先週のことになりますが,森先生を中心に行われている珪藻分析のためのサンプリングを,緑区の滝の水湿地,阿久比町の板山高根湿地で行いました。
まずは滝の水湿地。
ここは緑地の中に小さな池があり,その池の周囲の水際が湿地状になっています。湿地への立ち入りは禁止されていますが,管理をしている名古屋市天白土木事務所を通して,保全作業をされている地元ボランティアの方から今回特別に許可をいただき,珪藻分析用の泥と水質分析用の水を採取しました。滝の水湿地は名古屋市内に残る数少ない湿地の一つとして知られているものの,調査をするのは今回が初めて。
湿地に生育する植物への影響を最小限にするため,まずは森先生が泥を取りに行き,交代で私が,踏み跡を増やさないように水を取りに行きました。
泥を採取する森先生
少し前に下見に来たときは水が少なく枯れ気味だったのですが,今回は池の上流部からの湧水由来の流れもあり,湧水付近での採取も行いました。
サンプルの受け渡し
贈呈式みたいです(笑)
現場測定で,ここは酸性貧栄養の水が供給されていることがわかり,小面積ながらも水質は良好のようでした。
一方,別の日に行った阿久比町の板山高根湿地では,阿久比町役場の方や保全ボランティアの方に同行していただき,採取をさせていただきました。この湿地での調査はこれで3回目となります。
この時は森先生のご都合が悪くて来られませんでしたが,珪藻分析用の泥を3か所で,水質分析用の水を12か所で採取しました。開始早々雨が降ってきてちょっと大変でした。
天候は思わしくなかったものの,シラタマホシクサが一面に咲き誇ってすばらしい景色となっていました。満天の星空のよう,という表現がぴったりです。
私は今後,装置を使って水質の詳細な分析を行っていきます。
(がんばります!)
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