2026年2月20日金曜日

豊田市の湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 少し前の話になりますが,豊田市の上高湿地・恩真寺湿地で定例の水質調査を行ってきました。1月はちょうど予定していた日に大雪の予報が出て中止してしまったのですが,今回は安定した晴天となりました。風が少し強かったのが難点でしたが,風に当たらない地点では春の温かさを感じるくらいでした。


 今回はこの調査を卒業研究として取り組む学生さん2人も一緒です。これまで通常授業の期末試験のほか,進級がかかっている「共用試験」というのもあり,しばらくは勉強を優先していたのですが,それらがすべて終わって研究に取り組めるようになりました。
林道から降りて採水をしています

 学生さんにとって久しぶりの調査でしたが,以前調査に来た時に説明したことはきちんと覚えていて,とてもスムーズに調査が進みました。
現場でpHと電気伝導度を測定します

 がしかし,調査2日前にまとまった雨が降ったにもかかわらず,先日の八竜湿地の水質調査の時と同様に,水が枯れている地点があったり,普段よりも水が少なくて採水に苦労する地点もありました。
普段なら左上から水が流れてくるこの地点も
完全に干上がっていました

 この冬は雨がとても少なくて乾燥がかなり進み,1回雨が降ったくらいでは,湧水が十分に出るほどには達しなかったということのようです。春までにある程度まとまった雨が降ってくれることを願うばかりです。


2026年2月16日月曜日

八竜緑地意見交換会・講演会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日(2/15,日曜日),八竜緑地意見交換会・講演会が行われました。意見交換会は八竜湿地とその周辺の森を含む八竜緑地の保全にかかわる方たちが集まり,お互いに情報交換・共有しようというもの,講演会は湿地保全にかかわる専門家を招いて講演をしていただくというものです。 

 意見交換会は本学の演習室で開催されました。普段八竜湿地を中心に保全をされている水源の森と八竜湿地を守る会,緑地全体の管理をしている名古屋市,地元の学区,保全に協力している企業の方など,30名ほどの方が集まりました。私からは2025年1年間について,水質調査の結果,降雨量・流出量の結果,動物調査の結果を皆様に報告しました。特に守る会の方たちが懸念していた湿地の乾燥化ですが,昨年は特に雨が少なかった(例年の3分の2程度)ことが大きな要因であることをお伝えしました。


 続いて講演会ですが,今回は座学ではなく八竜湿地を見学しながら,10年前に策定した保全計画によって現在どうなっているのか,そして今後どうしたらよいかについて,名古屋産業大学の長谷川先生に解説していただきました。

 今回は主に八竜湿地(本湿地と旧池湿地)及び周辺林にある小規模な湧水湿地の3か所について見て回り,どれもおおむね計画通り保全がされているものの,10年前の計画策定時には想定していなかった事態への対応をしたり,10年で樹木が成長してきたことから,もう少し積極的に伐採を進めるのが良いのでは,といったご意見をいただきました。

 最後に希少種の生育を確認し,大学構内に戻って解散となりました。

 今回私にとっても勉強になる点や,新しい発見がいろいろとありました。引き続き水質・流出量・動物の調査を続けながら,保全に協力していきたいと思います。


2026年2月12日木曜日

枯木の伐倒

 みなさまこんにちは,よしだです。

 金城の里山では,枯木があっても基本的にはそのまま放置しています。枯木を利用する生き物もいることがその理由なのですが,その枯木が倒れると誰かがけがをするかもしれない,などの場合は早めに伐倒しています。

 さて,先月炭焼小屋周辺で作業をしていた時,ふと見上げると大きく育った木のうちの2本が枯れていることに気がつきました。1本はアカマツで小屋の真横,もう1本はコナラで小屋から数m離れていますが,どちらも小屋近くを走っている電線のすぐ横なのです。もしそちらの方向に倒れたら電線を切って停電させてしまうかもしれません(もちろん炭焼小屋に直撃されても困るのですが…)。

① 左下から伸びる高い木が枯れたアカマツです
電線の方向に傾いて成長したので,結構危ない感じです

② こちらは枯れたコナラで,幹全体に菌が蔓延して,
すでにきのこがたくさん生えています

 どちらも素人の私たちが手が出せるような木ではないので,専門の業者さんにお願いして切っていただくことになりました。やはり大きな木を切るというのはそれなりの準備が必要なようで,2/7に様子を見に行くと周囲がきれいに整地されていました。
③ 中央が枯れたコナラです。周辺に生えていた低木
(ソヨゴやヒサカキなど)も除去されていました。

④ ③の反対側から見た枯れたコナラ(中央)です。周辺の木が生い茂って
いるときははっきりしませんでしたが,この状態だと電線に近接している
ことがよくわかると思います。

 そして2/11,雨が降っていたので見に行きませんでしたが,チェーンソーで木を切る音が聞こえてきました。今日(2/12)現場を見に行ったらご覧の通りでした。
⑤ 枯れたコナラはこうなりました

⑥ コナラが伐倒されたので,かなり大きな
空間が開いた感じがします

⑦ 一方の枯れたアカマツはこんな感じに。根元近くから切らず,
地上から5mくらいのところで切断されていました。すぐ横に
小屋があることから,安全上の判断でしょうか。難しい作業
だったのではないかと思います。

 というわけでこれで停電のリスクも回避されたことになります。作業してくださった皆様,ありがとうございました。

 ところで,これらの伐倒で地面まで太陽の光が届く明るい空間が出現したわけですが,ここからどんな植物が生えてくるのか気になりませんか? 私は気になります。せっかくの機会なので,しばらく観察をしてみようと思っています!

2026年2月6日金曜日

八竜湿地で水質調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 私は先日,八竜湿地に出向いて水質調査をしてきました。寒い日が続いていますが,この日の名古屋の最高気温は14度ほどだったそうで,確かに屋外であっても動いていると寒さを感じませんでした。

 調査は定期的に行っているもので,採水箇所も決まっているのですが,やはりというか,水がない・少ないですね。大学で観測している降水量のデータを事前に回収していたのですが,1月の降水量はたったの5.2 mm! 予想はしていましたが湿地がカラカラな状態になっていました。ちなみに気象庁の名古屋気象台の1月のデータを見てみたら0.0 mmですから,大学近辺だけが異常な少雨というわけではなさそうです。

 この地点は,いつもなら左側から水がしみ出して,中央部分に
浅い水たまりができるくらいには水があるはずなのですが…

この写真の真ん中あたりが採水地点ですが,
ここも完全に干上がっています。

見上げると青空が広がり,飛行機雲がたなびいていました。

 晴れて調査自体はとても順調に進んだのですが,雨もそこそこ降ってほしいものですね。