みなさまはじめまして、このたびブログメンバーに入りましたよしだです。学生時代はアルプスの麓で過ごし、その後名古屋に戻って森林の研究をし、いまでも夏は山登りをする自然好きな人間です。どうぞよろしくお願いします。
今年は秋の気温が高かったからか紅葉が遅れ、学内の樹木は今頃慌てて葉を落としているように見えます。このような変化は私たちに季節の移ろいを感じさせてくれるものですが、木々が紅葉して葉を落とすことで、森がどのような状態にあるのかがよく分かるようになります。
まずは下の写真をご覧ください。これは大学の第3駐車場から見た森です。季節は初秋、どの樹木も緑で覆われています。
しかし気温が下がってくると…
高い木だけ紅葉し、低い木は緑のままですね。これが現在の様子です。
もう少し経てばこうなることでしょう(今年の春先に撮った写真です)。
もうお分かりですね。このあたりの森林は高い層を落葉広葉樹(アベマキ・コナラなど)が、低い層を常緑広葉樹のシイ・カシ類がそれぞれ占めているのです。このまま何年か経てば、落葉広葉樹が枯れていき、常緑広葉樹が成長して森の主役に置き換わっていくことでしょう。ここでは今まさに世代交代が進みつつある様子が見て取れますね。
冬は植物が葉を落して少しさみしく思う季節ですが、見方を変えると面白い発見があるのです。
冬は植物が葉を落して少しさみしく思う季節ですが、見方を変えると面白い発見があるのです。
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