2018年2月24日土曜日

八竜緑地地区意見交換会と勉強会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 今日24日(土曜日),八竜湿地の保全に関わる団体が集まって意見交換をする「八竜緑地地区 意見交換会」と,それに関連して「水源の森と八竜緑地 勉強会」が開催されました。場所は大学のW2棟です。

 今日は薬剤師国家試験の日でもあり,私はその応援に行ってから時間ぎりぎりで大学に到着し,意見交換会に出席しました。
 
 この席で,八竜湿地の保全の中心的存在である「水源の森と八竜湿地を守る会」からは,現在の保全活動・自然体験活動の報告がされました。金城からは小野先生と私が参加し,小野先生からは埋土種子を使った実験について,私からは八竜湿地で観測を続けている水質や流出量について報告をしました。

 他にも地元学区のみなさんや,名古屋市守山土木事務所,守山区役所地域力推進室,名古屋市みどりの協会,それぞれが報告を行い,今後も協力しながら湿地保全を継続していくことを確認しました。

 意見交換会の後は,昨年八竜湿地で植生調査を行った中西 正先生からの,八竜湿地の植生の現状と変化についてのご報告です。こちらは一般の方向けの勉強会として開催したので,多くの方が参加されました。

 中西先生は昨年だけでなく,過去にも植生調査をされていて,それゆえどのような変化がみられるのかというご指摘は大変興味深いものでした。あるいは湿地全体として乾燥化が進んでいるのではないかという意見もあり,先の意見交換会で私が報告した流出量との関係もあり,注意して観察していかなければと思った次第です。
 

2018年2月23日金曜日

春の準備

 みなさまこんにちは,よしだです。

 私は昨日八竜湿地に行き,流量測定装置のデータ回収をしてきました。今年は日本海から雲が流れ込みやすいのか,冬なのにあまりカラッと晴れる日が少なかったのですが,昨日はよく晴れて,大学から中央アルプスの峰々を見渡すことができました。
中央アルプスも今年は雪が多そうですね…
 
 流量測定装置では,水位のデータを回収したり,観測に支障する落ち葉を取り除いたり,実際に流れる水の量を測ったりしました。水が冷たいので,ささっと済ませます(笑)。
 
 湿地周辺の森で,春の訪れを感じさせるものはないかな?と探してみたところ,早くもコバノミツバツツジが新芽と花芽を出していました。春になったら真っ先に咲くので,その準備も早いですね。

 今年はなかなか暖かくなりませんが,春の準備は少しずつ始まっているようです。
 


2018年2月17日土曜日

東谷山湿地研究会の報告会 

 みなさまこんにちは,よしだです。

 今日は東谷山フルーツパークの会議室を借りて,東谷山湿地のボーリング調査の報告会が行われました。これは,昨年6月に行ったボーリング調査のサンプルを使って,それぞれ得意分野の分析・調査を行った結果を持ち寄り,議論するというものです。今回は調査メンバーだけでなく,地元で保全活動をしている東谷山湿地群を守る会や,愛知守山自然の会など,湿地保全を行っているボランティアの方々も参加されました。
たくさんの人が集まりました
 
 得られたボーリングコアの特徴や,その中から見つかった植物片による年代測定,花粉分析,珪藻分析など,さまざまな報告がされましたが,小野先生も東谷山を江戸時代の文献からあたった結果や,ボーリング試料中の昆虫を調査した結果を発表され,相変わらずご活躍です!
ちょっと暗いですが,小野先生のご発表です
 
 私もボーリング試料を化学分析した結果を発表し,多くの質問を受けました。ボーリング調査は以前八竜湿地でも行いましたが,直線距離で10 km くらいしか離れていないのに,どの測定項目からも「全然違う」という結果が示され,一口に「湧水湿地」と言っても多様性があることを強く感じました。面白いですね。

 今回はまだ中間発表の段階で,私も分析機械の故障により一部データがないまま今日を迎えてしまいました。残りのデータをきっちり出し,他の先生方のデータと照らし合わせて,結果を出していきたいと思います。
 

2018年2月14日水曜日

島田湿地で調査

 みなさまこんにちは,吉田です。

 昨日は天白区の島田湿地に行き,八竜湿地と同様に行っている流量調査のデータ回収などをしてきました。装置にはたくさんの落ち葉がたまっていました。冬の真っ盛りなのに,なんでこんなに…と少々うんざりしてしまうのですが,秋に落ちた葉が風に舞って飛んでくるのでしょうね。
中央右寄りに装置があるのですが,
落ち葉に埋もれています(笑)
 
  落ち葉を取り除き,データを回収し,手動で実際の流量を測って作業は終了。水がとても冷たかったです。

 帰りに湿地のようすを見て回りましたが,地元のボランティアの方の手入れが行き届き,きれいに草が刈られていました。

 緑の葉はほとんど見られず,春はまだ先のようですね。
 

2018年2月9日金曜日

八竜湿地の水質調査と,ミサゴの飛来

 みなさまこんにちは,よしだです。

 2月6日(火曜日),八竜湿地で定例の水質調査を行いました。いつものように名古屋市の環境科学調査センターとの共同調査で,センターの方2名と一緒に,湿地内に定めた約20ヶ所の採水地点を,約3時間かけて回っていきます。
 
 この日もよく冷えて,氷点下の朝でした。湿地内では氷が張っていたり,霜柱ができていたり。霜柱はなぜこのように一直線に天に向かって氷が成長するのか,不思議ですよね? 
 
 しばらく雨や雪が降らなかったからか,2ヶ所で水がなくて採水できなかったものの,順調に作業を終えることができました。サンプルをまとめたり,長靴を履き替えたりしているとき,空を見上げると大きな鳥が飛んでいました。明らかに猛禽類です。
 でも種までは分からず,このあたりはよくオオタカが飛来するので,なんとなく「オオタカですかね?」と話をしながら写真を撮り,調査を終えました。
 
 研究室に戻り,サンプルのろ過をしながら撮った写真を見ると,オオタカにしては白すぎる感じがします。いろいろ調べてみると,これはミサゴではありませんか!  
 ミサゴがこのあたりにも来ているらしい,ということは耳にしていましたが,私が実物を見たのはこれが初めて! 寒い中調査をしたごほうびがもらえたような気分でした。
 
 最後になりましたが,名古屋市環境科学調査センターの方々,おつかれさまでした。
 

2018年2月2日金曜日

寒い日が続いていますね

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 寒い日が続いていますね。名古屋ではさらに,1/24(水),1/26(金),1/28(日),1/29(月) と,名古屋にしては高頻度で雪が降りました。交通の障害やけがなど心配事も多い冬の寒さですが,一方で普段とは違う雪景色は素敵ですよね。
 
 というわけで今回は,雪が降った時の大学のようすをお伝えします。
 まずは大学西側の駐車場から見た森です。マツ・落葉樹・常緑樹という,3世代同居の状態がここでは観察できるのですが,常緑樹に雪が積もってきれいですよね!
 
 学内でよく見かける冬鳥のジョウビタキです。寒い中,毛を膨らませて日向ぼっこをしているみたいです。
 
 幼稚園の横にある文四郎池は,この日全面結氷していました。部分的に凍ることはあっても,一面に氷が張るのは珍しいですね。
 
 こちらは本部棟で見つけたつらら。上から雪解けの水がぽたぽた落ちてきて,それが冷やされてつららの列ができていたのです。なんだかかわいらしいですね。 
 
  クラブハウス前の駐車場では,積もった雪が強い風にあおられて飛ばされていました。雪煙です! 太平洋岸で降る雪は,基本的に湿った重い雪なのでこうにはならないのですが,日本海岸から流れてきた雪雲が降らす雪はさらさらのパウダースノーで,このように風で飛んでしまうのです。
 
 大学から湿地に向かう山道をよく見ると,動物の足跡があるではありませんか。雪があるからこそつかめた「証拠」です。動物も人の道を利用しているようです。
 
  まだまだ名古屋では寒い日が続くようで,冬ならではの景色がもう少し見られそうですね。