2013年12月16日月曜日

「里山で炭焼きを体験しよう」を実施しました

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 おとといの14日(土曜日),一般の方を対象とした里山学習講座「里山で炭焼きを体験しよう」を行いました。炭焼きを体験する講座は2011年から毎年一回行い,今年は大学のエクステンションプログラムでも実施しましたが,毎回人気の講座です。今回もキャンセル待ちが出るほどのお申し込みをいただきました
 
 炭焼きは通常火入れから窯開け(焼けた炭の取り出し)まで3日ほどかかるのですが,それを1日の講座で完結させるため,今回はまず,11月9日に行った炭焼きの竹炭を取り出すところからスタートです。展開がお料理番組的ですが致し方ありませんね(苦笑)。ちなみにこの竹炭は,参加者のみなさんで山分けしてお持ち帰りしていただきました。
 
窯が空いたら,これから焼く竹を詰めていきます。

 竹を詰め終わってレンガで蓋をし,気密させる砂を厚くかぶせて (<これがポイント),いよいよ火入れです。炭焼き小屋の近くには,植栽されたものと思われるスギがたくさん生育しているので,その落ち葉を集めてきました。スギの落ち葉は着火が早く,焚き付けにはもってこいです。

 窯に薪をくべながら,午前中は竹割りに挑戦です。本来なら,参加者のみなさんで竹を割っていただき,その竹を窯に入れて焼くのが順当だと思うのですが,これまた時間の都合でお料理番組的展開です(苦笑)

 炭焼き小屋の前には落ち葉を入れておく仕切りがあるのですが,今年落ちた葉がたくさんあったので,参加者のみなさんに集めて入れていただきました。落ち葉が厚く積まれてふかふかになり,小さなお子さんにとってはトランポリンのような遊び場のできあがり!

 昼食を終えたら里山散策にお出かけです。森の中で小野先生が見つけてきた葉っぱのにおいをかいでもらいました。「これはなんという植物でしょう?」「う~ん,どこかでかいだ覚えのあるにおいだけど・・・」
正解はクスノキ。防虫剤である「ショウノウ」はこれのにおいなんですね。里山には燃料の薪や,食料となる木の実だけではない恵みがあるのです。

 お昼を終えた時に,厚く盛った砂の中にサツマイモを入れておきました(^^)。里山散策から戻ってきたころにはちょうどいい感じに焼けて,焼いもでおやつです!

みんなおいしそうですね!
 
 今回も,「炭焼き」という作業を通して人間と竹との関係,森との関係などを知っていただけたのではないかと思います。炭焼き小屋が小さいので,募集人数が10名という小ぢんまりとした学習会ですが,少しでも多くの方に,里山の恵み・営みを体験していただけたらと思います。この学習会は来年度も実施する予定にしていますので,ぜひご参加ください。
 
今回の写真のうち4枚は田中さんに撮っていただきました
ありがとうございました
 

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