ではCOP10 以降どのような取り組みがなされているのかが報告されました。

 今回の発表で印象だったのは、COP10で決まった「愛知目標」を達成するために、世界のあらゆる機関で議論されている、とのお話でした。目標達成に向けて、「自分たちだったら何かできるだろうか?」と高い意識を持っているそうです。では、私が誇りに思うこの金城の里山では、一体何ができるのでしょうか? この世界の潮流の視点に立って考えてみることも重要ですね。
 
 フォーラムの後半は、青山学院大学の福岡伸一先生によるご講演でした。生物とは流れである。そして生態系にも流れが存在している。その流れを断ち切らせずよどませず、スムーズであることが生態系にとっての「健全」である、というお話でした。
 以下余談になりますが、福岡先生と言えば、ベストセラーとなった「生物と無生物のあいだ」の他、「できそこないの男たち」など多くの著書があります。平易でありながら読んでいて飽きない文章で専門(生物学)を綴ることのできる大学の先生は、まず他にいないのではないでしょうか? 私にとって憧れといいますか、一歩でも近づきたいと思う先生の一人です。