昨日(23日)のタケの伐採作業の後,学生さんが炭焼き小屋の近くのアベマキの倒木にたくさんのきのこが生えているのを見つけました。倒木は直径30cmくらいある大きなものなのですが,それに群生するように大小のきのこが出ているのです。
見つけた学生さん,さっそく激写です(笑)
見た目は食べられそうに感じたのですが,きのこは食用きのこと毒きのこで似たものが多かったりして,安易に採って食べるわけにもいきません。この時は名前も何もわからないので,写真を撮るだけで研究室に戻ってきました。
ところで,KSCでは外来種のニセアカシアの幹を使ってヒラタケの原木栽培をしています。
2014年3月28日 ヒラタケの菌打ち
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/03/blog-post_28.html
それを思い出し,研究室でヒラタケのことをインターネットで調べてみたら・・・
あれっ,さっき大量に生えていた
きのこに似ている・・・
そう,あの大量に発生していたおいしそうに見えたきのこはヒラタケではないかと・・・
もう少し念入りに調べてみると,ヒラタケは
・広葉樹の枯れ木に生える
・生えるのは秋から春までの寒い時期
・通常群生して生える
・形態は様々だが,傘は半円形で柄は短い(ないこともある)
でも毒キノコだったら困るので,ヒラタケと間違えやすい毒キノコについても調べてみました。該当したのは「ツキヨタケ」。キノコ中毒では最も多い件数だそうで,そういえば昨年秋に,道の駅でヒラタケとして売っていたものが実はツキヨタケだった,という事件もありました。
なのでツキヨタケについても調べてみると
・広葉樹の枯れ木に生える
・生えるのは夏から秋にかけて
・柄を裂くと基部に黒いしみがある(ないこともある)
・柄の基部につばがある
生えてくる木はヒラタケもツキヨタケも一緒ですが,生える時期が異なり,今はツキヨタケのシーズンではないようです。そして「黒いしみ」「つば」が確認できればほぼ大丈夫ということになります。
ふたたび炭焼き小屋に行き,まずは一本だけ取ってみて,「つば」がないか,裂いて「黒いしみ」がないか確認してみました。
どちらもない!
たぶんこれはヒラタケだろう(ヤッター!),ということで,まだ生えて間もない新鮮そうな(=おいしそうな)小さめのものを少し採ってきました。
きのこらしいの香りがあります
クセがなくておいしい!∖(^o^) ∕
ヒラタケはスーパーでも売っているくらい普通のきのこですが,それは栽培したもの。こちらは天然物です。数段おいしいように感じました(笑)。
きのこは知識がないとなかなか手が出せないですし,「みなさんもぜひお試しください」とも積極的には言えないのですが,今回はしっかり確認をして美味しい思いをすることができました。
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