2019年12月28日土曜日

八竜湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 あっという間に年末になってしまいましたね。ちなみに私は,新年を迎える準備は何もしていません。きょうを含めてあと4日しかないのですが・・・(苦笑)

 年末だからというわけではないですが,先日八竜湿地に行き,観測をしている流出量のデータ回収と,装置のメンテナンスをしてきました。久しぶりの現地だったので,装置にかぶせた網にはたくさんの落ち葉が積もっていました。
落ち葉が多過ぎです!

 回収したデータを見てみると,10月下旬の大雨の時に今年最大の流出量を観測していることがわかりました。そうそう,この日は朴先生の実験で炭焼きをやっていて,炭焼き小屋の中も外も大変なことになっていたのでした。

https://kinjosatoyama.blogspot.com/2019/10/blog-post_26.html

 降り積もった落ち葉を取り除き,装置にたまった砂をかき出して作業終了です。装置がきれいになってすっきりとしました。

 さて,金城里山ブログは年内はこれが最後です。今年もご覧いただきありがとうございました。みなさまよいお年をお迎えください。
 

2019年12月26日木曜日

炭焼き実験3

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 先日生活環境学部の朴先生の実験として炭焼きを実施しました。窯の中の温度を精密に測定するというもので,これが3回目となります。前回同様,通常とほぼ同じタケの詰め方をして,適宜電極をセットしてデータを取っていきます。3回目ということでみなさん慣れてきました。学生さんも要領よく準備を進めていき,8:30過ぎには点火しました。
 
 薪の量が少し足りない感じだったので,火の番を学生さんに任せ,私は森の中に入って太めの枝や幹を集め,適当な大きさに切っていきました。斜面を登ったり下りたりしているうちに,汗をかいてしまうくらい暑くなってしまいました(笑)。
 
 午後私は湿地の調査で2時間ほど抜けてしまいましたが,温度の上がりがよかったようで,戻ってきた頃には目標の600度に達していました。そして朴先生の差し入れのさつまいもをおいしくいただきました(笑)。

 600度前後の状態をおよそ1時間持続させて窯を閉じ,無事に実験終了となりました。みなさまおつかれさまでした。
 良いデータが取れていることを願っています。

2019年12月23日月曜日

島田湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 ずっと忙しくて調査に行くことすらままならなかったのですが,先日久しぶりに島田湿地に行ってきました。ここには流量測定装置を設置していて,自動観測を行っているのですが,この時期ゆえに装置にかぶせた網には落ち葉が厚く降り積もっていました。これを取り除いてみると,装置自体に不具合があることが判明しました。ひとまずデータを回収し,応急処置をしてきました。
手前の装置がある方が上流側,上方が下流側です
大量の落ち葉を取り除いた後ですが,まだ残っていますね

 応急処置をしたので当分はよさそうですが,抜本的な改修をする必要がありそうです。また日を改めて作業をしてこようと思います。
 

2019年12月22日日曜日

里山学習講座「里山でクリスマスリースを作ろう」を開催しました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 12/14(土曜日),今年度の里山学習講座の第3弾となる「里山でクリスマスリースを作ろう」を開催しました。今年は例年に比べて応募が少なく,小ぢんまりとした講座となりました。

 最初に工作室で説明を行ったのち,外に出て材料集めです。リースの枠になるつるはクズ原で採取します。一面にクズがはびこっていますが,ちょうどよい太さのものは少なめでした。
 
 参加者のみなさんと森を歩き,リクエストがあれば高い所にある実も取ります。高枝切りばさみを使ってもぎりぎりの高さで,スタッフの学生さんもちょっと苦労していました。

 下の写真のあたりは,ドングリや松ぼっくりがたくさん落ちていました。みなさん夢中になって拾っています。 
 
 工作室に戻って,各自思い思いのリースを作っていきます。慣れている方が多く,順調に仕上がっていきました。

 これで今年度の里山学習講座はすべて終了しました。みなさまおつかれさまでした。
 来年度はすこし形を変えて講座を開く予定です。また参加していただけると嬉しいです。
 

2019年12月21日土曜日

19年12月度 全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 しばらくブログを書く時間がなくて,アップが滞ってしったため,立て続けのアップで申し訳ありません。今回もまた少し前のことになりますが,全体会を開催しました。里山学習講座の「炭焼き」が終わって,次の「クリスマスリース」の講座の確認,今後の炭焼きの予定などの話をしました。

 寒くなってきたので,炭焼きも何度か行う予定ですが,合わせて餅つきもしたいと考えていて,楽しみです!





2019年12月20日金曜日

里山学習講座「里山で炭焼きを体験しよう」を開催しました

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 少し前のことになりますが,今年度の里山学習講座の第2弾である「里山で炭焼きを体験しよう」を開催しました。
 
 講師の河村先生のご指導のもと,まずは竹を窯に詰めていきます。
 
 竹が詰め終わったらふたをして砂をかぶせていきます。
 
 そして点火! ですが煙がひどいですね(泣)。河村先生は段ボールであおいで防御していますが,防御しきれていないような・・・
 
 火が安定して煙が落ち着いたら,お楽しみの焼いもづくりです。サツマイモをアルミホイルでくるんで砂の中に埋めていきます。
 
 焼いもができるまでの間,外で竹割りをしました。
 
 いもがじっくりと焼けて,みんなでいただきます!
 
 あたりが暗くなった頃,すべての工程を終えて窯を閉じました。
 
  参加したみなさんにとって,なかなかない経験ができたのではないかと思いますが,いかがだったでしょうか。みなさまおつかれさまでした。
  

2019年12月3日火曜日

里山学習講座「わら縄で正月飾りを作ろう」を開催しました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 12月に入りました。落ち葉の降り積もる時期になりましたね。
 11/30(土曜日),毎年恒例の里山学習講座を開催しました。今年度第1回目は「わら縄で正月飾りを作ろう」です。「里山プロジェクト」でお世話になっている豊田市大野瀬町の方を講師としてお招きし,30名以上の方に参加していただきました。

 まずはわらを編んで縄を作っていきます。今年も天気が良くて何よりです。
 
 その横でお楽しみの餅つきの準備も進めていきます。まずはせいろでもち米を蒸していきます。
 
 室内では大根の皮をむいておろして・・・
 
 いよいよ餅つきです。杵が大人用なのでお子さんにはちょっと大きすぎたかもしれませんが,みんなで少しずつ搗いていきました。
 
 搗きたてのお餅には,先ほどの大根おろしのほか,砂糖醤油やきな粉,あんこも粒あん・こしあんを用意しました。ちなみに私は粒あん派です(笑)。
 
 午後は森に行って飾り付けの材料探しです。赤い実やどんぐり,まつぼっくりなど,気に入ったものを採取します。
 
 完成した作品を見せていただきました。すてきですね! 

 ことしもみなさまに楽しんでいただけたようで何よりです。
 ありがとうございました!
 
 なお,今回の様子は地元ケーブルテレビ局「グリーンシティケーブルテレビ」の番組で放映されます。時間は下記の通りです。

・そらまめ通信 (12ch)
 12月3日(火) 18:50~,20:50~,21:50~,22:50~,23:50~

・そらまめ通信ウィークリー (12ch)
 12月7日(土) 7:25~,19:00~,22:35~
 12月8日(日) 16:15~

・そらまめ通信ウィークリー (11ch)
 12月7日(土) 13:00~
 12月8日(日) 5:00~,14:00~
 
 

2019年11月29日金曜日

あいち自然再生カレッジ オープン講座

 みなさまこんにちは,よしだです。

 早くも11月が終わりに近づいてきましたが,ここへきてようやく寒さを覚えるようになりました。今年は暖冬になるようですが,この寒さも一時的に終わってしまうのでしょうか。

 さて,報告が遅くなってしまいましたが,11/16(水) に,東部丘陵生態系ネットワーク協議会主催の「あいち自然再生カレッジ」のオープン講座の1回目が開催されました。場所は瀬戸市にある東京大学の生態水文学研究所です。講師は私も個人的に共同研究で大変お世話になっている田中先生です。

 この講座,もともと10/12(土)の開催予定だったのですが,この日はまだ記憶に新しいあの台風19号が襲来した日で,もちろん中止に。しかしながら有難いことに田中先生のご厚意で日程を調整していただき,今回の開催の運びとなりました。

 まずはこの東部丘陵地域の森の歴史について講義を受けます。そもそもなぜ瀬戸市に東京大学の施設があるのか不思議に思われるかもしれませんが,100年ほど前のこの地域ははげ山が広がっていて,洪水などの災害を防止するため東大に指導を求めたことが始まりなのです。

 講義の後は全員ヘルメットをかぶって研究所の中を見学します。まずはこの研究所が誇る「白坂量水堰」です。はげ山修復の研究の一環として始まった,流域から流れてくる水の量を観測する施設で,100年近いデータの蓄積があります。 
左の方に水の流れが見えますが,
ここで水位を観測しています。

 山道を上がっていくとその上流にも堰が設けられ,ここでも観測が行われています。規模の大きさ,設備の充実度はさすがですね。 
 
 山の頂点部分には花崗岩がむき出しになっているところがありました。はげ山だった頃の名残ですが,これが山全体を覆っていたとは,今となっては想像できないですね。
 
 ぐるっと一周して施設に戻ってくる頃,ちょうど日が沈もうとしていました。演習林らしいヒノキ林に夕日が差し込んでいます。

 最後に質疑応答などをして講座が終わりました。参加者のみなさまからのアンケートでは,普段立ち入ることのできない施設で興味深い勉強ができたこともあって,満足度の高い講座になったようです。

 最後になりますが,今回の講座を担当してくださった田中先生をはじめ,ご協力いただいた生態水文学研究所の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
  

2019年11月20日水曜日

KSC全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 急に冬らしい寒さになった気がするのですが,これで平年並みくらいなのだそう。それくらいこの秋は暖かったということなのでしょうね。

 11月も下旬に入って,里山学習講座の開催が近づいてきたことから,きょうは全体会を開催しました。集まったのは学生さん10名と,教職員が私。

 打合せをしてみると,もう少し準備しなければいけないことがいくつかあることに気が付きました。一般の方に来ていただく,KSCとしては大きなイベントですので,しっかり準備していきたいと思います。

2019年11月12日火曜日

あいち自然再生カレッジ:矢並湿地

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先日「あいち自然再生カレッジ」の連続講座の3回目が豊田市で開催されました。今回の講師は愛知学院大学の富田先生。東海地方の湧水湿地を網羅的に研究をされている先生に,ラムサール条約に登録された「東海丘陵湧水湿地群」の一つである矢並湿地を解説していただくという内容です。

 まずは豊田市の「自然観察の森」に集合して座学を受けます。矢並湿地がどのような変遷をたどったのかなどのお話を聴きます。
 
 座学の後はバスで矢並湿地へ。まずは駐車場周辺のようすを観察します。駐車場近くの神社にはマツ林が一部ありましたが,これは明治時代このあたりがはげ山であった後に成立した林の名残だそうです。
 
 山道を歩いて下って矢並湿地に着きました。秋なので枯れ草状態になっているように見えますが,まだまだお花が咲いていました。
 
 ミカワシオガマです。この花が見られるなんて嬉しいですね。ちなみに背景の白い粒々はシラタマホシクサです。
 
 ウメバチソウも咲いていました。真っ白で可憐な花ですね。

 他にもいろいろな植物が観察できて,帰るのが惜しいくらいでした。
 再びバスで自然観察の森に戻り,質疑応答に続いて,全3回の連続講座の皆勤賞の方に修了証書の授与を行い,これで連続講座のすべての日程が終わりました。

 最後に参加者のみなさんにアンケートを書いていただいたのですが,多くの方に満足していただいたようでよかったです。みなさま,ありがとうございました。
 

2019年11月9日土曜日

第58回 炭焼き

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 ここ最近2回にわたって朴先生の実験として炭焼きを実施してきましたが,今回はほぼ通常と同じ方法で炭焼きをしました。「ほぼ」というのは,通常の窯へのタケの詰め方を踏襲するものの,その場合の温度変化を測定するため,温度計の電極を差すためのすき間を作りつつ竹を詰めたことによります。と文章で書いてもよくわからないと思いますので,写真で示します。
たくさんの竹を詰めていきますが,
中央左・中・右に電極が差せるよう
縦に竹を置いてすき間を作っています。
(縦の竹はあとで撤去します)
  
 窯の準備は前日までに朴先生とその研究室の学生さんが終わらせ,当日電極とコンピュータをつなぐ作業も順調に終わり,9時過ぎには点火となりました。最初の1時間くらいは煙にいぶされるがまんの時間です。
 
 火が安定して竹酢液が出るようになったら少し手が離れるので,次の炭焼きのための竹割りをしておきます。

 いつもならこのあと,焼き芋の写真がつづくはず(笑)ですが,私が出張で出かけるため,あとの写真はありません。炭焼きを続けるみなさんのために安納芋を差し入れしたので,焼いておいしく食べていただけたのでは?と勝手に想像しています(笑)。
 

2019年10月29日火曜日

あいち自然再生カレッジ:東谷山 

 みなさまこんにちは,よしだです。

 10/27(日),東部丘陵生態系ネットワークが主催する連続講座,あいち自然再生カレッジの2回目が守山区の東端,東谷山で開催され,私もスタッフの一人として参加してきました。

 当日は天候に恵まれ,むしろ暑いくらいでした。もうすぐ11月だというのに一体どうしたことでしょうか。
 そんな中,40名ほどの参加者が来られました。今回の講師は森勇一先生。私自身,湿地の調査などでとてもお世話になっている先生です。現在も各地でとてもアクティブに調査をされたり,本を書かれたりと,活発に活動されており,私も少しは見習わないと・・・(苦笑)。

 それはさておき今回の講座は,東谷山フルーツパークの会議室をお借りしての座学でスタートしました。
地質や湿地,歴史,虫など
たくさんの切り口で話題提供していただきました

 1時間ほどお話を聞いたあと,東谷山の遊歩道を歩いていきます。今回は特別な許可をいただいて,名古屋城築城時に石垣のために切り出そうとした岩も見ることができました。これは花崗岩で,名古屋近辺ではあまり分布していない岩石にもかかわらず,当時よくも見つけたものですね。

 東谷山は3つの岩石から成り立っているそうですが,その一つがチャート。放散虫という海のプランクトンの死骸が積もって圧縮されてできた岩石です。つまりこれは海底からここまでやってきたことになります。不思議な感じがしますね。

 遊歩道を歩いて古墳や地質を観察し,標高198 m の山頂へ。名古屋で最高地点(ただし,名駅の高層ビルの方がもう少し高いですが・・・笑)まで登頂しました。最後は展望台の上で森先生の解説を聞きます。

 展望台からの眺めはこんな感じです。濃尾平野が一望できました。

 10年近い「あいち自然再生カレッジ」の歴史の中で,山登りまでしてしまうのはこれが初めてではないでしょうか。少し大変だったかもしれませんが,森先生の豊かな教養のおかげで本当に楽しい講座となりました。本当にありがとうございました。参加者のみなさま,スタッフのみなさま,おつかれさまでした。
 

2019年10月26日土曜日

炭焼き実験

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCでは大学構内に生育するモウソウチクを使ってときどき竹炭づくりをしていますが,今回実験としての炭焼きをしました。朴先生のゼミの学生さんの研究で,竹炭の生成過程での窯の温度変化を観察するというものです。

 その内容は,切ったタケを載せたラックを窯の中に置き,窯の中の高さや位置を変えて温度計測をするというもの。ちょっと見づらいですが,下の写真で窯の上にたくさん挿してあるのが温度計の電極です。
 
ところで上の写真,午前10時頃に撮ったものですが,ずいぶん暗いと思いませんか。実はこの時とても強い雨が降っていたのです。この雨は前日の夜から降り続き,炭焼き小屋に通じる森の中の道はご覧の通り。雨水を集めて川になっています!
靴がずぶ濡れになってしまいました!

 大雨の影響はこんなところにも。煙から得られる竹酢液は,煙突に当たった雨水が垂れてきて混ざり,かなり薄まってしまいました。 
いつもは真っ黒な液体が,
今回はまるでウーロン茶のよう・・・ (>_<)
 
 さらにお昼ごろには,森に降った雨水が炭焼き小屋に流れ込み,わずかとはいえ浸水する事態に。何回も炭焼きをやっていますが,こんなことは初めてです!
流れができるくらい水が入ってきました・・・
 
 その大雨の中,朴先生はみんなのためにわざわざピザを買ってきてくださいました。とてもおいしくいただきました。ありがとうございます!
 
 窯の中の温度は,一旦500度まで上昇したものの,そこからなかなか上昇せず,しばら苦戦していたのですが,15時過ぎにじわじわと温度が上がり始め,目標の600度に達しました。と同時に雨も止み,実験が終わる頃には夕陽が差してきました。
なんだかホッとします・・・
 
 実験結果の解析はこれからとなりますが,本格的にこの窯で温度を測定したことがなく,私としてもどんな結果となるのか楽しみです。
 朴先生やゼミ生のみなさん,おつかれさまでした。
 

2019年10月23日水曜日

10月度全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうはKSCの全体会の日でした。ラーニングコモンズをお借りして打合せを進めていきます。

 今回のメインの話は,11月末から12月初めにかけて実施する「里山学習講座」で,まだ担当したこのがないメンバーもいるので,私が昨年実施した時のようすを書いたブログを見ながら,部長から説明がありました。そして,3回の講座それぞれに学生メンバーのスタッフが決まり,体制ができてきました。昨年はスタッフがなかなか集まらず,直前まで慌ててしまったので,よいスタートが切れたかな,と思っています。