2013年6月28日金曜日

KSC全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。
 梅雨らしいパッとしない天気が続いていますね。
 
 さてKSCでは今日,月に一度の全体会を開催しました。参加者はちょっと少なめでしたが,7月14日・8月17日のオープンキャンパスでKSCもブースを出すこと,大学で作った竹炭を配布すること,そのために竹炭の袋詰めを来週行うことなどが決まりました。 

 オープンキャンパスでの竹炭の配布はもはや恒例となりましたが,ご来場のみなさま,とくに親御さんには大変好評で,毎回すぐに品切れとなる大人気商品(???)です。今年も多くの方に手に取っていただき,金城の自然のすばらしさと里山活動を知っていただければと思っています!
この写真はまつやま先生に撮っていただきました
ありがとうございました
 

2013年6月26日水曜日

金城のキツネが名古屋市の広報誌に掲載!

 みなさまこんにちは,よしだです。

 今月初めのホタル観賞会の話は多くの方に関心を持っていただき,私どもとしても大変うれしく思っているのですが,その少し前に大スクープがあったことをみなさんも憶えていらっしゃることでしょう。写真をもう一度載せますが・・・
 そうです,キツネです。国際情報学部の小野先生が大学内に設置した自動カメラに,このようにはっきりと写ってその存在が明らかになりました。

そのブログの記事はこちら
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2013/05/blog-post_22.html

 これは金城の学内にとどまらず,名古屋市全体から見ても,とてもすばらしい発見です! それで,名古屋市の「なごや生物多様性センター」のニュースレター「生きものシンフォニー いのちかがやくなごや」の第7号に,金城のキツネが紹介されました! 名古屋のキツネの分布に関する考察もあり,たいへん興味深い記事となっています。インターネット上でもその記事が読めますので,ぜひご覧ください。

生きものシンフォニー いのちかがやくなごや 第7号
http://www.kankyo-net.city.nagoya.jp/biodiversity/material/symphony_7th.pdf

なごや生物多様性センター
http://www.kankyo-net.city.nagoya.jp/biodiversity/index.html

 「なごや生物多様性センター」は,今月15日に行った学内の文四郎池の調査でも大変お世話になりました。今後も名古屋生物多様性センターのご協力をいただきながら,金城の生物相の調査を行うとともに,金城の自然の素晴らしさを発信していきたいと思っています。
 

2013年6月24日月曜日

文四郎池の「いきもの調査」(続編)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 事情あって2週間近くブログをお休みさせていただき,その間まつやま先生に書いていただきましたが,ようやく復帰し,これからぼちぼちと書いていこうと思います。

 まずは前回まつやま先生が書いてくださった文四郎池の「いきもの調査」の続編です。なおこの調査の日も私はお休みをいただいていましたので,今回掲載した写真はすべて文学部事務の木村さんからご提供いただいたものであり,文章も小野先生・野呂先生から状況をお聞きしてまとめたものです。みなさまご協力ありがとうございました。

 まずは文四郎池での調査のようすから。小さな池であっても人力で調査をするのは大変ですね。

 「いきもの調査」ではありますが,池の中や池の周辺では大きなごみが見つかり,処分しました。下の写真のオレンジ色のものはガチャガチャの箱で,このように明らかに不法投棄されたものもありました。困ったものです。

 池をさらってみるとコイが一匹つかまりました。養殖型なのかどうか,由来を明らかにするため体の一部をサンプリングして分析を行うことにしました。

 クサガメとイシガメの交雑個体が見つかった話は前回のブログで書かれていますが,個体識別のために甲羅の周囲にドリルで切り欠きをつけ,識別をできるようにしました。切り欠きを付けたときに生じた甲羅の屑は,生物多様性センターでDNAを調べることになりました。
 
 14:30頃に調査は終了しました。思わぬ成果が上がった調査でしたね。みなさまおつかれさまでした!
 

2013年6月17日月曜日

でっかいオタマジャクシに出会いました!


 初めまして。まつやまです。
 KSC活動ブログを初めて書かせていただきます(*^^*)
 
<6月15日土曜日>
 今回は大学内の「文四郎池」にて、どんな生き物がいるのか調査しました。
 
 スイレンがきれいに咲いていましたよ♪


 しかし、このスイレンは外来種。文四郎池を従来の姿に戻すには、取り除いた方がいいのでしょうね。。。でもきれい。

 さて、こちらが前日から仕掛けられていた、罠です。この中に何がいるのでしょうか??

 みんなで胴長を穿いて、準備万端!!


 いざ突入です。
 どろどろの池の中を学生さんが、みんなでがんばって仕掛けを取りに行きました(>0<;;)
 (まつやまは見ていただけですが・・・)



 さてここから、調査で発見した生き物を紹介しますよー。

 まずは・・・手のひらサイズのオタマジャクシ!!!

 

 こちらはウシガエルさんのオタマジャクシです。
池の横を通るとウシガエルの鳴き声が聞こえてくるので、いることは分かっていたのですが、まさかオタマジャクシがこんなに大きいとは思いませんでしたので、とってもびっくりしました(>Д<;;)
 
 
 お次はアメリカザリガニです。


 

  
  ウシガエルやアメリカザリガニは誰かに放たれたであろう、外からやってきた生き物ですね。

  
  
 一方、もともとこの池にいたであろうと推測される生き物もいましたよ(^0^)
 こちらはヒメタイコウチというそうです。

 
ここ愛知県や隣接する県などで見られる絶滅が危惧されている水生昆虫。
飛ぶことができないし、泳ぐこともできない、ごく限られた生息環境で生き残っている変わった生体の昆虫です。
そんな珍しい昆虫がいる大学なんて、めったにないですよ!!すごい!!

 そして最後に、カメさんです。

 
 イシガメとクサガメの雑種だそうです。
素人のまつやまはカメの種類にイシガメやクサガメがいることも初めて知りました。
 
というところで、まつやまは次のお仕事の時間が来てしまいました(--;)
今回の調査で分かったことや、調査の続編があれば、またブログで紹介しますね☆
よしだ先生みたいなブログはまだまだ書けませんが、たまーに書かせていただこうと思いますので、これからよろしくお願いいたします(*^^*)
 
まつやま


2013年6月12日水曜日

新池に棲むカメ

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうは八竜湿地の横(下流側)にある新池に棲むカメの話をしましょう。カメは必ず甲羅干しするので,しばらく観察していればどんなカメがいるのかわかります。以下,以前撮った写真ですが・・・いましたいました。のんびり甲羅干ししてますね。目の後ろ側に赤い斑点が目印の「ミシシッピアカミミガメ」です。外来種の代表?のような種ですが,警戒心が強くすぐ逃げるので,遠くからそっと近づいていきます。
 
 近づいたときには池に入っていましたが,まだ私に気が付いておらずゆっくり水面を泳いでします。目の後ろの赤い斑点がよくわかりますね。しかし,私が物音を立てたその瞬間池の奥深くに潜ってしまいました。
 
 一方こちらは在来種のイシガメでしょうか。こちらは音を立てても全く「われ関せず」といった感じで,悠々と水面を泳いでいました。

 外来種が入ってきた池では,えさの競合などがおこるとされているのですが,新池では実際にミシシッピアカミミガメ・イシガメのそれぞれどれくらいの個体がいて,競合が起こっているのかどうか
はわかりません。詳しい調査が待たれます。
  

2013年6月10日月曜日

八竜湿地でボーリング調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 7日のホタル観賞会は多くの方から反響をいただきました。私自身も自然の神秘を感じた鑑賞会でしたが,その日のお昼は小野先生をはじめとする「八竜湿地研究会」で,八竜湿地に堆積した土砂を採取するためのボーリングが行われました。得られた土砂から,八竜湿地が過去どのような環境にあったのかを,様々な指標を使って明らかにしようとしているのです。

 まずはボーリングの位置決めです。土砂がなるべく厚く堆積していそうなところがよいのですが,希少生物が生育/生息していない場所でなければいけません。それで,「水源の森と八竜湿地を守る会」代表の柴田さんに立ち会っていただき,その確認をまずします。

 おおよそ場所が決まったら,ここからは地質調査のプロにお任せして,その場所の土砂の堆積の厚さを調べます。最も堆積の厚い地点を探し出すのです。

 場所が決まりました。いよいよボーリング作業です。鉄パイプでできたやぐらを立て,滑車を取り付けます。幸いしばらく晴れの日が続いていたとはいえ,湿地でやぐらや脚立を安定させるのはちょっと難しいようです。 

 土砂のサンプルは中央下の塩ビ管で採取します。これを打ち込んでいくのですが,初めは人力だけでずぶずぶともぐっていきましたが,堅くなったら機械力の導入です! 道路工事などでよく見かける削岩機?のような機械で振動を与え,塩ビ管を打ち込んでいきます。

 最初の一本は失敗でしたが,その後少しずつ場所を変えて3本のボーリングサンプルが得られました。が,ちょうどサンプリングが終わったと同時に遠くで雷鳴が! 大慌てで撤収です! でも雷雲の到来の方が早く,みなずぶ濡れになって片づけをしました(泣)。

 3本のサンプルは雨の当たらない場所に持っていき,1本だけ塩ビ管を半分に切断しました。

 開いてみたのがこちら! 手前が湿地の表面,奥が湿地の底です。言い換えると手前が現在,奥が過去となります。画面中央辺りに少し色の濃い層がありますが,ここは礫層(れきそう)と言って,小石や荒い砂の層になっています。湿地に供給される地下水はこのような隙間の多い層を通ってくる,とよく説明されるのですが,まさにそれを目の当たりにできました。
 今後,分野のことなるさまざまな先生方がこのサンプルを持ち帰って,それぞれが専門とする分析を行います。どんな結果が出るのかとても楽しみです!
 

2013年6月8日土曜日

ホタルの飛び交うキャンパス

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨晩KSCでは,金城の森でホタルの鑑賞会を行いました。昨日の午後は天候が急変して激しい雷雨となり,小野先生などとともに湿地で調査をしていた私はずぶ濡れになって大変でしたが,幸い夜には雨も上がり,むしろ湿度が高くなってホタルの発生には良い条件となりました。そんな中,夜遅い時間にもかかわらず,KSCメンバーをはじめそのご家族やお友達など,たくさんの方のお越しいただきました。

 23:30頃にはすでにかなりのホタルが飛び交っていました。ホタルの写真を撮るのはとても難しいのですが,私は三脚を使ってチャレンジです!
 まずはメスのヒメボタルです。ヒメボタルのメスは成虫になっても,羽が退化しているため飛ぶことができません。一か所でじっと光っていたらメスだとわかります。

 こちらはオスのヒメボタルです。オスは光りながら飛び回ります。この写真でも左から右下へ光が連続していますね。ちなみに上の2枚の写真,8秒間シャッターを開けたままにして撮影し,より見やすくなるよう明るさやコントラストを調整しています。

 近くにやってきたホタルを懐中電灯で照らして撮りました。こんな小さな虫が遠くにいてもわかるくらい明るい光を放って飛ぶのです。生き物の不思議さを感じざるを得ませんね。

 今回参加してくださったみなさんも,大学の中でホタルが見られるなんて!と感激の様子でした。本当にそうですね! 大学内でこのように質の高い自然に触れられるなんて,とても幸せなことだと私も思います。
 

2013年6月6日木曜日

コゲラの巣立ち

 みなさまこんにちは,よしだです。

 このところ何回かコゲラのヒナの話題を書いてきましたが,金城の森にある巣穴ではヒナの姿を見かけなくなりました。もう巣立ったのかもしれませんね。

 一方八竜湿地では,先週のことになりますが,巣立ったコゲラのヒナを見かけました。親鳥とヒナが2~3羽いたように見えました。親鳥がえさの取り方を教えているのでしょうか?
 このヒナは,まだ親鳥についていけてない感じでしたが,そのうちキツツキらしく木の幹に穴をあけて,一人で虫を取って食べるようになるのでしょうね!
 

2013年6月5日水曜日

ヒメボタル

 みなさまこんにちは,よしだです。

 梅雨らしくない晴れた日が続きますが,この時期ならではの「ホタル」を,昨晩小野先生・松山先生とともに見に行きました。時間は23時過ぎ。金城の構内では最大の発生場所と思われるW6号館付近を見て回ると,真っ暗な森の中を点々と光って飛ぶヒメボタルがいるではありませんか! まだ時間が早いためか,主に光っているのは飛んでいる個体,すなわちオスで,飛ぶことができず葉の上などにいるメスは光始めといったところでしょうか。それでも場所によっては,視界の中に10匹くらい捕捉することができました。ホタルは伐採作業をしている比較的見通しの良い森で多く見られました。伐採作業の思わぬ効果ですね!

 ヒメボタルのオスを一匹,捕まえてみました。
  体長は1cm程とかなり小さいですが,飛翔は見かけよりも早く,光もかなり明るいです(写真で明るく映っているのは懐中電灯の光です。ホタルの光ではありません・・・)。

 ホタルをひっくり返してみました。腹の下部にある白い部分が発光器です。発光は化学反応で引き起こされるもので,熱を発生させないとても効率的な発光方法です。

 このヒメボタル,時間が遅いのが難点ですが,まだしばらく見られることでしょう。
 

2013年6月4日火曜日

クワの実

 みなさまこんにちは,よしだです。

 私は大学へ来るのに瀬戸線を使っていて,最寄りの大森・金城学院前駅ではなく,その一つ手前の喜多山駅からよく歩いてきます。きょうもてくてく歩いて,大学の第三駐車場に入る直前の二つ池の脇に差し掛かったところ,歩道にたくさんの実が落ちていることに気がつきました。見上げてみると,クワの木でした。
 今までここにクワの木があることを全く知らなかったのですが,たわわに実る実がそれと教えてくれました。
 実をクローズアップしてみましょう。
 長さ 1 cm くらいのキイチゴのような実です。中央の赤黒い実がそろそろ完熟でしょうか。この実は食べることができます。ムクドリもたくさん来ていました。

 ご存知の通りクワはカイコのえさとして重要で,養蚕の盛んな地域ではたくさん植栽され,この赤い実は,こどもたちにとって楽しみの一つだったそうです。名古屋で育った私には子供の頃そのような経験はなかったのですが,通っていた大学の圃場の脇にクワが育っているのを教えてもらい,初めて食べました。
 今日の実も一つ持ち帰って研究室で食べてみました。甘酸っぱくておいしかったです!
 

2013年6月3日月曜日

ソヨゴの花

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうは雨こそ降らないものの,どんよりとした梅雨空になりました。今日はこの季節に咲く花を紹介しましょう。「ソヨゴ」です。金城の森ではごく普通にみられる樹木の一つであり,この地域でも珍しくない樹種ですが,場所によって生育数が多かったり少なかったりするそうです。
波打った葉が特徴的ですが,これらがちょっとした風でこすれてカサカサ音を立てるので,風にそよぐ → そよご,となったそうです。

 そのソヨゴの花をクローズアップしてみましょう。
ずいぶん長い柄の先に,その割に小さくかわいらしい花をつけていますね。小さな虫に花粉を運んでもらおうとしているのでしょうか?
 

2013年6月1日土曜日

エクステンションプログラムで炭焼き (2)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 5月25日に引き続き,今日もエクステンションプログラムがありました。きょうはまず,前回の炭焼きの窯開きからスタートです。空気を遮断するための砂を取り除き,蓋を開けるとよく焼けた炭が現われました。カイヅカイブキの薪を使うなど普段と違うやり方をしましたが,今回もうまくいったようです。
まずは焼けたようすをパチリ!

 焼けた炭は参加者のみなさんのおみやげとしてお持ち帰りいただきました。いろいろと活用してくださると嬉しいですね! 竹だけでなく,参加者のみなさんが持ち寄った松ぼっくりやトウモロコシ,れんこんの炭もきれいに焼けていました。
 一方,どうしても発生する生焼けの炭は堅くて折れにくいことを利用して,白いペンで思い思いに絵や俳句などを書いていただきました。中にはこんな作品も!
本日の担当者の似顔絵です!(笑)

 さらに今日は,5月27日に竹林で切ってきた生の竹を使った竹細工や竹割りも! 下の写真は河村先生による竹で菜ばし作りの実演です。

 今回,KSCの学生さん2人も応援に駆け付けてくれました。そのアドバイスを受けながら,こちらでは竹割りです。
見事に割れました!

 本日参加してくださった皆さんは本当に楽しそうに受講してくださいました。私たちスタッフもとても楽しかったです。みなさまおつかれさまでした!