みなさまこんにちは,よしだです。
すこし前のことになりますが,私は小牧市で行われたマメナシの調査を見学しました。
マメナシは東海地方の丘陵地の湿地周辺に特異的に生育している植物の一つで,近年個体数の減少が目立っており,絶滅が心配されています。ここは「大草のマメナシ自生地」として愛知県指定の天然記念物となっている,マメナシ自生地としては最大級の場所です。そのため名古屋工業大学の増田先生の研究グループが定期的な調査を行っていて,今回は木の大きさや実のつき具合を調べるというものでした。
マメナシは八竜湿地にも生育していることから私も関心があり,また,日ごろ何かとお世話になっている増田先生にいろいろとお話を伺いたく思い,生育地の状況や調査の様子を見させていただきました。増田先生のグループの他にも地元でマメナシ保全に関わっている小牧エコネットの方,名古屋造形大学の岡田先生,そして守山自然の会の方など,全部で14名が集まりました。
ここのマメナシは本数が多く実のつき具合はさまざまでしたが,多いものだとこんな感じで数えられないほど。八竜湿地のマメナシが今年(も?)不作だったので,これくらい結実してくれたらと思うばかりです。
増田先生の研究グループは2つに分かれて,一方は実の数(概算で)をカウントしたり,実験で使うために実を採取したりしました。
他方は枝の張り具合や幹の太さを測定していました。
見学に来られていた守山自然の会の方は,マメナシの若木付近の笹や雑木の伐採のお手伝い。道具が常備されていて頼りになりますね。
私はというと,実の採取をちょっとお手伝いしたくらいで,基本は見学ばかり。それでも,初めてこの自生地の状況を知ることができ,よい勉強になりました。
最後にお見せするのは,当日咲いていたマメナシの花。本来の花期は春なので,いわゆる「狂い咲き」で,数もわずかですが,この花の純粋な白はいつ見てもいいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿