2024年12月28日土曜日
炭焼き
2024年12月26日木曜日
流出量測定装置の水漏れ対策
みなさまこんにちは,よしだです。
前回11/25の投稿で,豊田市の上高湿地に設置した流出量測定装置で漏水が発生し,その修理に行った話を書きました。それからおよそ2ヶ月,水位変動のデータをみるとやや不安な感じがしたので,愛知教育大学の富田先生と一緒に修繕に行ってきました。
上の写真は作業前の様子で,見た目は漏水していないように見えます。なのでむしろ装置を外すことに躊躇もしたのですが,やはり仕切り直しをすることにしました。
装置をいったん外し,水を漏らさないよう底面に粘土状の泥を敷き,再び装置を置いて周辺を土で固めました。がしかし,底面から水が漏れてきたのでもう一度やり直し,こんどは水漏れがないことを確認して,装置のまわりを土で固め,さらに土のうで固定しました。
次回は年明けに現地に行き,状況を確認したいと思います。
2024年11月25日月曜日
上高湿地で調査
みなさまこんにちは,よしだです。
少し前のことになりますが,今月もまた豊田市の上高湿地へ調査に行ってきました。調査日の一週間ほど前に「流出量測定装置で水漏れが発生している」と豊田市自然観察の森の方から連絡があり,共同研究者の富田先生と一緒に,調査だけでなく装置の補修も同時に行うことになりました。
今回は,卒業研究のために湿地周辺の植生の確認をしたり,別の研究テーマではあるものの上高湿地の環境を見てもらうために,もともと4名の学生さんが調査に同行する予定になっていたのですが,水漏れという緊急事態になり,装置の補修のお手伝いもしてもらうことになりました。
気温が高いせいか11月でも紅葉の気配をあまり感じませんでしたが,足元では秋を感じる調査でした。
2024年11月2日土曜日
御在所岳ハイキング
みなさまこんにちは,よしだです。
順番が前後しますが,10/20(日曜日)に学生さんと一緒に,三重県の御在所岳へハイキングに行ってきました。御在所岳は標高1,212mで,鈴鹿山地の中で最も名前が知られている山と言ってよく, ロープウェイで気軽に楽しめることもあって人気ですね。
今回このハイキングを企画したのは,4月の霊仙山ハイキングに行けなかった研究室の学生さんから,どこかハイキングに行きたいとのリクエストがあり,名古屋から近い,公共交通機関でアクセスできる,山登り初めての人でも登れる・・・といった条件で絞って御在所岳となりました。
少し風が強く吹くかも?という心配はあったものの,終日天候に恵まれ,結果的にみんなが登頂して楽しめたハイキングになりました。今回の経験が,より自然を楽しんだり,より高い山に登ったりするきっかけになってくれたらうれしいです。
以下,写真でハイキングの様子をお伝えします。
当日電車とバスでロープウェイ乗り場に着いたのは午前8時30分頃でした。この時点では風が強くてロープウェイは運休中でしたが,空は快晴です。ここで不要な荷物をコインロッカーに預けたり,準備運動をしたりして,9時ちょうどに出発しました。
2024年10月29日火曜日
東部丘陵生態系ネットワーク協議会カレッジ2回目
みなさまこんにちは,よしだです。
10/26(土曜日),金城学院大学も加盟している東部丘陵生態系ネットワーク協議会の環境学習講座「あいち自然再生カレッジ」の2回目を開催しました。今回は私の担当ということで,大学に隣接する八竜湿地の水に注目したテーマとしました。
講座は13時に開始し,まずは座学ということで私から八竜湿地の水質や水の量について,その特徴や課題のお話をしました。
*参加者の方が写っている写真は,画像サイズを小さくし,さらに意図的に画質を落としています。ご了承をお願いします。
2024年10月15日火曜日
ジャンダルム
みなさまこんちは,よしだです。
10月に入って紅葉のシーズンに入ってきましたが,10月はアルプスなどの高い山では雪が降り始める時期です。つまり無雪期のアルプスの登山もこの頃までとなります。今年はアルプスのシメはジャンダルムにしよう,と当初から考えていてそれなりに準備もしてきたので,その計画を実行してきました。
と,ジャンダルムと言われても何のことやら?ですよね。
ジャンダルムは北アルプス西穂高岳と奥穂高岳の間にあるピーク(岩峰)の一つで,標高は3,163 mで日本ではかなり高い部類になりますが,奥穂高岳の付属峰とみなされ,独立した山ではないという扱いです。しかしジャンダルムのある西穂高岳と奥穂高岳の間の登山道は,一般縦走路では日本最難関とさえ言われるだけあって,ジャンダルムに到達するのはハードルが高く,それゆえ「いつかはジャンダルムに」と登山者あこがれのピークになっているのです。
ちなみにジャンダルムとはフランス語で憲兵を意味し,進路を阻むような形の岩峰からその名がついたそうです。
今回私は,10月6日に西穂高岳中腹の西穂山荘から,西穂高岳・ジャンダルム・奥穂高岳を経由して穂高岳山荘まで歩きました。その様子を写真でご覧いただこうと思います。
先方を見ると,このルートの難所(と言うかずっと難所ですが・・・汗)の一つ,逆層スラブと呼ばれる場所が見えてきました。板状の岩(スラブ)が斜面下に向かって階段状になっている(逆層)岩場で,もし滑ったら止まることができません。写真の中心のやや上に白いヘルメットの人がいるのが分かるでしょうか。しばらくこの方の動きを観察して,自分がここを登るイメージを作っていきます。
ジャンダルムの基部までやってきました。登山をやっている人はよく略して「ジャン」と言ったりしますが,岩に矢印で「ジャン」とあり,山頂への道を示しています。いよいよここまで来たか!と心が躍りますが,見ての通りわずかな幅の通路を進んでいきます。左下は何もない断崖絶壁です。補助する鎖もなく,安全は自分の足と手で守るしかありません。慎重に進みます。
馬の背の一番スリリングな地点で写真を撮ってみました。高度感,伝わるかしら?
馬の背を過ぎてしばらく歩くと安定した道になり,「一般登山道ではありません。経験者向けの難ルートです。」の区間が終わりになります。ホッとする瞬間です。そしてすぐに奥穂高岳山頂に着きます。振り返れば鉄かぶとをかぶったようなジャンダルムが,ひときわ存在感を放っています。長年の憧れだったあの頂に立ったことに感無量でしたし,今回難しい挑戦をやり切ることができたことに感謝の念が湧いてきました。
今回「里山ブログ」なのに里山とは関係ない話(しかも長かったですね・・・)で失礼しました。今回紹介したルートは,岩稜帯通過の充分な経験値があったうえで,体力・気力・冷静な判断・装備・天候すべての条件が満たされた場合でしかお勧めできません。あまり参考にならず恐縮ですが,やはりリアルな自然に触れるというのは,よい経験だと思いました。KSCの学生さんにも,身近な里山でも標高の高めの山でも,多くの自然に触れてほしいと思っています。