みなさまこんにちは,よしだです。
東海地方で梅雨入りが発表されたきのう(6/14)の朝,1限の授業に行こうとしたところ,6年生の学生さんが「外で小鳥が倒れています!」と研究室にやってきました。早速カメラを持ってその場所に行ってみました。
あらら…
ぐったりはしているものの,意識はありました。ちょうどガラス張りの出入口のある場所で,おそらくガラスに衝突してしまったのでしょう。人通りのある場所だったので,隅の方に移動させました。
おとなしくしています
がしかし,1限の授業から戻ってみると研究室に置き手紙がありました。 そう,私が鳥を置いた場所には,ネコが来るかもしれません。この学生さんも1限に授業があったのですが,心配になって戻ってきて,移動させてくれたようです。2階の渡り廊下ではこんな感じでした。
この渡り廊下も人が多く通るので,学生さんも先生もみなさん気にかけてくださり,ある先生は「寒いかもしれないので」とキムタオル(実験用の紙タオル)を持ってきてくださり,お昼時には別の先生が実験用の脱脂綿を,また別の学生さんは使い捨てカイロまで提供してくださいました。みんな優しいです。
なんて親切なんでしょう!
対応が優しいです
ところが,このころから口から出血が始まりました。外傷であればすぐに出血するはずですが,3時間以上も経って出血が始まるというのはちょっと変です。
出血はなかなか止まりません。この日はしとしと雨が降る肌寒い日。風が当たらない方が良いのでは?と思い,午後は私の研究室に収容しました。眠いのでしょうか,目を半分閉じていることもありました。しかしその後目が覚めたように意識が戻り,羽をばたつかせたりもしたので元気になってきたのかな?と思いました。お腹が空いているかも?ということで,研究室にあった缶詰のみかんやハチミツをあげてみましたが,食欲はありませんでした。水は少し飲むくらいでした。
ところが,夕方にはお亡くなりになってしまいました。元気な様子を見せていた頃から30分も経たないうちのできごとでした。私も何が起きたのかにわかには信じられませんでしたが,心配して様子を見に来た学生さんたち・先生方もびっくりしていました。病理学に明るい先生(脱脂綿を提供してくださった先生です)が,このあと調べてくださったのですが,頚椎の損傷と,内臓で大量の出血がありました。かなりの重体だったのです。おそらく獣医の先生であっても,これは助からなかっただろうと思います。
期待していた結果にはならず残念だったのですが,わずか数時間とはいえ,この鳥も重症を負いつつがんばって生きていたのですね。そして同時に,学生さんたちや先生方の優しさを感じた一日でした。
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