みなさまこんにちは,よしだです。
夏から秋に季節が移っていくと,さまざまな木の実を見かけるようになりますね。下の写真は長野県大町市の山中で撮ったものですが,中心の鮮やかな赤い丸いもの,一見この植物の実のように見えます。
しかし,葉の上に実がなっているのは変ですね。しかもこの葉,ミズナラだと思うのですが,ミズナラはコナラなどと同じく「どんぐり」をつける植物です。どんぐりがれっきとした実ですから,これは実ではない,ということがわかります。では何かというと,これは虫こぶといって,虫の幼虫が寄生して,植物(この場合は葉)の中で成長して植物組織を変形させてできたもの。写真の虫こぶはナラハヒラタマルタマバチのもののようです。
それにしてもなぜこんなにきれいな色をしているのでしょう? 残念ながら私もよく知りません。目立つ色なので鳥が見つけて食べてしまいそうな気がしますが,それでは虫にはメリットが何一つありません。しかし,植物が寄生に対抗して赤く色をつけ,鳥に食べられるよう仕向けているとしたら…?
実際はどうなのでしょうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿