2023年3月23日木曜日

八竜湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 まもなく4月で忙しくなることから,先日八竜湿地に行って調査(データ回収)をしてきました。現在八竜湿地内には動物調査用の自動カメラと,水量調査用の流出量測定装置を置かせていただいているのですが,それぞれ自動で保存されているデータを一定期間内に吸い上げる必要があります。

 まずは自動カメラから写真データの回収です。下のようにカメラを樹木に固定しておき,動物がカメラの前を通ると自動的に写真を撮るようにしてあります。冬場はあまり動物が写らないのでは?と思う人もいるかもしれませんが,タヌキやネコは年間を通してコンスタントに写り,キツネは冬場の方が多く写ることがわかっています。データを見るとやはりキツネが何度か写っていました。


 こちらはおなじみ,流出量測定装置です。先月学生さんと一緒に再設置作業をしたところですが,目で見る限り漏水などの異常はありませんでした。

 この日も上着要らずの暖かさで,作業をしていると汗ばむくらいでした。3月にしては異常に気温の高い日が続き,ちょっと気持ち悪い(そしてちょっと心配)です。

 湿地に目を転じると,すでにあちこちでハルリンドウが咲いていました! やはり今年はいつもよりも早いです。

 そしてマメナシも! 八竜湿地のマメナシは,毎年3月末くらいに咲き始めるような気がするので,もう咲いているの?という感じです。

 湿地周辺の樹林帯では,コバノミツバツツジも咲き始めました。これも早いですね。周辺林の大径木の伐採が進んだので,より一層あざやかに見えます。

 でも一方で,上の方から聞こえる鳥の声を頼りに姿を探すと・・・
 いました! キツツキのアカゲラです。こちらは越冬のためにこの近辺の森にやってきて,これから山地に移動していくはずです。湿地の花と冬鳥で,冬から春への季節の移ろいを感じました。

 

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