2026年7月23日木曜日

富士山の下見

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCのイベントというわけではないのですが,KSCメンバーを含む計7名で,8月に富士山の登山を計画しています。 この登山では,過去に富士山に登ったことがある私がリーダーとして計画を取りまとめたり,参加する皆さんに連絡をしたりしてきたのですが,前回の登頂は2002年,24年も前のことです。当時は5合目まで車で行けて,入山料も必要ありませんでした。しかもその時私は高山病になってとてもつらかったのです。富士登山を取り巻く状況が2002年から大きく変わったのに,古い記憶のままでいいのだろうか?ネット上に出ている高山病対策を実行してその効果を確認しないままでいいのだろうか?という思いがあり,一度下見に行くことにしました。

 と言ってもすぐに下見に行ったわけではなく,富士宮ルート5合目から最高点(標高3776mの剣ヶ峰)までの標高差がおよそ1380mなので,ほぼ同じ標高差がある北アルプス蝶ヶ岳(ちょうがたけ)に日帰り登山に行って,この標高差を無理なく日帰りできることを念のため事前に確認してから下見に臨みました。

 以下その様子を写真を使ってお伝えします。

① 中腹の駐車場に車を置き,朝5時の始発のシャトルバスに乗り
ました。バスの窓からは朝日に染まる頂上方面が見えました。
天気が良さそうで何よりです。

② 5合目に到着しました。先に入山手続きをしてから,
ここで体を高い標高に慣らすために1時間過ごします。
朝ごはんのおにぎりを食べたり,ストレッチをしたり…

③ 6:30ちょうどに登山を開始しました。すでに森林限界を超えているので
強い日差しも強い風もダイレクトに当たります。そして山小屋も
よく見えるのですが,なかなか近づいてはくれません(苦笑)。

④ 下を見ると,登ってきた登山道がよくわかります。
遠く駿河湾や伊豆半島もはっきりと見えました。

⑤ 前回私は9合目を過ぎたところで高山病になり,つら過ぎて9合5勺の
この山小屋の記憶がありません…。しかし今回は高山病を発症せず,
ふとんを屋根に投げてふとん干しをするスタッフの皆さんを見て
「楽しそう!」と思う余裕がありました。

⑥ 高山病になると体が鉛のように重くなり,引きずるようにしか歩け
ません。右上に見える富士宮口山頂まであと少しですが,この坂が
とてもきつかったことはよく覚えています。今回は高山病に
なっていませんが,やっぱりこの区間はしんどいですね(汗)。

⑦ 富士宮口山頂から最高点の剣ヶ峰を目指しますが,この最後の坂道が
またつらいのです。さらさらした砂の斜面で,勾配がきついのに
足の踏ん張りがききません!

⑧ 最高点の剣ヶ峰に到着しました! 高山病になることなく,通常の意識
モードでこの地点を踏める喜びを感じました。最高点を示す石碑を
バックに,相棒のゾン太君に三角点の横に立ってもらって記念写真です。

⑨ 最高点から山頂火口内側と富士宮口山頂(右上)方面を撮ってみました。
火口の中は荒々しい景色が広がっています。

⑩ 山頂火口を一周する「お鉢巡り」をします。ここは山梨県側の吉田口
山頂で,こちらからもたくさんの人が登ってにぎわっていました。

⑪ 吉田口山頂のお店で見かけた看板です。ネットでは,日本一高い場所の
日本一高いカップラーメンと書かれていましたが,そのぶん味も
格別なのでしょう(笑)。

⑫ お鉢巡りをほぼ一周して御殿場口山頂に着きました。お店は休業中の
ようで人も少なく,ここだけ静まり返っていました。今回は
こちらから下山します。

⑬ 私にとって御殿場ルートは初めて。富士宮ルートを下山するよりも歩き
やすくてお勧め,といったことがネットに書いてあったので,どうかな?
と思って歩いてみました。確かに歩きやすいところもあるのですが,
足を滑らせやすい箇所も多く,初めての学生さんにはちょっと
つらいかもしれません。

⑭ 御殿場ルートから分かれて,宝永山(正面)に向かいます。
この頃には下からガス(雲)が上がってきました。

⑮ 宝永火口の中から火口内を撮ってみました。写真だとスケール感が全く
伝わりませんが,個人的には「こんなに広いの?!」という印象でした。

⑯ 宝永山から西へ進むと富士宮ルート6合目に合流し,15:15頃に5合目に
戻ることができました。高山病になることもなく,その他病気やけがも
なく,無事に下山できて何よりです!

⑰ シャトルバスで中腹の駐車場まで戻ってきました。ここまでくると暑さを
感じますね。多少の雲はあるものの,終日雨が降ることなく登頂できて
よかったです。今回の経験を学生さんなどに伝え,より安全な富士登山が
できるようにしたいと思います。


2026年7月6日月曜日

フェアリーリング(ハーフサイズ)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 この週末,名古屋市内の公園でこんなものを見かけました。白いキノコが 並んで生えています。一番手前の杭の左から始まって,くるっと半円を描いて手前から3本目の杭に至っています。


 これはフェアリーリング(妖精の輪)と呼ばれる現象で,手前から2本目の杭のあたりにある植物の根に共生した地中の菌が,そこを中心にして同心円状に成長し,その先端あたりでキノコを作ったものと想像します。画面右側も同じ環境ならきれいな輪ができたのかもしれませんが,歩道なのでちょうどハーフサイズになってしまったようです(惜しい!)。
 それでもこんなにきれいにリング状になっているのはめずらしいので,見ることができてちょっとうれしいです。

2026年7月1日水曜日

豊田市の湿地で調査

 みなさんこんにちは,よしだです。

 7月になりました。どんよりとした空が続き,まだしばらく梅雨が続くようですね。先日私は,毎月行っている豊田市内の湿地の調査に出かけてきましたが,その日もやはり曇り空でした。暑くないぶんまだましなのかもしれません。

いつ雨が降ってきてもおかしくない空です

 調査の少し前の日にはまとまった雨も降ったので,たくさん水が流れているかと思ったのですが,それほどでもありませんでした。下の写真の地点は十分な水の流れがありますが,調査地点によっては水が枯れているところもありました。

 今回の調査では,ある地点で強烈な?動物のにおい(牛舎のにおいに近かったですが)がしてきました。周囲を注意深く見ても動物がいる気配はなかったのですが,近くでじっと潜んでいるのか,過ぎ去った直後だったのでしょう。自分一人だけなのでちょっと怖くも感じました。
 また別の地点では,繁茂したシダの中を「ガサガサガサッ…」と何かが動き,一瞬だけその姿が見えました。ネコよりも小さく細長い灰色(のように見えた)の生き物でした。もちろん写真を撮ることはできませんでした。サイズ的に私が襲われることはないだろうとは思いましたが,やはりびっくりしましたね。

 と,2回も動物にびっくりさせられた今回の調査だったのですが,こんな生き物も現れました。ナナフシの仲間でしょうね。私の調査道具を入れたかごの上をのそのそ歩いてユーモラスでした。


2026年6月20日土曜日

ヤモリの住処

 みなさまこんにちは,よしだです。

 私は大学の敷地などに数台の自動撮影カメラを設置して,動物の調査をしています。カメラは金属のケースに入れて樹木などにくくりつけて固定しています。 

 場所によって動物が多く写るところとそうでないところがあるので,おおよそ2週間から1か月おきに撮影データを回収しているのですが,先日この金属ケースを開けたところ,中にヤモリがいました。今まで暗くて静かだったのが,急に明るくなって戸惑っているようです。

びっくりさせてしまってごめんね~

 別のカメラのケースを開けたところ,今度は卵が産み付けられていました。実は以前も産卵があって卵の殻がまだ付いたままになっています。この場所が気に入ったのでしょうか。1つが白,もう一つはややピンク色をしていますね。


 ネットで調べてみたら,卵から孵化まで1~2か月かかるそうですが,無事に成長するといいですね。
 

2026年6月3日水曜日

台風一過

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょう6月3日の朝,台風6号が東海地方に最接近しました。暴風警報が出て大学は午前中が休講となりましたが,午前中には雨も止んで晴れ間も出始め,午後からは通常通り授業がありました。

 さて,大雨が降った直後の湿地の水量はどれくらいあるのか,午後八竜湿地に行ってみました。すでにすっかり晴れて安全な状態です。

この写真からは,数時間前に台風が来ていたとは
思えませんね。

 八竜湿地内に設置した,水の量を量る装置です。装置の中央から勢いよく水が流れ出していることがわかります。あまり多いようには見えないかもしれませんが,雨が少ない時は本当にささやかな流れなので,これは相当水量が多い状態なのです。
ざばざば音を立てて流れています!

 この装置で水量を知るためには,一定時間あたりの流出量と,常時モニタリングしている水位との関係式を作らなくてはいけません。より正確な関係式を作るためには,さまざまな水位の時の流出量を量る必要があるのですが,水位が高い状態は短い時間しかないので,大雨の後すぐに測定できるのはチャンスなのです!

 とはいえ,大量の水が流れている状態で水を取るのは簡単ではありません。大きくて厚いビニール袋を流出口に当てて,時間を計って水を取るのですが,たった2秒で25L前後も水が流れ出しました。これをできるだけ正確に測るのも簡単ではありませんが,ビニール袋に入った25Lもの水を岸に持ち上げるのもひと苦労です! 腰を痛めないように注意しながら4回繰り返しました。

 今日のデータを今まで測定したデータに加えたところ,きれいな曲線を描くグラフがかけました。関係式の信頼度もさらに向上して満足です!

 

2026年5月25日月曜日

豊田市の湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 しばらく間があいてしまいましたが,今回は23日に実施した豊田市内の湿地の調査について書きます。

 毎月1回行っている調査ですが,今回も少し前に雨が降ったので湿地の湿潤状態が保たれていました。ほぼすべての地点で採水ができました。

水質分析のための採水だけでなく,
水量測定のためのデータ回収もします

 毎回「今日はどんな花が咲いているかな?」と楽しみですが,今回はシライトソウが咲き始めていました。

 ある採水地点では,こんな紫色の花がたくさん落ちていました。上を見上げるとキリ(桐)の木があったので,この木の花が落ちてきたようです。

 別の採水地点では,近くから虫の羽音が聞こえてきました。虫の名前が分からなかったので検索してみたところ,オオイシアブと出てきました。交尾中のようで左上が雌,右下が雄のようですが,まるで別種のように体の大きさが違います。がっしりとした雌に対して,雄がずいぶん貧相に見えますね。

 これまた別の採水地点ですが,小渓流の中で何かが動いていると思ったらサワガニでした! めずらしい生き物ではありませんが,なんかうれしいです。

 他にも写真はないですが,調査中に森の中からツツドリの鳴き声が聞こえてきました。この日は暑くもなく寒くもない気温で,自然を楽しみながら快適に調査ができました。




2026年4月27日月曜日

イソヒヨドリ

 みなさまこんにちは,よしだです。

  先週のことになりますが,朝8:30前の出勤時,大森・金城学院前駅から大学に向かって歩いていた時のこと,前方に鳥がいることに気がつきました。そっとカメラを出してまずは1枚撮り,少しずつ距離を縮めていってもう1枚撮りました。イソヒヨドリです!



 イソヒヨドリのイソは磯,つまり海の鳥なのですが,以前から内陸に進出して人工的な場所でも目撃されるようになりました。鳴き声もきれいですし,あまり人を怖がらないことから,イソヒヨドリが好き,という人も多いようですね。
 とは言うものの,実はこれが私にとって初めての目撃なのです! 写真の右横は徳川家ゆかりの「大森寺(だいしんじ)」の敷地で,以前からきれいな鳥の鳴き声がお寺の森から聞こえていたのですが,今回ようやく姿を現してくれました。なんだかうれしいですね。