みなさまこんにちは,よしだです。
昨日11日18時30分より,天白区のなごや生物多様性センターで「生物多様性セミナー」が開催され,小野先生とともに出席しました。
今回のテーマは「カスミサンショウウオ」。八竜湿地など県内の湿地に生育している小型のサンショウウオですが,近年数を減らして絶滅が心配されており,どのように対処をしていけばいいのかを考える機会としてこのセミナーは開かれました。
セミナーには湿地の保全活動をされている方,行政,大学などから30人程が集まり,カスミサンショウウオの生物学的知見,生息状況,保全活動の事例が報告されたのち,総合討論と続きました。特に愛知県内では生息域が分断されたり,密猟や捕食を受けたりして,絶滅リスクが高まっていることが報告されましたが,一方である地域では保全活動の結果生息数が増えているという報告もあり,絶滅を回避する大きなヒントになるのかもしれません。
カスミサンショウウオの生態が完全には解明されていない中での保全活動は,「手探り」とならざるを得ないのも事実です。21時半過ぎまで続いた今回のセミナーでは,明確な結論は出ませんでしたが,このような議論を続けることで,より良い保全活動の道筋が見えてくると思います。
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