今回はきょう(9日)行われた八竜緑地意見交換会について紹介します。
大学の東に隣接する八竜緑地は,八竜湿地とその周辺林,そして新池とコンパクトながら多様性のある環境が残されています。この貴重な自然を後世まで良好な状態で残そうと,湿地の保全活動をされているボランティア団体の「水源の森と八竜湿地を守る会」,管理者である名古屋市,そして八竜湿地の土地所有者である金城学院の三者で,今年度三回にわたって維持管理計画を策定するためのワークショップが開かれました。しかし,計画は作って実行してこそ意味のあるもの。それで三者で定期的に会合を行うことになり,その一回目がきょう開かれたのです。場所はW9号館の304教室。金城からは担当者として小野先生と私が出席しました。
会合が始まる前の会場の様子です
意見交換会では,できあがった維持管理計画の概要説明や,三者それぞれの八竜緑地での取り組み状況の説明などが行われました。金城としては八竜湿地の過去の環境を土壌分析を通して明らかにする調査や,湿地の水量調査を始めること,継続して行っている水質調査を続けていくことをお話しました。
教室での会議のあとは八竜湿地に行って現地説明がありました。天気が良くて見学日和です! 気温が高くてちょっと汗ばむくらいでしたが…。
見学の時,目にとまった生きものを紹介しましょう。まずはこちら。
ハルリンドウです。湿潤な土地を好む植物で,新池のほとりに一輪だけ咲いていました。今年の初咲きです! 美しい青ですね。これから八竜湿地などでも次々と花を開けていくことでしょう。
そして次は鳥です。上空のずいぶん高いところを2羽が輪を描くように飛んでいました。
詳しい方にお聞きしたところ,猛禽類のノスリではないか,とのこと。タカ(鷹)の仲間ですが,山奥よりも人里に近い環境を好み,比較的目にする機会も多いのだそうです。とはいえ自然がなければ生息は無理ですね。
湿地の希少種だけでなく,このようなさまざまな生き物が育める環境を維持していくことは,今の世代の責任ではないかと思います。私自身としても,金城としても,すばらしい生態系を残していくため,これからも活動を続けていきます。
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