先週のことになりますが,八竜湿地でザリガニ駆除を学生さんとともに行いました。
いうまでもなくザリガニ=アメリカザリガニは外来種であり,生態系に対するマイナスの影響が大きく問題となっていますが,私の研究においても八竜湿地の流量測定を妨害*する,極めてマイナスの影響が大きい存在です。
* 例えば・・・
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html
一方で「ザリガニ採り」といえば子供の定番の遊びですが,やってみると大人も楽しいものです。なので関心を持ってくれた薬学部3年の学生さん4人と一緒に,「楽しく駆除しよう!」ということになりました。
場所は八竜湿地の上流側にある通称「旧池」。大雨のあとだったので全体が水浸しになって,木道から簡単に釣れそう,という判断です。そう,今回はモウソウチクの枝の釣竿に手芸用の糸をつけ,おつまみのイカの燻製(いかくん)を垂らしてザリガニを狙います。
なんだか釣り堀みたいな
絵ですが(苦笑)
ザリガニはにおいに敏感で,いかくんに「まっしぐら」となってくれるはずですが,どうしたことでしょう,いかくんにあまり関心のない様子。お昼に近い時間帯は,もともと食欲のない時間帯なのか,あるいは日が射して明るくなったのが嫌になったのか・・・。それでもぼちぼちと釣れるようになりました。
釣れたザリガニの大きさはさまざま。画面から切れていますが,右下の極小サイズから 10 cm 以上のものまで。
バケツの中で威嚇してます!
予想していたほどは捕獲できませんでしたが,ちょっとは駆除に貢献できたでしょうか。
アメリカザリガニは泥を吐かせて適切に調理すれば普通に食べられます。
しかし食べられるのは尾の部分だけで,仮に体長が10 cm あっても,可食部はたかだか3 cm ほど。ロブスターみたいに太ければまだよかったんですけどね。また味は,決して不味くはないのですが,美味というほどでもありません。質・量ともに,どう頑張っても「高級食材」になりそうになく,アメリカザリガニは食材としても魅力に乏しい生きものです。
学生さんの一人が「食べてみたい」と言ってくれたのですが,ちょっと難しそうなので今回はこのまま処分し,近くにお住まいのたアリさんの食材となりました(笑)。
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