共通教育科目の「里山プロジェクト」で,先日報告会を行いました。「里山プロジェクト」は主に豊田市大野瀬町をフィールドにして,この地域の課題を解決するアイディアを学生さん目線で提案するというものです。今年度は夏に現地を訪問し,各チームで何ができそうか考えてもらいました。
報告会の会場は,大野瀬町内の集会所を予定していたのですが,報告会当日は選挙の投票場になるとのことで,大野瀬町よりも少し名古屋寄りにある稲武町内のホテルに会場を変更して行いました。大野瀬町の方も来られて,みんなの前でプレゼンです。
プレゼンのようすです
大野瀬町の方から積極的な
意見や質問がありました
プレゼン後は上の写真のように質問や意見がいくつも出されました。中には詰めの甘さを指摘されることもありましたが,発想の新しさを好意的に受け取って下さることもありました。課題自体が簡単なものではないだけに,簡単に答えが出るわけでもないですが,それでも考えることに価値があると思いました。
プレゼンが終わった後は,同じ稲武町内の「どんぐり工房」に移動しました。ちょうどここでは福よせ雛の展示がされていました。中央にはたくさんのひな人形が飾られていますが,江戸時代に三河の海で作られた塩を信州に運んだ「中馬街道」の道中を表現しているのだそう。
華やかな雰囲気です
せっかくなので学生さんにもひな人形づくりを体験してもらいました。といっても普通のひな人形ではなく,カイコのまゆ玉を使ったお人形です。地元の方に教えていただきながら,まゆ玉に顔を書いたり,着物を着せたり・・・
作ったあとは,みんなで記念撮影です
このまゆ玉も,かつてはこの地域の主要な産業の一つだったそうです。いまはそのような勢いはないですが,中山間地の産業を理解する上で,これも重要なキーワードかもしれませんね。
これで今年度の里山プロジェクトの授業は終了ですが,学生の皆さんには,これを機会に課題を解決する力をさらに向上してもらえたら,と思っています。
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