2022年6月18日土曜日

タケの伐採作業 その2

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先月はカピバラのお食事用として竹を伐採したところですが,こんどは学内,マルチメディアセンターから伐採のご依頼がありました。七夕飾りに人工の飾りを使っていたものの,強度が不十分だったため,竹の枝を使いたいとのことでした。この時期らしいご依頼です。

 というわけで先日,マルチメディアセンターの職員さん2名とともに伐採をしてきました。竹林に入って枝ぶりの良さそうな竹を探して切ります。

のこぎりで切っています
*この写真はマルチメディアセンターの方に撮っていただきました

 斜面を引き上げるだけに少しだけ苦労もしながら,道路へ竹を運び出しました。下の写真で2分割ですから,かなり長い竹だったのがお分かりかと思います。

 この竹についていた枝が切り取られ,ラーニングコモンズでこんな感じに!
七夕飾りらしくなりました!
やっぱり本物の竹がいいですよね!?
*この写真はマルチメディアセンターの方に撮っていただきました

 みなさんの願い事,たくさんありそうですが,この竹の枝が(物理的に)しっかりと受け止めてくれることを願っています!

 

2022年6月15日水曜日

小鳥の救護

  みなさまこんにちは,よしだです。

 東海地方で梅雨入りが発表されたきのう(6/14)の朝,1限の授業に行こうとしたところ,6年生の学生さんが「外で小鳥が倒れています!」と研究室にやってきました。早速カメラを持ってその場所に行ってみました。

あらら…
 
 ぐったりはしているものの,意識はありました。ちょうどガラス張りの出入口のある場所で,おそらくガラスに衝突してしまったのでしょう。人通りのある場所だったので,隅の方に移動させました。
おとなしくしています
 
 鳥がガラスなどに衝突するというのは,私の見聞きするだけでも,大学の中で1-2年に1回くらいはあります。すでに死んでいるケースもありましたが,脳震とうを起こして動けず,しばらくして飛び去って行くことが多いです。なので今回もしばらくすれば自分で飛んでいくだろう,と思っていました。
 
 がしかし,1限の授業から戻ってみると研究室に置き手紙がありました。
なんて親切なんでしょう!
 
 そう,私が鳥を置いた場所には,ネコが来るかもしれません。この学生さんも1限に授業があったのですが,心配になって戻ってきて,移動させてくれたようです。2階の渡り廊下ではこんな感じでした。
対応が優しいです

 この渡り廊下も人が多く通るので,学生さんも先生もみなさん気にかけてくださり,ある先生は「寒いかもしれないので」とキムタオル(実験用の紙タオル)を持ってきてくださり,お昼時には別の先生が実験用の脱脂綿を,また別の学生さんは使い捨てカイロまで提供してくださいました。みんな優しいです。
 ところが,このころから口から出血が始まりました。外傷であればすぐに出血するはずですが,3時間以上も経って出血が始まるというのはちょっと変です。
 
 出血はなかなか止まりません。この日はしとしと雨が降る肌寒い日。風が当たらない方が良いのでは?と思い,午後は私の研究室に収容しました。眠いのでしょうか,目を半分閉じていることもありました。しかしその後目が覚めたように意識が戻り,羽をばたつかせたりもしたので元気になってきたのかな?と思いました。お腹が空いているかも?ということで,研究室にあった缶詰のみかんやハチミツをあげてみましたが,食欲はありませんでした。水は少し飲むくらいでした。
 
 ところが,夕方にはお亡くなりになってしまいました。元気な様子を見せていた頃から30分も経たないうちのできごとでした。私も何が起きたのかにわかには信じられませんでしたが,心配して様子を見に来た学生さんたち・先生方もびっくりしていました。病理学に明るい先生(脱脂綿を提供してくださった先生です)が,このあと調べてくださったのですが,頚椎の損傷と,内臓で大量の出血がありました。かなりの重体だったのです。おそらく獣医の先生であっても,これは助からなかっただろうと思います。
 
 期待していた結果にはならず残念だったのですが,わずか数時間とはいえ,この鳥も重症を負いつつがんばって生きていたのですね。そして同時に,学生さんたちや先生方の優しさを感じた一日でした。