朝には雨が止んで,暖かな一日となった今日,八竜湿地へ珪藻分析をするためのサンプリングに行ってきました。珪藻というのは光合成をおこなう藻類の一種で,さまざまな環境にそれぞれ適応した種がいることから,現在の環境の把握したり,化石から過去の環境を推定したりするのに使われます。
今回,小野先生のゼミの学生さんが,八竜湿地の環境を珪藻から位置づけてみようとしています。サンプリング自体は実にシンプルで,薬さじ一杯分の泥を集めるだけ。湿地内でいくつかサンプルを取っていました。
サンプリングの真っ最中です
【注】 飛び込んでいるわけではありません(笑)
今回は普段サンプリングしている地点に加えて,八竜湿地の上流にある,埋立地直下の湧水点にも行ってきました。ここは八竜湿地内の湧水点とは水質が大きく異なることが私の水質分析でわかっており,生息する珪藻の種類が他と違うだろうと予想できます。
鉄分が多くて赤い沈殿ができています
小野先生も手伝いながらサンプリングしています。どのあたりの泥がもっとも代表的なのか,その見極めが難しいようですね。
他の学生さんもひっつき虫にはずいぶん悩まされていました。ちなみに私は,以前ひどい目に遭ったので,今回はちゃんと長靴を履いていきました。
それはともかく,地面にはこんなかわいらしいキノコの姿も。名前はわかりませんが,かさの表面がぬるぬるしていて,淡いピンク色をしていました。
八竜湿地の中心部ではこんな生きものも。おんぶしているイナゴです。小野先生によれば,下の大きい方がメス,上の小さい方がオスなんだそうです。
ひっつき虫には閉口してしまいましたが,森や湿地で生きものを見るだけでも楽しいですね! 一方,顕微鏡の下で見える今回のサンプルには,どんな生きものの世界があるのでしょうか?
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