40度近い猛暑・酷暑がようやく一段落してきたようですが,まだまだ豪快に暑かった一週間ほど前,トヨタの森からお客様がいらっしゃいました。私が先日「作って実践!トンボ観察会」 に参加した時にお世話になった,トンボの先生,川田さんです。八竜湿地はまだご覧になったことがないとのことでしたので,トンボの生育環境として八竜湿地はどうなのか,見学していただくことになったのです。
一番気になるのはやはりハッチョウトンボですが,猛暑が続いて水が枯れてすでに姿を消しているのでは?という心配をよそに,まだその姿を見ることできました。前回見たのはちょうど一か月前。その時はわからなかったものの,今回は花が出始めたシラタマホシクサに止まっています。東海地方の湧水湿地らしい光景ですね。
川田さんによれば,晴れた日が続いても,わずかとはいえ湧水が出続けているこの環境で,ハッチョウトンボの生育は問題なさそうとのこと。今回もメスが見つけられなかったものの,定着してきた感がありますね。
別の場所では二匹のトンボが仲良く?枝先に止まっていました。よく似ていますが,左がウチワヤンマ,右がタイワンウチワヤンマなのだそう。腹の先端あたりが少し膨らんでいるのが「ウチワ」の由来だそうですが,「ウチワ」が黄色い(左)か黒い(右)かで区別するのだと教わりました。
他のトンボがやってくると威嚇するような行動をするのですが,近縁のこの二匹の間では争おうとしません。 ちょっと不思議ですね。この日も汗が噴き出るような陽気でしたが,それでも季節がめぐっていることが,湿地の生き物から知ることができました。ひょろっと長い茎の先でワレモコウの花が咲き始め…
マメナシの実はすっかり梨らしくなりました。
専門家の人は,自分の知らない「引き出し」をたくさんもっていて,一緒にいるといろいろな発見を導いてくださるのですが,今回もまさにそう。とても楽しい時間を過ごすことができました。お越しくださった川田さんに感謝します。
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