2013年2月2日土曜日

なごや生物多様性フォーラム

 みなさまこんにちは,よしだです。

 私は昨日・おとといと大学の入学試験の試験監督でした。試験に臨む緊張感は自分も(かなり昔?)味わっているので、その心境はよくわかるのですが、受験生のみなさんが試験を終えた時、何かしらの「手応え」を感じて欲しいと思うばかりです。

 さて、久しぶりに雨の朝を迎えたきょうも、大学では入学試験の3日目でした。私は担当がなかったため、栄で開かれた「なごや生物多様性フォーラム」に参加してきました。

 「生物多様性」という言葉は、2010年に名古屋で開催された第10回生物多様性条約締約国会議、いわゆる "COP10" で急速に広まった言葉ですね。その次の会議COP11が昨年秋にインドのハイデラバードで開かれ、COP10からCOP11へどのような動きがあったのか、あるいは名古屋ではCOP10 以降どのような取り組みがなされているのかが報告されました。

 今回の発表で印象だったのは、COP10で決まった「愛知目標」を達成するために、世界のあらゆる機関で議論されている、とのお話でした。目標達成に向けて、「自分たちだったら何かできるだろうか?」と高い意識を持っているそうです。では、私が誇りに思うこの金城の里山では、一体何ができるのでしょうか? この世界の潮流の視点に立って考えてみることも重要ですね。
 
 フォーラムの後半は、青山学院大学の福岡伸一先生によるご講演でした。生物とは流れである。そして生態系にも流れが存在している。その流れを断ち切らせずよどませず、スムーズであることが生態系にとっての「健全」である、というお話でした。
 以下余談になりますが、福岡先生と言えば、ベストセラーとなった「生物と無生物のあいだ」の他、「できそこないの男たち」など多くの著書があります。平易でありながら読んでいて飽きない文章で専門(生物学)を綴ることのできる大学の先生は、まず他にいないのではないでしょうか? 私にとって憧れといいますか、一歩でも近づきたいと思う先生の一人です。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿