2023年4月7日金曜日

竹炭の取り出しと墨汁づくり

みなさまこんにちは,よしだです。

 4月に入って新しい年度になりましたが,今年は春が1週間から10日くらい早い感じがします。桜は早くも散ってしまい,汗ばむような陽気の日が続きましたね。 

 さて,3月末に行った炭焼きで作った竹炭を見に行ってきました。久しぶりの炭焼きですし,煙の様子から温度上昇はいま一つと思われたのですが・・・

意外にも?うまく行ったようです。
ちゃんと炭になっていました。
(この写真は学生さんからお借りしました)

 今回はこれでおしまい,ではありません。書道部のメンバー4人も加わり,焼きあがった竹炭から墨汁を作ってみました。市販されている墨汁は,油などを燃やしで発生したすすを回収して作るそうですが,竹炭ではどうなるでしょうか?
 ところで,下の写真にゼラチンパウダーが写っていますが,ゼリーを作るわけではありません(笑)。炭と水は交じり合わないのですが,ゼラチンをお湯に溶かして加えていくと炭が水の中で均一に分散されるのです。高校の化学で習った「コロイド」ですね。
ここからは実験室です
(この写真も学生さんからお借りしました)

 竹炭を乳鉢,乳棒を使って粉砕していきます。できるだけ細かい粉末になるよう,かなり念入りに粉砕しました。 

 ゼラチンの溶液を加えて墨汁ができました。早速「竹」と書いてみました。

 書いてみた感想として,何かざらっとした感触がある,普通の墨汁に比べて色が薄い,とのことでした。市販の墨汁並みとはいかないようですが,竹炭でも一応書道はできました。むしろ竹炭の墨汁らしさ,自然の風合いみたいなものがあって,これはこれで良いのではないでしょうか。