みなさまこんにちは,よしだです。
11/26 (土曜日),豊田市で開催された「ラムサール条約登録10周年記念シンポジウム」に行ってきました。これは豊田市内にある矢並湿地,恩真寺湿地,上高湿地が「東海丘陵湧水湿地群」としてラムサール条約に登録されたのが2012年で,それから10年が経過したのを記念して開催されたものです。
豊田市さんと金城学院大学は東部丘陵生態系ネットワーク協議会でご縁がありますし,後述する愛知学院大学の富田先生と一緒に私も湿地で調査をさせていただいていることもあって,今回お誘いをいただいて参加してきました。
最初に市長さんを始めとして関係する方々のご挨拶から始まり,続いて市役所の担当の方から市の取組についてご報告がありました。
上高湿地では湿地周辺の樹木の伐採も行われています
このあと各湿地近くの小学校から,湿地とのかかわりについて報告がありました。湿地を学習の場として利用するだけでなく,保全団体のみなさんと一緒に作業をしたり,湿地の生きものの説明をしたりと,かなり積極的に関与していることがよくわかりました。小学生のうちから自然に興味をもち,保全に関わっているなんて,将来が明るいですね。最後に市長さんから関係団体や小学校への感謝状の贈呈を行って前半の部が終了しました。
後半は記念講演会で,愛知学院大学教養部の富田先生から,「なぜ湿地を保全するのか?」というタイトルでご講演がありました。
ご講演中の富田先生です
湿地を保全するのは,「貴重な生きものを守るため」ということになるのですが,湿地はそれだけではない,さまざまな恵みをもたらしてくれる存在であるというのが先生のお話でした。
このシンポジウムにはたくさんの方が集まり,私が研究でお世話になっている名古屋工業大学の増田先生や,東部丘陵生態系ネットワーク協議会でお世話になっている県庁の方もお越しになっていて,関心の高さがうかがえました。
先に書いたように私も湿地の調査で関わりがありますので,ラムサール条約に登録された湿地の保全にいくらかでもお役に立てられれば嬉しいです。
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