みなさまこんにちは,よしだです。
このところ湿地での作業が続いていますが,今回は先日の矢並湿地と同じく,豊田市内のラムサール条約登録湿地である上高湿地での作業と調査のようすについてお伝えします。
この湿地では愛知学院大学の富田先生が流出量の調査を,私の研究室が水質調査を,お互いに協力しながら実施しています。今回は毎月の水質調査とともに,流出量調査のために設置していた流出量測定装置に水もれがあったため,その再設置作業を合わせて行うもので,富田先生はもちろん,豊田市役所の方も来られました。私の研究室からも私のほか,3人の学生さんが参加しました。
先に流出量測定装置の再設置作業から始めます。この写真ではわかりづらいですが,三角堰の右側で土のう袋の隙間から派手に水漏れを起こしています。まずはこれらの土のうと,三角堰をいったん撤去します。
流路からの水漏れ,土壌への浸透をできるだけ抑制するため,今回は上流側に遮水シートを導入しました。全体を土のうで固めて完成です・・・と言いたいところですが,そう簡単にはいきませんでした。調べてみると,見た目の川幅以上に水底が水平方向にえぐれていて,水が抜けやすい状態になっていたため,水を止めるのが本当に大変でした。土のうも想定以上に使い,何度も試行錯誤して,ようやく水が止まりました。
水質調査は,上記の作業のお昼休み時間中に行いました。3人のうち2人の学生さんが,卒業研究としてこの湿地の水質分析に取り組みます。
当日はとても気温が低かったうえに風もあって体感的にはとても寒かったです。それでも流出量測定装置もうまく再設置できましたし,水質調査も予定通りこなすことができました。湿地で行う観測や調査から,良いデータが得られることを願っています。
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