2023年10月27日金曜日

ガマズミシロップづくり

 みなさまこんにちは,よしだです。

 朝晩は秋らしい気温になり,名古屋でもいろいろな木の実を見るようになりました。そこで,私の1~3年生合同のセミナーの時間でガマズミの実を採取し,ガマズミシロップを作ることにしました。

 ガマズミ(ミヤマガマズミ,コバノガマズミ)の実は食用になるものの,そのままでは酸っぱいので「おいしい」ものではありません。よくある利用法が「ガマズミ酒」で,梅酒と同じ要領で漬け込んで果実酒にするというものですね。とはいえ3年生は年齢的にOKでも1年生はまだお酒が飲めません。そこで調べて出てきたのが「ガマズミシロップ」。梅シロップがあるくらいですから,これにもガマズミバージョンがありました。

 まずはガマズミを取りに行くところからスタートです。高枝切りばさみが1本しかないので,交代でガマズミを採ります。高枝切りばさみの使い方はちょっとしたコツが必要ですが,学生さんたちはすぐに慣れてうまく実を採っていました。


 ある程度採取できたので,研究室に持ち帰って加工します。実を洗って軽くつぶして瓶に詰める,とあったのでその通りにします。色素が多く含まれているので,手が赤くなってしまいました。

 つぶした実に濃厚な砂糖水を加え,最後に容器を湯煎して殺菌します。

 私もこれを作るのは初めて。熟成したらどんな味になるのか,今から楽しみです!

 

2023年10月21日土曜日

金城祭で「森の工作教室」を開催しました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 本日(10/21)の金城祭で,KSCは「森の工作教室」を開催しました。KSCが金城祭に出店するのは実に4年ぶり! コロナで金城祭自体ができなかったこともありましたが,昨年はKSCの体制が整わずに参加を見送ったため,こんなに久しぶりの開催になりました。ただ,参加した学生さんは4名。ギリギリの人数です。

 まずは19日(木)の午後に会場の設営をしました。今回の工作教室の内容は,松ぼっくりツリーづくり,蜜ろうキャンドルづくり,ぶんぶんゴマづくりの3つです。まずは教室にブルーシートを敷き,机を並べて新聞紙を張り,各テーブルに道具や材料をセットして・・・と順調に進みました。新聞紙を見るとラグビーワールドカップの記事が出ていましたが,これが4年前の2019年のもの。つまり前回の金城祭の前にもらってきた新聞紙なので,ちょうど一周してしまったわけです。


 黒板もこんな感じでかわいらしくなりました!!

 で金城祭当日の様子です。久しぶりの制限のない大学祭ということで,たくさんの方がお越しになりました。KSCの部屋(N1棟604講義室)から外を見ても,にぎわっている様子が見て取れます。

 「森の工作教室」もこの通り。親子連れを中心にたくさんの方にお越しいただきました!!
 しかし,スタッフの人数が足りていないのでローテーションが組めず,お昼ごはんや休憩もできないため,急遽13:30まで昼休みを設定して時間を確保しました。でも模擬店がどこも行列で,買ってきたコロッケやたい焼きを食べたのは13:20! 食べてすぐ再開です。その後もたくさんの方にお越しいただき,松ぼっくりツリーの台座がなくなった14:40に終了としました。

 久しぶりの開催で私も勘を取り戻すのが大変でしたが,今回参加した学生さんは皆4年生で,入学時に新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言真っ只中でした。KSCの展示を一度も見たことがない世代ですが,それでもすぐに状況を把握して柔軟に対応していました。少人数でしたがとても心強かったです。みなさん,おつかれさまでした!!

 

2023年10月11日水曜日

豊田市上高湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先月末ですから少し前のことになりますが,豊田市の上高湿地で定期的に行っている水質調査・流出量調査に行ってきました。この頃はまだ真夏日が続いていて,熱中症対策をしながらの調査でした。

 流出量測定装置を見てみると,例えばこの場所は整流板(丸い穴がたくさん開いた板)が本来の位置から外れて斜めになっています。これは一度に大量の水が流れたことを示しています。しかしこの日は,数日間雨が降っていなかったことから全く水が流れていませんでした。


 一方こちらの地点は,装置の右側の土砂が崩れていて,土のうが水路の真ん中に落ちています。これはイノシシが土を荒らしたことを示しています。そういえば,何か動物園のようなにおいも・・・ もちろん復旧しましたが,野外調査はこのように野生動物の影響も受けるのです。

 ところで今回,上記とは別の地点で水質調査をしていたとき,木の上から枯葉のようなものが落ちてきて,しばらくしたらそれがごそごそ動き始めてビックリしました。数m離れていましたが,観察しているとそれはどうやらコウモリのようでした。
わかりづらいですが,中央に黒い羽が見えます

 弱っているのか,ケガをしているのか,うまく飛ぶことができないようです。かわいそうですが,私たちにはどうすることもできません。ちょうどシラタマホシクサがたくさん咲いていましたが,「花がきれい」だけが湿地ではないことを教えられた気がしました。