2014年9月27日土曜日

白山へ山登り (1日目)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 少し前のことになりますが,KSCメンバーであるきむらさん,うすだ先生とともに白山へ山登りに行ってきました。白山は岐阜県と石川県の県境にあり,標高は2702m。冬になるとその名の通り真っ白になった姿を名古屋からも見ることができます。信仰の対象として,開山からおよそ1300年もの歴史がある山でもあります。

 今回白山を選んだのは,伊吹山能郷白山につづく「名古屋から見える山に登ろう」のシリーズとして,名古屋からアクセスしやすいこと,うすだ先生には初めての「小屋泊り登山」として,無理のないものであることなどが理由です。

 今回KSC登山部(?)のメンバーは,岐阜県側の平瀬道というルートを一泊二日で登りました。朝6時前に名古屋で合流して,9時前に登山口に到着しました。天候が良くなりそうだからか,すでに多くの車が止まっていました。

 この時,空を白いものが舞っていました。もちろん雪ではありません。これはドロノキという植物の綿毛で,種子を綿毛にくっつけて遠くまで飛ばしているのです。夏の終わりから紅葉が始まるくらいの時期の風物詩だそうです。
まるで雪のよう!

 登山道は,はじめはブナの深い森の中だったのが,標高が上がるにつれてダケカンバのまばらな森になり,視界が開けてきました。
景色もだんだんよくなってきます

 この平瀬道は整備がしっかりされていて,基本的には歩きやすい道が続くのですが,たまにこんなところもありました。まるで屈強な男性二人が出てくるどこかのドリンク剤のCMのような雰囲気です(笑)
 

 やがて白山の山頂が見えてきました。中央左が最高点の御前峰(ごぜんがみね),右が剣ヶ峰(けんがみね)というピークです。白山という名のピークは存在せず,いくつものピークを総称して「白山」なのです

 登山口から歩いて2時間15分,すでに11:30になったので,途中にある無人の山小屋前で休憩してお昼をいただきました。
インスタントラーメンもなぜかいつもより
おいしく感じます!

 まだまだ山登りはつづきます。登山道の脇にはこの時期でも花が咲いていました。これは誰でも知っている有名な有毒植物,トリカブトです。怖い植物ですが,花を観賞するにはいい植物だと思います。

 いよいよ亜高山帯から高山帯に移行してきました。このあたりでは紅葉がすでに始まっているのがわかります。
さわやかな青空です~

 この日は終始天気が良く,絶好の登山日和! しか~し,ここにきて疲労が出てきてしまいました。階段状の登山道のつらいことつらいこと・・・(苦笑) ナナカマドの紅葉をめでる余裕すらありません・・・
あぁ~,しんどっ

 13:30頃,「賽の河原」までやってきました。白山が活発に火山活動を行っていたころに流れ出した溶岩でできた地形です。ここまでくれば,きょう泊まる山小屋はすぐそこ!

ようやく白山室堂(はくさんむろどう)という山小屋に到着しました。山頂はまだ先ですが,きょうの行程はここでおしまい。お昼休みなどの休憩をはさんで,ここまで4時間40分くらいで着きました。
やれやれ~

 山小屋に入るとこんな掲示板が目に留まりました。クマの出没情報です。よくよく見ると,この日歩いてきた道で前日クマが出たそう!!!
クマはこわいですが,
右のクマの絵がある意味すごいです(苦笑)

 そうは言っても,小屋に着いてしまえばもう安心。今日一日歩いたし,さっそくビールでかんぱ~い!
あっ,まだ昼の2時台です
(すみません・・・笑)

 夕方5時,小屋では夕食の時間です。そんなに早くから晩ごはんなの?と思われるかもしれませんが,この小屋では午後8時が消灯,つまり寝る時間です。山ではとにかく「早寝早起き!」。
たくさんの人でにぎわっています

 食事を終えると,だんだん日が傾いてきました。夕焼けです。多くの人が夕焼けを見ようと外に出てきました。

 雲の中に,太陽がまさに沈もうとしています。すでにかなり冷え込んできましたが,明日も天気が期待できそうです。
 
 日が沈んだらもう寝るしかありません。私たちは消灯よりも早く,夜の7時には布団にもぐってしまいました。普段ならまだ仕事をしていたりする時間ですが,疲れもあってすぐに眠りについてしまいました

(二日目に続きます)


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