みなさまこんにちは,よしだです。
少し前のことになりますが,今月もまた豊田市の上高湿地へ調査に行ってきました。調査日の一週間ほど前に「流出量測定装置で水漏れが発生している」と豊田市自然観察の森の方から連絡があり,共同研究者の富田先生と一緒に,調査だけでなく装置の補修も同時に行うことになりました。
今回は,卒業研究のために湿地周辺の植生の確認をしたり,別の研究テーマではあるものの上高湿地の環境を見てもらうために,もともと4名の学生さんが調査に同行する予定になっていたのですが,水漏れという緊急事態になり,装置の補修のお手伝いもしてもらうことになりました。
水漏れの発生した流出量測定装置です。
装置の下にトンネルができて水が抜けてしまっています。
これでは全くデータが得られません・・・。
これは今年4月に撮った写真ですが,正常なら
このように装置(上)に水がたまり,あふれた
水が手前(下)に流れ出ます。
というわけで装置を流路から撤去し,水抜けの原因となっているトンネルを埋めました。それと同時に土のうをいくつも作りました。
学生さんたちは以前も湿地で土のう作りを
しているので,要領を得ていて心強いです!
装置を流路に置き,土のうで固定していきます。
水を漏らさないよう,しっかり固めていきます。
完成です!と言いたいところですが,わずかに水漏れが
あることがわかり,このあともう一度土のうと装置を撤去して
水底を固め,やり直しをしました。
今回の水漏れの原因は,装置の上流側で20~30cm程の水の落差ができ,水が落ちる勢いで水底が掘られ(滝つぼができる原理ですね),それが拡大してトンネルができてしまったのではないかと推測しました。なので上流側の落差をできるだけ小さくし,なおかつ滝つぼ部分にも土のうを入れて水底が掘られないよう対策をしました。これで当分の間大丈夫だと思いますが,また同じことが起きないようしっかり確認したいと思います。
薬学部の学生さんで「センブリ」を知らない人はいませんが,
実際の花を見ることは意外にないかもしれませんね。
気温が高いせいか11月でも紅葉の気配をあまり感じませんでしたが,足元では秋を感じる調査でした。
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