みなさまこんにちは,よしだです。
先日私が北アルプスの黒部川源流部の山に登ってきた様子を何回かに分けてお伝えしていますが,第4回目は黒部川周辺の自然ではなく,黒部川源流に最も近い山小屋,三俣山荘を紹介します。
三俣山荘は三俣蓮華岳と鷲羽岳の中間に位置し,黒部川水源地標の碑から直線距離で1 kmもないくらいの近さです。それでも森林限界は超えているので,明るく開けたところに建っている印象があります。
まずは夕食です。夕食と言っても17時なのでまだ外は明るいです。注目していただきたいのが右の皿。シカ肉のジビエシチューです。塊状のシカ肉がごろっと入っていますが,よく煮込まれていて柔らかく,味が染みて本当においしいです!
一方の朝食はというと,大きなソーセージを他の食材とともにパンにはさんで食べるスタイルです。ソーセージと書きましたが,正確にはサルシッチャで,なんとイノシシ肉でできているのだそう。ここにも三俣山荘のこだわりが感じられます。
とここまで食事について書きましたが,食事の時間帯以外,食堂はカフェのような形で営業していて,カレーや丼もの,コーヒーやスイーツ,ビールやワイン,日本酒などのアルコール類も提供しています。とても素敵な空間なので,どれにしようか迷ってしまいます(笑)。
このシカ肉は長野県北部で捕獲されたシカ由来だそうです。近年シカの個体数が増加して高山植物を食害するなどの生態系への影響が深刻になっていることから,各地で捕獲が進められていますが,捕獲したシカの命をいただき,登山者にそのような現状を知ってもらうための取り組みとのことです。大切ですね。
でもここの定番と言ったらコーヒーではないでしょうか。なんとサイフォンコーヒーなのです! しかもこの景色を見ながら!
2021年,雨の日で行程を短縮して早い時間にこの山小屋に到着し,時間もあるので初めてここのコーヒーをいただいたのですが,一口飲むと背中に電気が走るような感覚がして,「なんておいしいコーヒーなのか!!!」とびっくりしました! 私の中でこれが「人生で一番おいしいコーヒー」になりました。
以来ここのコーヒーを飲みにまた三俣山荘に行きたいと思い続けていましたが,今回その願いが叶いました。到着して荷物を置き,りんごのシブーストとともに早速コーヒーを注文。一口飲んで「人生で一番」の順位は変わらない,と確信しました!
大部屋で隣になった若い男性(とても健脚で,とても意欲的な方でした)と話がはずみ,夕食後一緒に「夜喫茶」を楽しみました。期間限定のキャロットケーキ(左:だいぶん食べてしまいました…)と,ラムチャイ(右)です。実はこのチャイ,私の前で売り切れになってしまったのですが,スタッフの方が「なんとかできるかもしれません」と用意してくださったもの。ありがたいですね。
山登りは山頂に立って達成感を得ること,稜線を歩いて少しずつ変わる景色を楽しむこと,高山帯ならではの動物や植物に出会うことなどなど,たくさんの「楽しい」の要素でできているのですが,山小屋で過ごす時間もまたその一つだと思います。今回三俣山荘で過ごした時間は,黒部川源流部の山登りに深い印象を与えてくださいました。決して簡単に・すぐに行ける場所ではありませんが,だからこそまたいつか,と思っています。
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