2017年3月1日水曜日

八竜湿地で水質調査

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 先日,大学の隣にある八竜湿地で水質調査を行いました。これは,名古屋市の環境科学調査センターとの共同で年に4回,定期的に行っているものです。

 調査の前日は少し雨が降ったものの,当日は天気がよく風も治まって穏やかな採水日和?(笑)となりました。環境科学調査センターの研究員の方2名とともに湿地の内部に入っていきます。

 名古屋では冬は晴れる日の方がずっと多く,雨が降っても基本的に大雨にはならないので,湿地はどうしても乾燥しがちになります。地下水9ヶ所,表面水10ヶ所の全部で19ヶ所の採水地点を順に回っていきますが,他の季節に比べるとやはり水が少ない印象でした。中にはまったく水がなくて,採水できない地点もありました。
カラカラです・・・
 
ここは水がありますが,
普段よりも少ないですね
  
 ところで,地下水も採取すると書きましたが,どうやって水を取るのかと言うと,プラスチック製の長さ1 m の管を埋めておいて,その中にたまった水を,注射筒を取り付けた長いホースで吸い上げるのです。 
真ん中が地下水のたまっている
プラスチック管です
 
 こうやって書くと簡単そうですが,ホースに入るのはせいぜい50 ml くらい。分析には試料が600 ml くらい必要ですから,充分な量を得るためにかなりの回数を繰り返さないといけません。しかも,もたもたしているとホースに空気が入って中の水が抜けてしまうのです (>_<)
 
 このようにして得た水は複数の手法を使って,いくつもの項目について濃度の数値を出していきます。採水して分析するまで,決して楽ではないですが,大事なデータを出しているという自負を持って調査にあたっています。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿