2016年3月14日月曜日

エジプト・ヨルダンからお客様が来られました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 3月11日(金曜日),金城の里山を見学するため,エジプト・ヨルダンからお客様が来られました。これは,日本の独立行政法人「国際交流基金」が,中東地域の若手リーダーを日本に招待するプログラムのうち,「共生」をテーマにした見学の一環として,金城が選ばれたのです。

 共生の社会は,自然の資源を枯渇させない意味でも,人々の間の差別や対立をなくす意味でも重要なテーマですね。今回の見学は東京周辺が中心でありながら,わざわざ名古屋の金城が選ばれたのは,女性教育の長い歴史があることと,里山活動をしていることが理由なのだそうです。まさに「金城らしさ」が選択理由となったわけで,私たちKSCにとって大変名誉なことといえるでしょう。

 今回はエジプト・ヨルダンからそれぞれ6名が来られたのですが,それぞれの国の政府機関・大学・報道機関など,要職にある人ばかり。通訳・引率の日本人スタッフの方3名とともに13時過ぎに金城に到着しました。対する金城はKSC学生メンバー7名と教職員メンバー4名で応対することにしました。

 まずは金城の里山について小野先生から説明があったのち,大学西側の森の見学に出かけました。実りは過ぎ,花や新芽を待つこの時期,あまり目を引くものがない森ですが,まったく違う植生・樹木を見るだけでもとてもおもしろい,と思っていただけたようです。
 
 もちろん炭焼き小屋の見学も。自然の資源を有効に活用する方法・考え方を知っていただけたと思います。
 
 炭焼き小屋の隣では原木しいたけ栽培を行っているのですが,かろうじて1,2個しいたけが残っていました。食用のキノコです,と説明したのですが,そのまま生で試食を・・・\(◎o◎)/! 普通は焼いたり煮たりして食べるものなのですが,というのが補足説明になってしまいました。
 
 森を一周回ったのち,W2棟に入って大学の変遷を示したパネルを使い,むかしこの土地が植物がほとんど生えていないはげ山であったことを説明しました。
 
 15時前に会議室に戻ったのですが,休憩時間中にKSC学生メンバーはシュロバッタの作り方をもう一度確認しています。というのも・・・
 
 そう,見学の後は交流会という設定だったのですが,せっかく里山を見学してくださったのですから,里山の材料を使った遊びをしてもらおう,ということなったのです。KSCのメンバーがここでは「先生」になって,見学に来られた皆さんと一緒にシュロバッタ作りに挑戦しました
 
 その間,ヨルダンのお菓子が振る舞われました。私はこれまで,中東地域のスイーツについて何一つ知らなかったのですが,ナッツの入った甘い揚げ菓子といえばいいのでしょうか。KSCメンバーはみんな気に入ったようです。通訳の方によれば,今回いただいたものは,日本でいえば虎屋のようかんのような位置づけだそう。伝統のある,とても高級な (!) お菓子なのですね。皆でありがたくいただきました \(^_^)/
 
 シュロバッタ作りが盛り上がって(笑)時間はあっという間に過ぎ,お帰りの時間になってしまいました。記念写真の後,皆でバスをお見送りしました。
 
 ちなみに上の高級なお菓子だけでなく,見学していただいた方たちからはたくさんのお土産をいただいてしまいました。下の写真はその一部なのですが,今回応対したKSCメンバーでひとりずつ好きなのを選んで持ち帰りました。下のポーチはやはり人気でしたね(笑)。ありがとうございます!

 中東,というと私も正直ちょっと怖いイメージがあって,今回の見学も少々身構えていました。しかし,今回来られた方はみんな明るく,人懐っこく,好奇心旺盛で,怖いと思っていた自分を反省しなくてはいけませんね。今回見学されたみなさんが,金城,名古屋,あるいは日本がいい思い出として心に残り,これらに対して親しみを持ってもらえたら,と願っています。 KSCメンバーも,前代未聞の(?)インターナショナルな行事でドキドキでしたが,楽しくいい経験になりました。

 最後に,里山をアラビア語で。上の四文字が「まやとさ」,つまり右から左に読んで「さとやま」です。勉強になりましたね! でも,これを見ずに書けるようになるには時間がかかりそうです(苦笑)。
 
 

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