2014年6月30日月曜日

第31回炭焼き

 みなさまこんにちは,よしだです。

 おとといの土曜日,31回目となる炭焼きを行いました。ちょっと急ではありますが,オープンキャンパスでの竹炭の配布に向けて,都合により急きょこの日に決まったのです。

 まずは前回焼いた炭の取り出しです。

前回の炭焼きのようすはこちら
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/05/30.html

かなり太いモウソウチクも入っていましたが,ちゃんと炭になっていました

 炭を取り出したら竹を窯に詰め,ふたをして砂をかぶせ,窯口に薪を入れて準備完了です!

 この日の朝(夜中)に雨が降ったため,普段なら着火剤のようによく燃えるスギの落ち葉になかなか火がついてくれず苦労しましたが,何とか火をおこすことができました。拾ってきた燃料の薪も濡れているので,窯口に置いて乾燥させてから燃やします。一石二鳥ですね(笑)

 今回は意外に煙に巻かれることもなく,1時間もしないうちに上昇気流が発生して安定した燃焼状態になりました。また,竹酢液もぽたぽた出るようにもなりました。

 この頃には学生さんも何人か集まってくれたので,前回焼いた竹炭の袋詰めを行いました。竹炭をだいたい50g量りとり,一袋ずつ詰めていきます。何人かで手分けして作業をしてくれたので順調に終わりました。

 今回は金城の炭焼きマイスターこと河村先生がご不在で,私も研究集会に出席するため午前中のみの参加となり,午後はKSC顧問の小野先生一人にお任せとなってしまいました(ごめんなさい!)。

 小野先生によれば14時半には竹酢液が出なくなり(温度が上がると出なくなります),15時には煙の色が変わったので窯を閉じたとのこと。今回もうまく焼けていることを期待しましょう!
 

2014年6月27日金曜日

島田緑地でサンプリングと,KSC全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日の豊田市につづいて,今日は天白区の島田湿地へ水質分析用のサンプリングに行ってきました。実はおとといも調査に行っているので,実に3日連続!!! けさ学生さんに「先生は本当に湿地が好きなんですね!」とまで言われてしまいました(笑)

 その島田湿地は下の写真の奥に住宅が写っていることからもわかるように,周りを住宅地に囲まれています
 
 それでも湿地の斜面から湧水が出ていて,草がまばらに生える浅瀬があります。
 
 このような場所を好むのが,昨日豊田市の湿地でも見たハッチョウトンボ。ここでは何匹ものオスが自分の縄張りで休んでいました。
 
 ハッチョウトンボよりもずっと大きな赤とんぼもいました。後で小野先生に聞いたところ,ショウジョウトンボだそうです。全身赤く,さらに翅の付け根も赤いのが特徴です。
 このトンボ,大きさでは圧勝のはずなのに,ハッチョウトンボを追っかけたりしていました。大きさに関係なく「赤いトンボ」が気になってしまうようです。 

 昼前に大学に戻り,お昼休みにはKSCの全体会が開催されました。今回新しく4人のメンバーが入りました。あすの炭焼き,7月・8月のオープンキャンパス,さまざまなイベント対応など,話は盛りだくさんでした。
 これで一週間が終わりですが,上にも書いた通りあしたは炭焼き! 明日もがんばりましょう!
 

2014年6月26日木曜日

「ラムサール」の湿地

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうは豊田市にある矢並(やなみ)・恩真寺(おんしんじ)・上高(かみだか)の三つの湿地の見学に行ってきました。これらの湿地は東海丘陵湧水湿地群として,2012年にラムサール条約に登録された有名な場所。いつかは見学したいと思っていましたが,今回小野先生やそのゼミの学生さん,八竜湿地の地質調査でお世話になっている森先生とともに珪藻と水質の調査を行うことになり,豊田市自然観察の森の大畑さんの計らいで訪問することができました。

 これらの湿地は,貴重な植物群が生育している場所であり,通常は立ち入りが禁止されているのですが,今回特別に見学・調査をさせていただきました
 
 3つの湿地内では底泥や表面水のサンプリングを数か所で行いましたが,同時に行った,湿地に生育する生きものの観察はとても楽しいものでした。下の写真は,小野先生がモウセンゴケを見つけたところです。

 下の花は「カキラン」というもので,全国的の湿地に生育するランの仲間です。花の色が果物のカキ(柿)に似ていることからこの名前があるのだそうです。

 この時期の湿地を代表する昆虫といっても過言ではないのがハッチョウトンボ。今回見たのはこの一匹だけでしたが,成熟したオスらしいきれいな赤色をしています。

 湿地によって個体数はさまざまでしたが,東海丘陵要素植物群の一種である「シデコブシ」も見ることができました。下の写真で,まるで寝ているように幹を水平に成長させているのがそれです。

 湿地の近くにあったため池では,水鳥のカイツブリが泳いでいました。盛んに潜ってはえさをさがしているようでした。

 最後に豊田市自然観察の森のネイチャーセンターを見学しました。時間がなかったのでちょっとだけでしたが,斬新なデザインの施設で,湿地や里山のことを学ぶことができます。

 半日たっぷりと見学とサンプリングができ,とても充実したものとなりました。これから私は,採取した水を分析して水質を明らかにしていきます
 

 

2014年6月24日火曜日

豊作の予感?

 みなさまこんにちは,よしだです。

 W8号館の建物を取り囲むようにして,今たくさんの花を咲かせようとしている樹木があります
 
 まだつぼみの状態のものもありますが少しずつ花を咲かせているようです
 
 一つ一つの花は1cmもないくらいでとても小さいのですが,形はスズランのように筒状でかわいらしいですね

 この木の名前は「シャシャンボ」

 日本在来の種ですが,あのブルーベリーの仲間です
 果物としてよく売られているブルーベーリーの味を知っている人からすると,味・食感は「それなり」という感覚だと思いますが,生のまま食べることもできますし,ジャムや果実酒にするとおいしいそうです

 これだけ花をたくさん咲かせているところを見ると,秋には豊作になるのでは?と期待してしまいますね(笑)
 
 

2014年6月23日月曜日

またやられた!

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先日土曜日のこと,八竜湿地に設置してある流量測定装置の状況確認をしてきました。一見遠目には順調なように見えたのですが,近づいてみると水位が明らかにヘンです。

 下の写真をご覧ください。水は全量堰の切り欠きを超えて流れていくはずですが,その最低位置(高さ,白矢印)よりも水位が低くなっています(赤矢印)。木の板には水の跡がついていて,つい最近までこの高さまで水があったことを示しています(青矢印)。

 水は上流からどんどん流れてきているので,何が起きたのかもうお分かりですね。 

水漏れ!(泣)

 調べてみると上の写真の板の右隅から水が流れていることがわかりました。
こんな感じで水漏れが・・・
 
 穴には落ち葉などがたまっていたのですが,それを取り除くと一気に水が流れ出し,堰の上流はほぼ貯水量ゼロに! と同時に,穴の出口から何か生きものが飛び出していきました。ちらっと赤く見えたので,アメリカザリガニに違いありません

やっぱりおまえか!!!

そう,アメリカザリガニには昨年も同じことをやられたのですよ。
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html

というわけで,付近の川底から粘土質の土をもってきて,穴をしっかり埋めました
 
と同時に,堰の上流側にたまった泥や落ち葉の掻き出しもしました。かなりの量の泥がたまっていました。
どっさり!

 粘土で穴を埋めるのも,泥を掻き出すのもすべて一人で手作業。フィールドワークでデータを取るのは,このようにとても地味で気長なこと(苦笑)なのですが,汗をかいて得たデータは,やはりかけがえのないもの。これからも地道に研究を続けていきます!
 
 

2014年6月19日木曜日

見慣れた木の,見慣れない花

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先日学内を歩いていたところ,地面にたくさんの花が落ちていることに気がつきました。

 しかし,これだけでは何の花なのかはさっぱりわかりませんでした。見上げてみると,たくさんの花をつけている樹木がありました。でもやっぱりピンときません
見慣れない花だなぁ~ (苦笑) 

 「こんな花あったっけ?」というのが正直な感想。ちょうどこの時,小野先生が通りかかったのですが,小野先生も「今までこんな花って咲いていたっけ?」とおっしゃるくらい薄い存在感。でも葉を見ると,「な~んだ,これか」

サカキの花でした

 サカキは学内のいたるところに生育しているごくありふれた植物。なのに今まで花が咲いているのに気がつかなかったのはとても不思議です。

 学内にありながら,なかなか気がつかないことも多いですね。でも,サカキが花を咲かせていることにちゃんと気づいている生きものがいました。 ミツバチです。たくさんのミツバチが羽音を出して花から花へと蜜を集めていました。
   花に近づいてみると,上品な甘い香りがしました。ソヨゴなどと同様に,サカキもいい蜜源植物なのかもしれませんね。
 

2014年6月18日水曜日

苦労の跡

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先日八竜湿地の見回りに行った時のこと,木道を歩いていると木くずがいっぱい落ちていることに気がつきました
この時期木くずが散乱していると,

「むむっ,また木を枯らす虫の仕業だな!」

と思ったりするのですが,今回の木くずは大きな破片ばかり。虫が木に穴をあけるときに出すような「おがくずサイズ」ではありませんでした。

 それで見上げてみると,ヤマザクラの大木が枝を張っていました。このヤマザクラはとても元気よく葉をひろげているのですが,ちょうど真上あたりに太めの枯れ枝がありました

 その枯れ枝をよく見て見ると・・・ありましたありました
鳥の巣穴です!

 おそらくキツツキが開けたのでしょう。木くずは親鳥の苦労の跡だったのですね。

 巣穴はまだ新しそうです。しばらく観察してみたものの,巣穴からヒナが顔を出すこともなければ,親鳥がえさを運ぶこともなかったので,まだ作っている途中なのか(どこかで休憩中???),あるいは親鳥が中で卵を抱いているのかもしれません

 ここでもまた元気なヒナたちの姿が見られるのでしょうか。
 楽しみですね!
 
 
 

2014年6月16日月曜日

養蜂博物館の見学

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日 (15日,日曜日),小野先生のゼミの学生さんなどとともに,瀬戸市にある養蜂博物館を見学しました。この時期毎年行っている「恒例行事」で,梅雨時期でありながら,ことしも天気がよくなって何よりです!

2013年7月1日「養蜂博物館を見学しました」
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2013/07/blog-post.html
2012年7月14日「養蜂博物館」
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2012/07/blog-post_14.html

青空の下,巣箱が並んでいます

 今回小野先生のゼミ生のみなさんほか,国際情報学部の後藤先生のゼミ生のみなさんも合同で,総勢約20名の大団体!?です

 ミツバチの巣の見学です。実際に巣を見ながら説明を受けます。後藤先生のゼミは「取材」の一環でもあるので,立派なカメラの視線が向けられています(笑)
 
 取り出した巣から,手動の遠心機でハチミツを取り出します。手でぐるぐる回すだけですが,遅すぎるとハチミツは出てこず,早すぎると巣が壊れてしまうので,ちょうど良い速さが必要です。
 
 何人かで手分けしてぐるぐるしました。遠心機の底を見ると・・・
意外にたっぷりなハチミツが!
 
 たまったハチミツを底から取り出します。歓声が上がる一瞬です!
採れたて!
 
 そして,この採れたてのハチミツや,さまざまな花のハチミツの試食を兼ねてお昼にします。みんな食パンなどにハチミツをつけて「食べ比べ」をしました (^^)。毎年のことながらハチミツでとても楽しむことができました。
 
 館内を見学していると,ミツバチではないハチが入ってきました。体長は5cmはあろうかというその大きさは明らかに危険な感じ!!! オオスズメバチです。緊張が走る中,スタッフの井上さんはさっと網でとらえてペットボトル内に閉じ込めました。下の写真の左にいる大きいのがそれです。
ちょうど標本があったのでそれと一緒に(笑)
 
 実は日本の生物の中で一番死者を出しているのがこれ!ヘビやクマの比でないので,気をつけましょう!

 オオスズメバチが捕えられて平和が戻った(?)ところで,最後に心落ち着く写真を一枚。ウツギの花です。ちょうど花盛りとなっていました。
きれいな花ですね~
 
 余談ながら「卯の花」というと通常,食品の「おから」のことを指しますが,「卯の花」はもともと,このウツギの花を指す言葉でした。ウツギ(空木)は茎の中心に穴が開いているからその名がついたのですが,茎が「から」と「おから」のかけことばと,花の白さがおからに通じることから,おからを「卯の花」と言ういうようになったそうです。おもしろいですね。
 
 

2014年6月13日金曜日

むらさきしきぶ

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 昨日のブログでは,大きくてよく目立つ花を咲かせるクチナシを紹介しましたが,それとは対極の(?)つつましやかな花も咲いています。下の写真をご覧ください。葉の中心に紫色の花が集まっているのが見えますね。葉の大きさは5~10cm くらいですから,花はとても小さなものであることがわかります。
 
 花を拡大してみましょう。一つ一つの花は数mmしかありませんが,その端正な形と淡い紫色は,日本らしい感じがします

この花の名こそ,タイトルの「ムラサキシキブ」です。

 紫色の実がなることから「ムラサキシキミ」と呼ばれていたものが,転じて平安時代の「源氏物語」の作者である「紫式部」の名を頂戴し,この名前になったのだとか

 ちなみに,日本に自生する樹木の名前で,歴史上の人物の名前がついているのは極めて少なく,近縁の「オオムラサキシキブ」の他には,「テイカカズラ」(藤原定家から)くらいだと思います。

ムラサキシキブは秋に実る紫色の実も大変美しいのですが,
それにしても素敵な名前ですね!
 
 
 

2014年6月12日木曜日

甘い香り

 みなさまこんにちは,よしだです。

 最近大学の中を歩いていると,どこからか甘い香りがしてくるようになりました。その香りは誰が出しているかというと・・・
クチナシです!

 クチナシと言えば,秋に実るオレンジ色の実が色づけ(天然色素)として利用されることでよく知られていますが,その花は梅雨に入ると咲き始めるのです
大きく真っ白な花びらと強い甘い香りは,まるで梅雨のうっとおしい曇り空に対抗するかのようですね。
 

2014年6月9日月曜日

ホタル観賞会

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 6日(金曜日)のことになりますが,KSCではホタルの鑑賞会を行いました。金城の里山に生育するヒメボタルを見るもので,昨年に続いて2回目です。
 
昨年の観賞会のようす
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2013/06/blog-post_8.html
 
 ちなみにホタルのいる場所の昼間はこんな感じです。夜になると,右下に広がる斜面で飛び交う光を見ることができます。 
 
 当日雨はほとんど降らなかったものの,おとといの雷雨で湿度は充分で,条件は悪くなさそうです。昨年の観賞会が6月7日なので,今年もほぼ同じ日にちに設定して,それなりに期待していたのですが・・・
 
昨年よりもちょっと少ないかな~
 
というのが正直な感想です。もっとも,昨年は23:30から一時間くらい粘ったのですが,今年は23時頃から始まって,雨が降り始めたので30分程度で終わりとなってしまいました。もう少し遅くまで観察をしていたら,結果は違っていたかもしれません。
 
 ヒメボタルの放つ光は撮れませんでしたが,ホタル自身の写真は撮れました。懐中電灯でちょっと照らしながら撮っています。
お尻が白く光っているのが
お分かりでしょうか?
 
 今回学生さんや教職員とそのご家族など,20名ほどが集まりました。期待していたほどは多くなかったのは残念ですが闇夜の中を明るい光を点滅させて飛び交う姿は感動そのもの!

 ところで名古屋城の外堀のヒメボタルの出現ピークは,今年は5月26日の3633匹 (!) とのことで,

来て!見て!名古屋城外堀ヒメボタル
http://himebotaru.blog.so-net.ne.jp/

ひょっとしたら金城の出現ピークももう少し早いのかもしれません。真夜中なので調査するのは大変ですが,将来的には明らかにしていきたいテーマです
 

2014年6月6日金曜日

シジュウカラの子育て

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうもまた激しい雨とかみなりのあいにくの天気でしたが,雨が止んだ時に,先週土曜日の炭焼きの時に発見したシジュウカラの巣を見てきました。近くにいたイカルのとても美しいさえずりを聞きながら,デジカメの動画機能でしばらく観察しました

* このブログに動画を掲載するすべを知らないので,動画のキャプチャー画でお許しください・・・(汗)

 親鳥が近くまで戻ってきたのか,ヒナはそわそわしながら盛んに外の様子をうかがっています。もうだいぶん毛が生えて目も開けらるようになりました。
 
撮影位置を変えたとたんに(苦笑)親鳥が戻ってきました。毛虫を見つけてきたようです。シジュウカラのサイズにしてみれば大物ですね!
 
 一生懸命口をあけている右のヒナに毛虫をあげます
 
 毛虫を食べることができたヒナは,狭い巣穴でもそもそと体を回転させて,親鳥にお尻を見せています。この画像だと親鳥は見て見ぬふりをしているようにも見えますが(笑),ヒナの意図はちゃんと汲んだようで・・・
 
 親鳥は巣穴に頭を突っ込んで・・・
 
 ヒナが出したフンをくわえました。巣穴が汚れないよう,フンは親鳥に持って行ってもらうのが「きまり」です。そして親鳥はまたさっと飛んでいきました。

この間およそ30秒。親鳥の子育ても大変そうですが,
無事にすくすく育っているようで何よりです!
 

2014年6月5日木曜日

東谷山でサンプリング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 いよいよ東海地方も梅雨入りして,さっそく今日はまとまった雨が降りました。あまりいいコンディションとは言えないものの,以前から予定していた東谷山でのサンプリングに行ってきました

 私は2012年度,ほぼ一年間東谷山のふもとにある湿地で水質調査を続けてきましたが,昨年の秋に湿地の上流部の森で山火事が発生しました。その影響が湿地の水質に及んでいないか,再調査の依頼を受け,湿地の珪藻群落の調査をされている森先生とともにサンプリングをしてきたのです。
森先生と学生さんが
珪藻分析用のサンプリングをしています
 
 湿地でのサンプリングを終えたら,山火事現場の視察です。道があるようなないような山の中を一気に登っていきます。
「趣味:山登り」が役に立ちます(笑)
 
 山火事は,湿地からすこし離れた東の山頂付近で発生しました。周りの森は緑色なのに,ここだけ緑がなく,まるで冬枯れのような景色に。同行してくださった愛知県庁の方によれば,約0.5ヘクタール燃えたそうです。
無残な光景です
 
 下の写真は,画面右側が燃えたネジキの幹です。大したことがないように見えますが,根元の樹皮は全焼しているため,枯れてしまっています。
 
 しかしながら,焼け跡は無の世界ではありませんでした。焼けた幹の脇からソヨゴが萌芽していました
 
 こちらはマツの新芽。土の中にあった種から発芽したのでしょう。もともとマツの多い場所だったようで,マツの新芽はかなり多く出ていました。
 今回の山火事は不審火だったそうで,あってはならないことですが,自然の回復力のすごさも感じることができました

 これから水質や珪藻の分析をして,山火事が湿地の環境に影響しているのかどうか,明らかにしていきます