みなさまこんにちは、よしだです。
おとといのことになりますが、大学の本部棟脇に白い球状のきのこがまとまって生えていました。ちょうど通学路の横ですから、気付かれた方も多いことでしょう。
あまり見かけないきのこですね。しかしきのこの同定は難しくて、私も時間のある時に調べてみたのですが、正直よくわかりません。一番近そうなのは「シロオニタケ」でしょうか。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%82%B1
↑ ウィッキペディアですが…
写真には写っていませんが、生えていたきのこのすぐ横には大きなクスノキが生えています。3個まとまって生えていた場所と、ちょうどクスノキの幹を中心に反対側にも1個生えていました。ということはおそらく、このクスノキの根に感染して共生関係をもつ「菌根菌」の一種では?と予想できます。土の中に広く菌体があり、水やミネラルを吸収して樹木(この場合はクスノキ)に与え、クスノキはその見返りとして自分が光合成で作った同化産物を菌に与えるのです。
人間の目からすると、きのこはよく目立つので、これが生きものの本体のように思ってしまいがちです。しかし菌にとってきのこは、自分の子孫である胞子を地上でばらまくためのものに過ぎません。見えない地下にこそその本体があり、樹木と菌の間でお互いに利益をもたらす「相利共生」が行われているのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿