この連休,私は三陸地方の津波被災地を見る機会がありました。私にとって現地に行くのはこれが初めて。海岸沿いを車で走っていると,「ここから過去の津波浸水区間」という標識をよく目にしました。「こんなところまで!?」という驚きと同時に,その区間内に広がるほとんど建物がない平らな土地を見て,心が痛みました。
さて,連休の後半はこどもの日を含む4連休でしたが,端午の節句にちなんで,かしわ餅を食べた方も多いことでしょう。名古屋周辺ではカシワの葉で包んである「かしわ餅」なので,まったく違和感はありませんが,地域によっては必ずしもカシワの葉ではないことをご存知ですか? 特に西日本ではサルトリイバラの葉がよく使われます。あまり聞きなれない植物かもしれませんが,金城の里山では普通に見ることができる植物の一つです。
下の写真は,W1号館の玄関を出て東側にあるガラスの掲示板の横で撮ったもの。大きな幹が切られたサクラの木に,つるで成長するサルトリイバラの若葉が絡みついています。
サルトリイバラの名は,「猿が引っ掛かってしまうようなイバラ(=トゲのある植物)」。猿だけでなく人間もよく足を引っかけてしまいますし,トゲには注意が必要です。
ちなみに,連休前に薬学部の先生から「大学にカシワは生えていないの?」という質問をいただいていたのですが,残念ながら金城にカシワは自生していません。里山の材料でかしわ餅を作るならサルトリイバラですね(笑)。
0 件のコメント:
コメントを投稿