みなさまこんにちは、よしだです。
昨日のことになりますが、八竜湿地で定例の水質調査のためのサンプリングを行いました。梅雨らしく一日曇っていたものの幸い雨は降らず、かと言って暑すぎもせず、まさにフィールドワーク日和! 東海丘陵要素植物群が生育する斜面湿地では、植物が順調に育っているようでした。
さて、今回は通常の溶存イオン濃度に加えて、植物の栄養源である窒素・リンの分析も行うことにしました。窒素やリンが必要以上に存在すると、いわゆる「富栄養化」になってしまいます。言うまでもなく、八竜湿地でその状態になってしまうのは好ましくありません。そこで名古屋市の環境科学調査センターの西先生にお越しいただき、分析をお願いしました。
窒素・リンはかなり濃度が低いと予想されることから、より正確に分析するため、表面水は1地点1 L ずつ、少量の水しか得られない地下水は200 ml ずつのサンプリングとなりました。それぞれ10 ヶ所ほどありますから、サンプルを持って帰るだけでも大変ですね。このように湿地の保全は、多くの人が関わって、それぞれの得意とする知識や技能を持ち寄りながら、地道な活動を続けていくことで成り立っているのです。
最後に、湿地周辺で咲いていた花を紹介します。白い大きな花、クチナシの花です。甘い香りを漂わせていました。これが黄色の色づけに使われるクチナシの実に変化していきます。
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