2023年12月16日土曜日

里山学習講座「里山で正月飾りとクリスマスリースを作ろう」を開催しました。

 みなさまこんにちは,よしだです。

  本日(12/16),里山学習講座の本年度2回目,「里山で正月飾りとクリスマスリースを作ろう」を開催しました。新型コロナウィルス感染症による中止はあったものの,それ以前から続く人気の講座です。

 以下,写真でその様子を説明していきます。

 まずはわら縄を編むところからスタートです。畠山先生と私が共同担当する授業でお世話になっている豊田市大野瀬町の方々に,わら縄の編み方を指導していただきました。

 

 こん棒で稲わらをたたきます。繊維をほぐして柔らかくするためであるのと同時に,葉を落とすためでもあります。葉を落としておくとできあがりの時の見た目がきれいになります。

がんばってますね~

 この時外では,餅つきに向けて着々と準備が進んでいました。せいろを使ってもち米を蒸しています。

 臼を移動させているところです。臼は石でできているのでとても重いです!

 11:30,いよいよ餅つきが始まりました。小さなお子さんも一生懸命餅をついています。

 少し手慣れた感じの方々も。いい感じにつきあがっていきました。

 つきたてのお餅をお皿に分けていきます。硬すぎず柔らかすぎずのちょうどよい歯ごたえのお餅になりました。今回のり+しょうゆ,つぶあん,こしあん,きな粉の4種類を用意しましたが,一番人気はのり+しょうゆでした。のりがすぐに売り切れになってしまい,もっと買っておけばよかったですね・・・。

 午後は学内の里山に出かけて,正月飾り・クリスマスリースに飾りつける材料を探しに行きました。ソヨゴなどの赤い実に注目が集まっていましたが,松ぼっくりやヒイラギの葉も人気でした。下の写真は,正月飾りに似合いそうなマツの葉を採取しているところです。

 工作室に戻ってきました。クズのつるは午前中,朴先生と私で採取したもの。急斜面のところに生えているので,これだけはこちらで用意しました。

 で,みなさん思い思いに飾りつけをしています。今年も楽しく正月飾り,リースづくりをしていただけたと思います。

 参加してくださったみなさま,ありがとうございました!

 

2023年12月2日土曜日

里山学習講座「竹炭で墨汁を作って書道を体験しよう」を開催しました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 本日12/2(土曜日),里山学習講座の第1回目,「竹炭で墨汁を作って書道を体験しよう」を開催しました。里山学習講座は何年も続けていますが,これは初めての企画。書道部の学生さんの提案で実現しました。

書道部の部室です。
すてきなウエルカムボードを作ってくださいました!

 今回の企画は,竹林拡大の問題を学びつつ,竹を有効活用して書道の作品を作ろう,というもの。まずは大学に竹林や炭焼き小屋を見ていただきました。

 工作室に戻ってまずは竹炭で墨汁を作ります。ふつう墨汁は「すす」と「にかわ」で作るのですが,ここでは竹炭を粉砕したものに「ゼラチン」を混ぜます。ここでKSCメンバーの朴先生から,金城の竹炭を特殊な機械で微粉末にしたものを提供していただきました。これは先生が研究用に調製したものですが,これを使った墨汁も作ってみることにしました。

 続いて学内に生育する細い竹を伐採して竹筆を作ります。筆くらいの長さに切った竹の片方をハンマーでたたいて繊維状にします。

 墨汁と筆が揃ったところで,実際に書いてみます。

 竹炭墨汁は市販の墨汁に比べて滑らかさがありませんし,竹筆も書きやすいわけでもありません。でも,だからこそ少し荒々しさが出るような,独特の風格を持つ作品ができ上りました。これはもう,新しいジャンルと言っていいかも?!

 竹林の拡大は大学構内でも顕著で,いままで竹が生えていなかったエリアに何本もの竹が生育しています。なのでこのような企画を通して,竹林の問題に関心を持っていただけたらと思います。