今日は,先月開催した「守山の自然と文化を探る」講演会でお話をしてくださった森先生が来られました。2013 年度から実施を予定している八竜湿地の年代測定研究プロジェクトの打合せだったのですが,ちょうどキリスト教センター跡地で進められている新講義棟建設予定地で地層が見られるのでは?ということで,打合せの後私も一緒に見学に行くことになりました。
特別に許可をいただき,ヘルメットをかぶって現場に入りました。重機が土砂が階段状に整地しているところでした。
キリスト教センターがあった場所から南を見たところです
ちょうど地面を切り出したところがあったので,その断面を見てみました。高さは 3 m くらいでしょうか。森先生の右手あたりに黒い層があって,その下がかなり固い「粘土層」,その上が単一電池くらいの小石が多数混じる「れき層」で,森先生の頭の上の地表面に近い部分に濃い赤い土の層が見えています。
森先生いわく,れき層に含まれる小石が皆一様に白く,他ではあまり見当たらない様相だそうです。写真の中央をやや斜めに横切る黒い層もどのようなものかちょっとわからないとのことでした。
下の粘土層の破片を拾って見てみました。
きれいな層になっていますね。粘土は水の流れが緩やかな湖や池だった時,水中の微粒子が沈んでできたものだそうです。小高い丘陵地の上にあって,通称「金城台」と呼ばれるこの場所が,かつて湖の底にあったということをにわかには信じられませんが,地球の長い歴史で見れば「ちょっとしたこと」なのかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿