2024年3月22日金曜日

豊田市上高湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 この3月は日によって真冬のように寒かったり,春以上に暖かかったりと寒暖差が大きかった気がしますが,ちょうど気温が高めに推移した日に豊田市の上高湿地へ調査に出かけました。水質分析を1ヶ月に1回行っているフィールドです。

見た目は冬枯れですが,日差しが暖かったです
 
 今回はこの調査を卒業研究にしている学生さんとともに,これを引き継ぐ次の学年の学生さんたちが湿地の見学と先輩のお手伝いを兼ねて同行しました。
先輩の流出量測定を,後輩がお手伝いしています
 
 調査日も良い天気でしたが,その前の2日間も良い天気だったので,場所によっては水が枯れているのでは?と予想しましたが,今回は全ての採水ポイントで採水ができました。調査3日前の降雨の影響が,少し時間を置いて出ているのかもしれません。
 
 湿地の中や外では,春の息吹がいくつか感じられました。
湿地内で咲いていたハルリンドウです

湿地の外ではネジキの花が咲いていました

 後輩の学生さんたちは,あと何回か先輩と一緒に調査を行い,引継ぎをしていく予定です。湿地の環境を理解しつつ,分析スキルも身につけてもらえたら,と思っています。

  

2024年3月2日土曜日

八竜緑地意見交換会・講演会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 3月になりましたが,暖冬傾向が強かったからか,あまり冬を感じることなく春になりそうですね。早くも先週から沈丁花の花の甘い香りが漂い始めました。

 さて今日(3/2)は大学で「八竜緑地意見交換会」「水源の森と八竜湿地講演会」が行われました。これは毎年この時期に開催しているもので,八竜湿地を含む八竜緑地の保全に関わる行政,保全団体,地元町内会,そして金城学院大学が一堂に会し,昨年一年間の状況報告と今後の活動方針,質疑応答などをするものです。

 金城からは私が参加し,私が調査した水質・流出量・動物調査の結果を報告しました。昨年は雨が少なかった(過去10年の調査で最小でした)ことから,流出量も少なくなったのですが,雨の量に比べて流出量がかなり少なかったので,現在データの確認を行っていることなどを説明しました。

報告会のようすです

 引き続いて講演会です。今回は「八竜湿地の植生とその保全」と題して,名古屋産業大学の長谷川泰洋先生によるご講演をいただきました。
 昨年八竜湿地内で実施した植生調査の結果からまとめられたデータによるご講演で,2017年の植生調査と比べて様々な変化があったとのことでした。

 湿地を放っておけば,さまざまな要因で消滅してしまうものではあるのですが,貴重な自然を守るために人の手で維持をしていく必要があります。簡単な話ではないのですが,少しでもお役に立てられるよう,私も協力を続けていくつもりです。