2016年10月1日土曜日

第42回炭焼き

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 9月30日(金曜日),42回目となる炭焼きをしました竹は9月21日に割って準備ができていたのですが,薪はその後の雨続きで拾いに行くことができず,結局前日と当日,森に入って取ってきました。
 
 最初に炭焼き小屋に集まったのは小野先生と私の2人だけで,窯の掃除→竹の窯入れ→燃焼室の掃除→薪のセッティング→火入れと進めていきました。スギの落ち葉を有効に使い,マッチ一本で見事に着火! (^_^)v
 
 割って間もない水分の多い竹を,拾ってきたばかりの水分の多い薪で加熱するわけですから,小野先生も私も,相当な煙を浴びることを覚悟して火を起こしていきました。ところが,あ~ら不思議!?全くと言っていいくらい煙が出ません。いつも最初の一時間は煙の中でむせながら(そして涙を流しながら)うちわであおぐはずなのに,今回これです。
なんとまぁ快適!
  
 一番煙が出そうな条件なのになぜ出なかったのかは謎です(笑)。ちゃんと理由がわかれば,次回からずっと無煙でやれるのですが,それがなかなかわからないから炭焼きって難しいんですよね~。
 
 やがて燃焼室から窯へ上昇気流ができて安定して燃えるようになり,これと同時に竹酢が出るようになったので一安心です。
 
 でも安心できないことがひとつ。炭焼小屋のすぐ近くのアベマキの根元に,樹液が出ているのかずっとスズメバチが居座っているのです。巣があるわけではないので攻撃されることはないですが,穏やかではありません。
 
 なのでこの根元を粉末状になった竹炭で埋めてしまおうとそっと近づいてみると,そのスズメバチは弱って動けなくなっているのでした。そこへもう一匹,同種のスズメバチがやってきました。たぶん樹液を求めて来たのでしょうが,弱っているスズメバチを見つけるとそこに降り立ち,なんと共食いを始めるではありませんか!
弱っているスズメバチ(左)を,
同じ種なのに右のハチが攻撃しています
 
 小野先生によれば,もともとスズメバチは肉食で,たとえ同じ種であっても弱っていれば食料の資源にしてしまうとのこと。弱っているハチもいくらか抵抗したものの,結果はご覧のとおり・・・。
「・・・」
 
 負けたハチは腹(左)と頭(右)に二分割されてしまい,胸がありません。これは,胸は羽を動かすための筋肉があるので,えさとして有用(逆に言うと頭や腹は価値がない)だからだそうです。自然の世界は厳しくも合理的です
 
 3限が終わると部長(左手前)が登場し,部長の後輩で1年生の学生さん二人(右のお二人) が見学に来てくれました。KSCの活動を見てとても関心を持ってくれました。入部決定ですね!
  
 16時過ぎ,煙の色にうっすらと透明感が出始め,燃焼口を閉じることにしました。これで一日の作業はおしまいです
 
 今回焼いてできた炭は10月22日(土曜日)の金城祭でお配りします。KSCはいつもどおり「里山工作教室」を開催します。どなたでも参加できますので,ぜひお越しください!
 

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