2020年8月17日月曜日

瀬戸市であいち自然再生カレッジ

 みなさまこんにちは,よしだです。

 お盆の前のことになりますが,金城も加盟していている「東部丘陵生態系ネットワーク協議会」の開催するあいち自然再生カレッジが瀬戸市で行われました。今回は地元の自治会の方々と瀬戸市役所の協同による開催で,オオサンショウウオが生育する川で生きもの探しをし,さらにオオサンショウウオを観察したり,その生育について勉強するという内容です。

 幸い開催日は天気が良かったのですが,この夏らしく猛暑で,コロナウイルス対策と熱中症対策の両方に気を使いながらの開催となりました。まずは体育館で全体的な説明と,瀬戸市役所の方からこの場所の生きものについてのプレゼンをしていただいたのち,近くの川に移動して生きもの探しです。

川の中に入っての生きもの探しは,
子供も大人も夢中になりますね。

ヨシノボリの仲間です。吸盤で水槽に張りついています。
他にもカワムツなどの魚やトビケラやヤゴなどたくさん見つかりました。

陸上チームは川べりで生育する植物を観察したり,
虫をつかまえて種の同定をしました。

 ある程度生きものが見つかったところで,カメの捕獲のために前日から仕掛けておいたワナを引き上げることにしました。カメと言えば愛知学泉大学の矢部先生(写真右)ですが,残念ながらカメは一匹も捕まりませんでした。しかし,代わりに何とオオサンショウウオが!
思いっきり番狂わせです(笑)

 オオサンショウウオは夜行性なので,進行上は夜になってから瀬戸市の方々に捕獲していただき,みんなで観察することになっていました・・・ なので夜のお楽しみが先に来てしまったのですが (苦笑),明るい時間帯にオオサンショウウオの生の姿が見られたので,良しとしましょう。

左上に少し写り込んでいる靴と比較するとイメージがつくと思いますが,
とにかく大きくてびっくりです!

 実は私,オオサンショウウオを見るのはこの日が初めて! 体の模様に個体差があることや,目がとても小さいこと,口がとても大きいことなど,実物を見ると本当によくわかりました。

 で,この2匹を観察している場所の横にある小さな堰をみると,流れに逆らうようにもう1匹オオサンショウウオがいるではありませんか!
Wow!!!

 お昼の部が終わり,休憩をはさんでからは夜の部です。最初にサンショウウオを研究しておられる大垣北高校の高木先生から,サンショウウオについてご講演をいただきました。県別でサンショウウオの種類が一番多いのは愛知県だった,というお話にはびっくり。地元として誇りに思うと同時に,みんなで守っていかないといけませんね。

 再び川に移動して,瀬戸市役所の方につかまえておいていただいたオオサンショウウオを観察して・・・の予定でしたが,お昼間にすでにつかまっていますので,それの個体調査の様子を観察します。
大きさ(個体長)を測るため,専用の容器があるんです!

 長さ,体重,個体識別のマイクロチップの確認などが進められていきますが,大きいものは10 kg近くあり,測定するのも大変そうです。でもこんな調査の様子を見ることは普通できないので,いい経験になりました。

 私もこの会を運営するスタッフの一員でしたが,初めて見るオオサンショウウオについ興奮してしまいました。このような生きものが住むすばらしい環境が,いつまでも残ってほしいですね。

 最後になりましたが,この会を運営するにあたり,地元の自治会の方々,瀬戸市役所の方々をはじめとして,多くの方々のご協力をいただきました。ここに深く御礼申し上げます。
 

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