朝は少しひんやりするくらいの過ごしやすい陽気だった今日,犬山市の八曽湿地へ調査(サンプリング)に行ってきました。これは湿地に生育する珪藻と水質との関係を明らかにすることを目的として,小野先生,森先生と共同で行っている研究です。
このサンプリングはすでに,春の5月24日,夏の7月15日と季節を変えて行っていて,今回が「秋の調査」という位置づけです。犬山市の犬山里山学研究所の方に案内をしていただき,調査をしました。
調査項目はいくつもあるのですが,現場で測定するpH と電気伝導度は春・秋とほとんど同じ値で,この湿地の水質は季節に関係なく非常に安定していることがわかりました。酸性が比較的強く (pH が比較的低く) かつ貧栄養で,この地域の湿地として良好な水質が維持されているようです。
ところでこの調査で,地質に詳しい森先生がちょっと変わった石を見つけました。やや赤っぽい石の中に,白い模様がぐにゃりと曲がって入っているもの。普通は直線状に入るため,曲がっているのはめずらしいのだそうです。
半分地面に埋まったその石を掘り出して,資料として持ち帰ろう,ということになったのですが,掘ってみると思っていたよりもずいぶん大きそうで,がんばってみたものの掘り出すことができず諦めました。
ざんねん~
水の調査なのですが,駐車場から湿地へと歩いていく間に,私は赤石山脈(=南アルプス)の名前の由来である「赤い石」と同じもの(鉄分を含んだチャート)を見つけたりして,自然の面白さに触れる楽しいフィールドワークでした (^_^)。
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