2018年7月12日木曜日

八竜湿地でサンプリング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日学生さんの卒業研究の一環で,八竜湿地にサンプリングに行ってきました。梅雨が明けて夏らしい青空…はよいのですが,暑くて汗が吹き出しそうでした。サンプルに汗が入ってしまうとダメなので,本当に困ったものです。

 八竜湿地は先日までの大雨で全体的に水が多い状態でした。下の写真は採水地点の一つですが,かごが置いてあるのは石でできた小さな橋で,普段は橋の下を水が流れているのに,きのうは橋の下に土砂が詰まり,橋の上を水が乗り越えていました。橋の下に足を突っ込んで詰まった土砂を取り除いたので,写真の段階ではすでに越流はしていませんが,全体として水が多いことがわかります。
 
 暑くて大変サンプリングですが,いろいろな生きものを見るのは楽しいですね。下の写真は階段状のところに生えていたきのこ。ちょうど木陰のすきまから射した日光が,スポットライトのように当ってきれいでした。
 
 ハッチョウトンボもすでに姿を現し,オス同士がなわばりをめぐって争い,というよりは「追っかけっこ」をしているようすも見られました。
 
 すべてのサンプリング地点を回って,最後に流量測定装置を見てびっくり! 先日の大雨で装置の一部が破損していたのです! もともと装置の中央部分に差し込み式で取り付けてあった整流板という丸い穴を多数空けたステンレス板が,大雨で装置の出口側(写真の左上側)に押し流されていました。装置の周辺にも水が流れた跡ができていて,相当な水量があったことが推測できました。

 流量測定装置の破損は残念ですが,大雨は自然の現象なのでどうすることもできませんね。

 この後は実験室に戻り,エアコンの効いた部屋でサンプルのろ過をしていきました。今回のサンプルを含めて,近々分析機器を使った分析を行う予定です。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿