2023年6月19日月曜日

池の生きもの調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 学内には文四郎池という名前の小さな池がありますが,先日その生きもの調査を行いました。ちょうど10年前の6月にも調査を行っていて,今回はそこからどのように変化をしたかを調べる,というものです。 

 参加したのは私の研究室の学生さん6名で,なごや生物多様性センターから生きものに詳しい先生にも来ていただきました。多様性センターの胴長をお借りして,池の中に入っていきます。池の水を全部抜いてどうこうというテレビ番組がありますが,この調査では水を抜いていません(笑)。


 大きくない池ですが,それでも深みに足を取られることもあり,浅い水際を中心に網ですくって生きものを探します。学生さんは初めての経験でしたが,楽しそうでした。

 この日は気温が高かったので,日陰に入ってお茶を飲んだりして休憩を入れました。すると,すぐ近くにトンボが産卵にやってきました。シオカラトンボでしょうか。メスに付きまとうようにオスもいます。じつはこれ,産卵しているメスが他のオスに取られないかオスが警戒しているのです。実際他のオスが近づいてくると,このオスはすぐに立ち向かっていきました。

 今回の調査でも,種名はわかりませんがヤゴが見つかりました。

 でも一番多く見つかったのはアメリカザリガニ!
大漁!!!

 おそらく数百匹は捕まえたと思います。私も網で一度すくうだけで5匹獲れたこともありました。大繁殖していますね・・・残念ながら。でも10年前にはたくさんいたと聞いていたウシガエルが全く見当たりませんでした。大きなオタマジャクシなので見落とすことはないはずです。どうやらこの10年間で外来種どうしで競争が起き,ウシガエルが敗退したようだ,ということがわかりました。

 ちなみにこのアメリカザリガニ,この6月から「条件付特定外来生物」に指定されました。今回捕まえたものは全量生物多様性センターに譲渡し,センターで飼育している在来のカメのえさとして活用されます。

 

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