きょう10月10日は体育の日ですが,晴れの特異日といって,晴れることが多い日としても知られています。名古屋はちょっと雲が多いですが,今年も雨の心配のない日になりました。
さて,雨というと今年はちょっと異常な印象がありますね。8月はあまり雨が降らず猛暑が続き,9月になったら一転して梅雨のように雨ばかり・・・。
データではどうでしょうか。
私は八竜湿地の流出量の解析をするため,大学の中に雨量計を設置させてもらい,データを取っています。つまり大学にどれくらい雨が降ったか,というリアルなデータですね(笑)。
これが雨量計です
これを見ると,8月の降雨量は94.0mm,9月の降雨量は197.0mmと,やはり倍以上も違いました。でも8月はもっと少なかった気がしませんか? 詳しく見てみると,
8/1 33.8mm
8/2 20.2mm
8/26~8/31の合計 25.8mm
となっていて,1日と2日はいずれも夕立の土砂降りで,たった2日間で54mmも降り,9月の長雨も実際は8月末から始まっていて,その間はやっぱり雨が少なかったのですね。
さらに名古屋気象台のデータと比較するとおもしろいことがわかります。
http://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html
ここからいろいろなデータを見ることができます。
それによると,気象台では8月に120.0mm, 9月に298.5mmの雨が降っていて,金城はこれらよりもずっと少なかったのです。特に9月は100mm以上の差をつけられていますが,その大きな要因は9月20日に通過した台風で,その強い雨雲の通り道かどうかの違いだったようです。
このように雨の量は少し位置が変わるだけで大きく値が変わってしまうことがあります。八竜湿地の流出量の詳しい解析をするためにも,より近い位置で正確にデータを取ることが大切なのです。
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