2018年7月21日土曜日

島田湿地と小牧市で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 酷暑が収まる気配が全く感じられませんが,そんな中私は,天白区の島田湿地と小牧市の調査地に出かけました。

 最初に行ったのは島田湿地で,ここでは流出量の測定をしています。装置をパソコンにつないでデータを回収し,新しく回収をスタート,と言いたいところですが,三角堰の下の土が流れてしまい,上流から流れてきた水が全部堰の下をくぐっているではありませんか!
ここまではいつも通りですが…
 
ちょっとわかりづらいですが…
本当ならV字の上を水が流れるはずが
全く流れていません! 

 この装置を設置したのが2014年1月で,更新時期を迎えていたのですが,間に合いませんでした (>_<)。八竜湿地で採用したようなステンレス製の三角堰を,ここにも導入することが良いのでは?と考えていましたが,関係する方々のご理解が得られるよう努力したいと思います。

 島田湿地のあとは,一部高速道路を使って小牧市へ移動です。小牧市にはマメナシの自生地があり,この春から私は水質調査をさせていただいています。

 採水ポイントには一部地下水もあり,写真右のチューブで吸って採水します。井戸はかなり深く,3 m のチューブで何とか採水できるレベル。ちょっと大変ですが,それでも今回は全部のポイントで採水できました。

 今日もとても暑く,採水中も汗がだらだら流れ落ちてきます。この汗は化学分析をするうえで絶対に混じってはいけないものなので,暑くても細心の注意を払っての採水でした。
 

2018年7月20日金曜日

7月度全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。
 相変わらず暑い日が続いていますね。

 KSCでは先日全体会を行いました。場所はいつものラーニングコモンズですが,広い場所を確保していただいた割に参加者が少ないですね。ちょうど前期の期末テスト期間に入ってしまったので仕方がありません。

 今回はこの先のスケジュールを確認しました。8月初めに第二回目のオープンキャンパスがあり,その準備を兼ねた流しそうめん(笑)を前日にするのです。いくら流しそうめんでも,暑さがもう少し収まるといいですね。
 

2018年7月15日日曜日

トヨタの森「作って実践!トンボ観察会」

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 海の日を含む三連休の最初の二日間,私はトヨタ自動車が運営する「トヨタの森」で開催されたイベント,「作って実践!トンボ観察会」に参加してきました。
 
 このイベントは,トンボのことをフィールドと座学で勉強した後,トンボの面白さを伝える環境教育プログラムを作り,翌日トヨタの森にやってきた親子に早速プログラムを実践しようというもの。環境教育を実施するための養成講座はいろいろあったりしますが,作ったプログラムを持ち帰って後日生かしてください,ではなく,早速翌日実行してしまうなんて,なんて斬新で大胆な!(笑) でもとても面白そうだったので,案内が来てすぐに申し込みました。
 
 14日(土曜日) は,トヨタの森に朝9:30集合でした。募集人数を超える人が集まり,さっそくトンボについて勉強です。トンボかそうでないかは,羽の構造で区別するのだそうです。虫に詳しくない私は「へぇ~」の連続!
 
 続いて場内の湿生園に行き,トンボの観察と捕獲です。
 
 ここにはハッチョウトンボだけでなく,ショウジョウトンボやシオカラトンボなども生息しているのですが,一同をびっくりさせたのが下の写真。ちょっとわかりにくいですが,シオカラトンボがハッチョウトンボをむしゃむしゃ食べているのです! 
 
 網を借りてハッチョウトンボを一人一匹ずつ捕獲し,チャック袋に入れました。これは午後のスケッチの材料のためですが,そういえば,こんなにトンボをまじまじと観察したのはこれが初めて! 
 
 午後のスケッチの後は,グループに分かれて環境学習プログラム作りをします。油性ペンの色によるくじ引きでグループが分かれ,私は「黒チーム」に。
 
 まずは各自で,親子にトンボの何を知ってほしいかを考え,それに沿った一人5分のプログラムを企画していきます。次にそれをグループ内で発表してすり合わせや改善を図っていくのです。幸い「黒チーム」は各自のネタが被らず,しかも全体で一つのまとまりのあるストーリーが描けるもので,見せる工夫のアイディア出しも相互にうまくいき,テンポよく企画がまとまっていきました (^_^)v。
  
 別のグループと,作った企画でロールプレイをして,企画作りはひとまず終了。この後は夕食を兼ねた交流会です!
お腹いっぱいいただきました~!
  
 日が沈もうとするころ,「夜のトンボ観察会」にお出かけです。まだ真っ暗ではありませんが,トンボにとってはもうお休みの時間。ハッチョウトンボたちは湿地から周辺の草原に移動して,じっと体を休めていました。触ってもほんの少し動くだけで,本当に休んでいることがよくわかりました。そして昼間スケッチのモデルになってくれたハッチョウトンボたちもここで放しました。
 
 ここで半数以上の人はお帰りになりましたが,私ほか10名弱は施設にお泊り。あとは寝るだけですから,この後はアルコールつきの交流会(笑)を楽しみました。
 
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 おはようございます。
 7月15日(日曜日)の朝を迎えました。今日もまた晴れて暑くなりそうです。
 
 きょうは昨日企画した環境学習プログラムを実践する日です。私たち「黒チーム」は下見を2回もして,入念な?チェックを行いました。実はこの時点で,私が作成した「道具」に対するハッチョウトンボの反応がさっぱりで,うまくいかないかも…と心配だったのですが...。
  
 さて,親子がたくさんやってきて,いよいよプログラムの開始です。 
 
 「黒チーム」の3名のうち,一人目がハッチョウトンボの大きさを知るプログラムで,あらかじめ捕獲しておいたハッチョウトンボ (メス・オス) と,用意した硬貨(500円玉から1円玉まで)のどれの大きさに近いか考えてもらいました。
 
 「黒チーム」二人目が私で,ハッチョウトンボのなわばりを知るプログラムです。糸で垂らした小さな赤い毛糸を,オスのハッチョウトンボに近づけると,なわばりに侵入した他のオスとだとおもって攻撃する様子を見てもらいました。練習ではハッチョウトンボが反応してくれなかったので,ダメかも?と思っていましたが,本番ではうまくいってよかったです!
  
 そして「黒チーム」三人目は,トンボのメスとオスについてを知るプログラムです。トンボが湿地をどのように動き回るのか,目で追って地図にトレースしてもらいました。
 
 子供たちの反応は上々で,手前味噌ながらも,「黒チーム」はうまくいったのでは?と思っています。
  
 今回のイベントは,いろいろな人を知る機会にもなり,自分のスキルも(たぶん)上がって,中身の濃い二日間でした。本当に参加してよかったです。
 
 最後になりましたが,トヨタの森のスタッフの方々,イベントに参加されたみなさん,私たちのプログラムを受けてくださったみなさん,本当にありがとうございました。
 

2018年7月12日木曜日

八竜湿地でサンプリング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日学生さんの卒業研究の一環で,八竜湿地にサンプリングに行ってきました。梅雨が明けて夏らしい青空…はよいのですが,暑くて汗が吹き出しそうでした。サンプルに汗が入ってしまうとダメなので,本当に困ったものです。

 八竜湿地は先日までの大雨で全体的に水が多い状態でした。下の写真は採水地点の一つですが,かごが置いてあるのは石でできた小さな橋で,普段は橋の下を水が流れているのに,きのうは橋の下に土砂が詰まり,橋の上を水が乗り越えていました。橋の下に足を突っ込んで詰まった土砂を取り除いたので,写真の段階ではすでに越流はしていませんが,全体として水が多いことがわかります。
 
 暑くて大変サンプリングですが,いろいろな生きものを見るのは楽しいですね。下の写真は階段状のところに生えていたきのこ。ちょうど木陰のすきまから射した日光が,スポットライトのように当ってきれいでした。
 
 ハッチョウトンボもすでに姿を現し,オス同士がなわばりをめぐって争い,というよりは「追っかけっこ」をしているようすも見られました。
 
 すべてのサンプリング地点を回って,最後に流量測定装置を見てびっくり! 先日の大雨で装置の一部が破損していたのです! もともと装置の中央部分に差し込み式で取り付けてあった整流板という丸い穴を多数空けたステンレス板が,大雨で装置の出口側(写真の左上側)に押し流されていました。装置の周辺にも水が流れた跡ができていて,相当な水量があったことが推測できました。

 流量測定装置の破損は残念ですが,大雨は自然の現象なのでどうすることもできませんね。

 この後は実験室に戻り,エアコンの効いた部屋でサンプルのろ過をしていきました。今回のサンプルを含めて,近々分析機器を使った分析を行う予定です。
 

2018年7月9日月曜日

オープンキャンパス

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日7月8日は,今年度第一回目となるオープンキャンパスでした。前日までしばらく雨が続き,この日も初めの時間は時々強い雨がざっと降る不安定な空模様でしたが,お昼前ころから青空が見えてきて,夏らしい空になってきました。
空が夏ですね~

 今回もまたKSCのブースを用意していただきましたが,場所が3階の入口部分に変更になりました。いつものようにみんなで焼いた竹炭を配布し,金城の里山のアピールです。 

 中には後ろのポスターを見て,「大学にホタルがいるんですか?」と質問してくださる方もいて,関心を持っていただいて嬉しかったです。ただ,このポスターも何年か使いまわししているので,そろそろ新しくしなくては…(汗)。次回8月のオープンキャンパスでは,すこし模様替えして皆様をお迎えしたいと思います。


2018年7月8日日曜日

にっしんわいわいフェスティバル

 みなさまこんにちは,よしだです。

 7/8(土),私たちは日進市が主催する「にっしんわいわいフェスティバル」に出展し,ぶんぶんゴマづくりの工作教室をおこないました。

 しばらく雨が続く天気で,この日も突然ざっと強い雨が降る不安定な天気でしたが,日進市の恒例イベントとしてすっかり定着しているからでしょうか,多くの方が来られてにぎわっていました。

 KSCは学生企画の一環として,他の大学・高校とともにブースを構えました。KSCとしては2回目の出展で,今回はスタッフも充実していたことから,今年は余裕を持った対応ができたと思います。

 KSCのブースには,主に親子で参加される方が多く,子供さんが生き生きとしてぶんぶんゴマに絵を描いたり,くるくる回して遊んだりしているのがとても印象的でした。みなさんにとって自然に興味を持つきっかけになってくれたら嬉しいですね。
 

2018年7月6日金曜日

守山生涯学習センター講座

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょう私は,守山区の蛭池で行われた名古屋市守山生涯学習センターの講座を担当してきました。「まめなしのある風景 season 3」の第4回目で,希少種であるマメナシの保全活動の一環として,水質調査を体験する,というものです。蛭池は日本最大のマメナシ自生地ですから,まさにぴったりの現地調査です。

 が,おとといから梅雨前線や台風による雨が続き,開催できるかどうか悩ましいところだったのですが,開催時は大雨にはならなさそうだったので決行となりました。

 まずはマメナシの生育に適した環境の説明,水質を測定することの大切さをお話し,蛭池の湧き水が出ているところへ参加者のみなさんと採水に行きました。普段はわずかな流れがある程度ですが,今日は「こんこんと」湧き出していました。いかにも湧き水っぽい感じになっていたのは,この雨のおかげですね(笑)。

 さて,屋根のあるあずまやに戻って水質測定です。簡易測定キットを使って,採水したばかりの蛭池の湧水をはじめとして,他のため池の水,名古屋の水道水,ミネラルウォーターも比較のために測定していただきました。

 測定項目がちょっと多かったので,少々混乱させてしまって申し訳なかったのですが,みなさんだんだん熱が入っていくようすがよくわかりました。

 続いてpH・電気伝導度計という機械を使って,酸性度(pH)と電気伝導度を私が代表して測定していきました。ここではさらに比較のために,用意した食塩水・砂糖水・酢水も測定し,蛭池の水の特徴を理解していただきました。

 これで2時間の講座は終わったのですが,みなさん大変熱心で,担当してよかったというのが感想です。雨の中受講生のみなさん,スタッフのみなさん,本当におつかれさまでした。