みなさまこんにちは,よしだです。
冬至らしく寒さが身にしみる天気となったきのう,天白区にある島田緑地の維持管理計画のワークショップに出席してきました。このワークショップはこれが3回目で,今回が最終回となります。今回の議論を踏まえ,将来の管理の方向性を示した「維持管理計画書」が作成されるのです。下の写真は休憩時間に中の様子を撮ったものですが,市民ボランティアの方々,市役所関係の方々など約20名が集まりました。
この維持管理計画の中でポイントとなるのは,緑地中心部にある湿地をどのように保全していくか,という点です。そこで,湿地を取り囲む周辺林の樹木が繁茂し過ぎていることから,今後樹木を徐々に伐採をしていくことになりました。樹木は根から水を吸い上げ,葉から放出する「蒸散作用」を持っていますが,樹木密度を低下させることで森林全体からの蒸散量が低下し,湿地に供給される水の量が増えることが期待できます。
このブログで何度も紹介しているように,八竜湿地で私たちは水量調査をしているため,島田緑地でも同様の調査を行い,樹木の伐採が実際どの程度水量に影響するのかを調査することになりました。伐採開始が2月とのことなので,かなり急がないといけませんが,私たちの調査の実績が他の湿地でもお役に立てられることになり,嬉しい限りです。
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