2021年3月22日月曜日

日本ビオトープ管理士会の研修会を開催しました

みなさまこんにちは,よしだです。


3/20(土),大学で日本ビオトープ管理士会の,令和2年度第3回研修会が行われました。タイトルは「自然と共存するキャンパス 金城学院大にて里山の未来を考える」というもので,私からはKSCの活動や八竜湿地での調査などをメインにお話をさせていただきました。
   この写真はスタッフの方に撮影していただいたものです

 私の座学の後は,ビオトープネットワーク中部の宇野様より「愛知県の里山管理について」というタイトルでお話があり,これらが終わった後は現地見学です。学内の里山を見ながら八竜湿地に向かい,湿地の保全,維持管理について解説をしました。
   この写真もスタッフの方に撮影していただいたものです

 この頃には厚い雲が空を覆い,少し強めの風が吹き始めて,天気が荒れそうな雰囲気になってきました。時間の都合もあって水質分析については説明のみとなりましたが,湧水湿地について知識を深めていただけたのではないかと思います。

 今回の参加は,この新型コロナウィルス感染症の状況にあるため9名でしたが,みなさん大変熱心に耳を傾けておられました。本当におつかれさまでした。
 

2021年3月16日火曜日

八竜湿地で作業

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょう(3/16)は八竜湿地に設置してある流出量測定装置の再設置作業をしてきました。ステンレス製の箱型の三角堰を設置したのが2018年6月,それから3年近く経過して,三角堰の周囲を固定している土砂がえぐれつつあったので,一旦装置を取り外し,水底や周囲を整地してから再度装置を設置し直す,規模の大きい作業です。もちろん私一人ではできないので,研究室に所属する学生さん4名とともに作業にあたりました。

 まず現地に行って驚いたのは,装置に大量の土砂や落ち葉が堆積し,整流板という板が押し流されていたことでした。水位のデータを見ると,3/12~3/13に降り続いた雨で流出量が急激に増加していたので,堆積はこれによるものと推測しました。

奥側にあった整流板が手前に押し流されて
土砂と落ち葉が堆積してしまっています

 まずは整流板を取り外し,土砂と落ち葉を掻き出しました。
三角堰の中がすっきりしました

 力を合わせて三角堰を流路の外に一時的に撤去し,整地作業に入ります。
水底に土砂を投入して整地します
写真左側では土のうを作っています

 再び三角堰を設置し,前後左右の水平を調整してから周囲を土砂で固めます。

 さらに四隅を中心に,三角堰を土のうで固定します。
 
 完成しました! ここまでおよそ2時間でした。予定通り順調に仕上がりました。

 あとは周囲の土砂が安定するのを待つのみです。
 4人の学生さんにとっては,自分の研究テーマとは異なる,どろどろな?作業でしたが,最後までしっかりやってくれたと思います。

 余談ながら作業のあと,湿地の周辺を見るとコバノミツバツツジが咲き始めていました。ウグイスの鳴き声が聞こえたり,大学の中では桜が咲き始めたりと,今年の春はかなり早く感じます。